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第48話 絶対の自信
たった二段階の進化ではあるが、これを完璧にコントロール出来れば、相手が誰であろうと、負ける事は無いと言う絶対の自信をリナは持っていた。リナはこの力を自分だけに与えられた特別な力だとは思っていなかった。特訓次第で誰もが会得出来る。そう思っていた。しかし、そうでは無くこれは天賦の才による天からの贈り物であった。リクードル副長に対してどこまで優位性を保てるかは、この進化の維持が大いに関係していた。いずれにしても、もう戦いはクライマックスを迎えようとしていた。それは間違い無かった。あれこれ考えるより剣を交えた方が早いと言う両者ではあったが、決め手を欠いており、膠着状態が続いていた。リナはいつパワーの出力を上げて、進化状態になれば良いのかそのタイミングを図っていた。リクードル副長も何か秘策でもあるのか分からないが、何かを待っている様子ではあった。




