戦いを諦めない
「新たな強敵…四天王…貴明が諦めた敵…」
司令官室へ敵に強制的に退却された
滝さん、トヴァースさんを除く俺たちは一旦解散した
見張っていた圭介さんも残っていた
「どういうことですか、親父が戦っていたのはカルテー二だったのは知っていましたが 更に敵がいたんですか?」
滝さんは問い詰める
「……噂には聞いていた 貴明が死ぬ間際、戦いに行く前にどうしても倒せない敵がいると それがきっかけで能力が爆発したのかは分からないが」
司令官は頭に被っていたフードを外す
「貴明…どうしてちゃんと話さなかった…息子たちに、これだけ迷惑をかけて…!!」
「司令官」
滝さんは司令官を抱きしめた
「大丈夫です 命を捨てても、俺は必ず勝ってみせます」
「兄貴…」
「滝、すまないな」
司令官は優しく微笑み、抱きしめていた滝さんの腕をゆっくり外した
「お前の体を1度検査しなくてはならないな カルテー二は敵の力を封印したというがあくまでも敵の力だ 少し不安だ」
「……はい」
「トヴァース お前はこれからどうする?」
トヴァースさんは少し、この世界に長くい過ぎたのか、体が半透明になりかけていた
「トヴァース!お前の身体…」
滝さんが慌てて心配する
「あっいけね 充電切れだ じゃあひとまず戻って、俺はこのことをロダ様に知らせてくる なにか分かるかもしれないから」
「頼んだぞ 私も調べる」
そういうと、トヴァースさんはテレポートでここではない自分のいた世界へ戻っていった
「前みたいに、親父が現れたらいいのに」
「あいつは亡霊なんだ 貴明に無理はさせられない 天国へおちおちいけないだろうな、あいつも…」
司令官は昔のかつて生前していた貴明さんと、司令官が肩を組んで笑いあっている写真をじっと見た
「司令官… いきましょう、俺の体、検査しなきゃならないんでしょう?」
滝さんは後ろを振り向き、1人で地下へ向かい出した
「ああ! ……圭介」
「なんですか?」
「今回は、留守ご苦労だった これから何度も世話になるかもしれない」
司令官が申し訳なさそうに話すと圭介さんは真剣に話す
「親父が諦めた敵、ですよね あの時、兄貴が見たのは確かにカルテー二と戦っていた親父でしたよ」
「カルテー二に追われていたのだ貴明は そいつらを倒せなくて、この現代の世界へ逃げたのか…あいつは…」
圭介さんはデスクの横にあるソファから立ち上がった
「俺たちは負けませんよ 兄貴がいる限り、たとえ能力が少なくなって誰かがいなくなっても」
「圭介…」
「俺も、情報支部で調査しますね!それじゃ」
圭介さんも施設から離れて、仲間は少なくなった
「私も行かねば」
施設内のサロンでは
俺と雅人、翔月が話し合いをしている
話し合いをしたかったのは、俺だ
「こうして3人で話し合うのは初めてだな」
「なんだよ改まって」
「決まってるじゃないか」
2人が椅子に座ったあと、俺も座った
「あの四天王のことだよ」
「そうか… 確かに、初めて会う敵だし、まだ未知数だよな」
雅人は傍に置いてあったティーカップ3人分を目の前に差し出した
「いつまでも、滝さんたちが戦えるわけじゃない 俺たちも、特訓がいるよな」
翔月さんも話し合いに乗ってくれた
「翔月さん…」
俺が翔月さんの名前を呼ぶと、翔月さんはクスッと笑った
「さん、はよしてくれよ、同じ仲間だろ?翔月でいい」
「翔月! 」
「翔月はどうして能力者になったんだ?」
雅人は翔月とまだちゃんと会話をしていなかった
「いつの間にか、能力者になっていたから…かな 知らず知らずに、体に能力があった… ここで調べたら、なにか分かるかも、って思ってここに来た」
「そういう場合もあるんだな」
翔月は足を組んで話す
「知らず知らずに能力者になったから、自分が技を持ってるなんて分からなかった 周りの能力者を見たら、ああ、これは…って思ったんだ」
俺は司令官が言ってたことを思い出した
「司令官が、滝さんがちゃんと自分の力に戻ったか確かめたいって言ってたから、翔月も一緒に見てもらったら?」
翔月は明るい表情になった
「あ、ああ!それがいいな 雅人はどうする?」
「……俺は戦闘ジムに行く 1日1回鍛えないとな」
そうして、それぞれの持ち場へ向かった
ー――地下 能力増強室
そこには、司令官と滝さんがいた
俺と翔月は恐る恐るドアから2人を除く
「あぁぁぁ――!!!」
滝さんの悲鳴が響き渡った!
「滝さん!!?」




