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番外編③ペット
「ユリアンさん、この世界にペットっているんですか?」
二階の部屋で、机を挟んで日和とユリアンが話をしていた。
「ペット…?何だそれは?」
ユリアンは聞きなれない言葉を聞いて、少し混乱していた。
「えっと、魔物と一緒に住む……ことですかね?」
「魔物と住むだと!?」
ユリアンは『バンッ!!』と机を強く叩き、その場で立った。
「ひ、日和達の世界では、魔物を家に入れてるのか?」
「えっ…いや魔物はいませんけど、猫や犬とか飼って育てたり──」
「ねこ…?いぬ…?」
聞きなれない言葉に、再度混乱していた。
「なるほど、日和は魔物と一緒に住める世界にいたのだな」
「いや、魔物はいませんけど……」
ユリアンの言葉を聞いて、日和は少し笑っていた。
「この世界でも、魔物と共に暮らせるだろうか……」
そう言って、窓の外を眺めていた。
そんな彼女を見ながら、ユリアンは少し笑っていた。
「暮らせますよ。きっと──」
そう言って、しばらく二人で窓の外を眺めていた。