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New Braver  作者: manaka
59/62

最終章へ

「俺が、世界を復活させる!?できるんですかそんな事!?」

滝さんは混乱していた

「これは貴明も出来なかったことだ 君さえよければ、もしこれが成功したら、私の国王の座を君に譲る」

思いがけない名誉だけれど、滝さんは首を横に振った

「できません…それに、俺はやはり現代の世界が好きです 今いる仲間たちが、好きなんです ここを選んで暮らすだなんて、俺にはもったいないぐらい…」

ロダ様はにっこり笑った

「そうか 君は最初、高校生だったものな どこにでもいる、普通の」

「はい、そうです 能力者になって、こんなに広い世界を知れて…もし俺が普通の高校生活を送っていたなら、こんな世界は見れなかったのですから」

ロダ様は魔法陣を出現させた

「ロダ様!?」

「シルヴァ、トヴァースはもう目覚めないかもしれぬが、もし向こうで再会できたらよろしく伝えてくれ」

「それって、どういう…!?」

魔法陣が出現すると、滝さんの髪がなびく

「一か八か、私と君の運に任せるんだよ 2人を甦らせる」

「そしたら、また能力者同士の争いが!!」

「今度こそ、この有り得ない次元を封じて君の世界を平和にする 君の力を…貸して欲しい!!」

滝さんは目を閉じた

「俺の力…ロダ様に捧げます 俺の住んでいる街が、平和になるなら!!仲間が帰ってくるなら!!」

滝さんの全身からオーラを解放させた

その力は、とんでもなく強く、眩しく、青いオーラを放っていた

(これが君の力…滝くん…今まで、シルヴァ達を守ってくれてありがとう…)

「"彼の名は蒼山滝、人々に平和を捧げよ、彼らに幸運を!! "ライトニングフルード"!!」

滝さんは眠り、そのままロダ様の技で光の洪水の中へ堕ちていった

その洪水は、滝さんの力を飲み込むと、更に大きくなった

「滝くん…みんな…無事に現代の世界を復活させてくれよ…私はこの世界の次元を閉じる!!」

すると、ロダ様の後ろからコツコツと、足音が聞こえてきた

「ふ…来るのが遅いじゃないか 蒼山貴明?」

あの、滝さんが散々探し求めていた貴明さんだった!

「散々息子たちを悲しませた…この光の洪水から、我が息子の復活して欲しいという願いが聞こえてきたんだ」

「私の秘術が成功したのだな」

貴明さんはゆっくり上を見上げた

「見事だ… 滝…私でも出来なかったことを、息子がやり遂げた…誇らしいよ とても」

「貴明 2人でこの次元を閉じよう そして、我々にも平和が訪れるように」

ロダ様が凛々しく微笑むと、貴明さんは優しく笑った

「ああ、我が息子たちにも、平和が訪れるように」

2人は手を握り合い、オーラを放った

すると、光の洪水から黒く澱んだ気配がした

「はるか彼方で眠る邪悪な魔物…お前は…誰だ!!」

"蒼山滝の力…こんなにも強く、大きい力…今こそ、我が手に…!!"

「私の息子を、どうする気だ!!」

"蒼山貴明…貴様の力も、全て飲み込んでやる!!"

「お前は…誰なんだ!!?」

"私はロダ・クニドスが言う通りはるか彼方に眠っていたはずの黒い死神…ラシャード・ダーク… 貴様の育てた国は、私がはるか昔から支配していたのだ"

ロダ様と貴明さんはただ、立ち尽くしていた

「終わりだ… 息子たちの住んでいる世界が、死神に飲まれていく…!!」

「そんなこと、ある訳なかろう!! ラシャード!!人間の力を甘く見るな!!今から私たちがお前を封印する!!」

"お前たちを飲み込むのが先だァァァ!!!"

その黒いオーラは、大きく広がり、ロダ様達を吸い込めるまで広がっていった

「貴明!!行くぞ!!今度こそ、平和を!!」

「……滝、圭介、今行くぞ、光の洪水へ!!」

「"ライトニングフルード"!!!」

2人は技で光の洪水の中へ飛び込み、無事に次元を封印させた

永遠に敵が来ないように、2人の力で敵がこちらの世界と行き来が出来ないよう、封印したのだ

そして、仲間である俺たちは…

奇跡的に、身体もどこも異常なく、元の世界へ帰還できた


「ん…… ここは…」

滝さんと圭介さんは自分の我が家へ戻っていた

(身体…全部ある…良かった… 俺は帰って来れたんだ…)

滝さんはゆっくり体を起こし、ベッドから立ち上がった

「ん?」

髪の毛を触り、異変に気づいたのか、傍にある鏡を見た

「短!!?」

(あっそうか、俺は能力を全部使い果たしたから…!!)

「とりあえず、仲間の様子見に行くか…」

滝さんは部屋を出て、仲間たちの顔を覗きにいく事にした

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