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New Braver  作者: manaka
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新しい役割

「しかし俺がリーダーか」

戦いは一時中断し、俺たちはそれぞれ持ち場に戻った

純さんはリーダーの許可を得る為に書類を届けた

「昔のリメンバーズは、滝がいない頃お前とみづきの2人体制だったな 」

「ああ、あの時は貴明さんもいなかった」

司令官は純さんの書類を受け取った

「荒井純、よろしく頼むぞ」

「了解! 」

「お前がリーダーになったら、昔の暴走族の仲間がこっちに来たりしないか心配だな」

司令官の心配を他所に純さんは腕組みをして自信気に答えた

「もうあの頃の俺じゃありません、もし来たら俺が力づくで返しますよ!」

「…一般人を能力(ちから)で殴るなよ せっかくリーダーに戻ったのに、またあの頃の二の舞になるぞ」

「分かっています もう制御は出来ています」

純さんはハチマキを締め直し、俺たちの側に近寄ってきた


俺はサロンで休憩をしていた

「よ、大胡 」

「……純さん リーダー任命おめでとうございます」

「ありがとう 滝の次のリーダーは荷が重いよ」

純さんはおどけてみせた

「純さんも、強い能力者なんですか」

「強い…のかなあ、俺自身では分からないけど だけど、今滝をリーダーにしたら危険なのは分かってる また敵にされちまうからな」

すると、階段から滝さんが現れた

「あれ、滝か?」

「ごめん、司令官はいるかな」

「俺も一緒にいくよ!着いてきてくれ」

純さんは軽く俺に合図をして2人で司令官室へ向かった

「―― 俺に、もっと力があれば…」

俺は道場へ走り、とにかく打ち込みたかった


道場はなぜか落ち着く 木の匂いが立ち込める

顔を上げると中庭があり、ちょっとした庭園になっている

「滝さんも純さんもみんな強いのに、俺だけ力がないのは嫌だ…!!」

再び立ち上がり素振りを再開する

「はぁっ!!」

回し蹴りをしようとした途端、滝さんが現れた!

「うぉっと!!?」

間一髪滝さんは俺の足を避けた

「滝さん!?大丈夫ですか!?怪我は…」

「相手してくれないかな? 俺も体がなまっちまって」

「でもそんなことしたら敵の力が…」

滝さんの身体の中には、敵の力が抜けていない

今身体を動かしたら敵の力が目覚める危険がある

滝さんを止めようとすると、後ろからみづきさんが現れた

「滝、大胡 お疲れ様 滝、あなたに大事な役目があるの」

「えっ…」

「あなたに情報支部に入って欲しいのよ 今新しい仲間を選出している最中で、どうしても分からない状態の仲間が何人かいて…」

滝さんは頭を掻きながらみづきさんの話を聞く

「で?その役目を、俺が?」

みづきさんはにっこり笑う

「そうよ! ……これは、司令官からの命令でもあるのよ 情報支部に入って、って」

「俺は確かに戦いの場に出れば、ジャヤに敵にされるからな 一時的に、いいかもしれない」

黙って聞いていると、みづきさんは俺のほうを見た

「あなたもどうかしら、いい訓練になるはずよ」

「俺も、今思うように力が出なくて…」

「滝の仲間探しを、手伝ってあげて」

「滝さん、いいですか?」

俺が聞くと滝さんは驚いた

「お前はいいのか? お前がいなくなったら、今のチームは3人だけだぜ?」

すると、俺たちの間にテレポートで司令官が急に現れた

「その心配はない」

「うわぁっ! って司令官かよっ!」

滝さんは腰を抜かしていた 俺たちも…

「ここは私たちがしっかり守る 滝、大胡、 仲間探しをよろしく頼んだよ」

「……了解!」

かくして俺と滝さんは、しばらく情報支部に行くことになった――

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