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第19話 BOSS
サルスカウェング城には5000人の兵士がいた。しかし、その兵士達を全部相手にしている暇はない。そこで、リナが考えていたのが、リザベラに乗り城最上部にいるであろうBOSSの首を取る事であった。サルスカウェングにいたのは、アクナゼウル王国第18騎士団の青い炎こと、ガルティン中将である。重武装で固い守備力を盾に槍で仕留めるのが彼のスタイルである。
「リザベラ!行くよ!」
「キィーン、キィキィ。」
飛竜と言うのは移動においてこれ程便利なものは無い。
「リザベラ?ここでおとなしくしてるのよ!いい子ね。」
リザベラを降りたリナはサルスカウェング城の屋上からワンフロア降りた所に向かい敵のBOSSを探す事にした。城前や下層部に比べると上層部は、警備も薄く移動するのは楽だった。すると、玉座らしき所で淫らな事をしている高級将校の様な男がいた。
「お取り込み中失礼?貴方がガルティン中将?」
「いかにも。」
リナはその時強い殺意を覚えた。