第1話 化物はイジメられっこ
脳内妄想を書き綴ってみました。
読み苦しい所もあるでしょうが、
なんとか…なんとか!よろしくお願いします!
「はぁ…また今日も呼ばれんのか?」
そんな呟きと共に少年は今日も登校する。
私立光星高校。
ここは全国でも有数の進学校である。
…のであるのだか、やはり少数の不良や不良と呼ばれる人種は存在し、イジメと呼ばれる社会問題も陰ながら存在している。
光星高校は成績順にA組~E組に分けられている。
その中でも平均とも言えるC組の窓際の席、そこにひっそり座っている少年は影山一樹。
眼鏡に髪はボサボサ、前髪は目を隠すほど伸び、纏う雰囲気は正に地味そのもの。
そんな地味な少年は俗に言うイジメられっ子である。
「おい!影山!」
「な、なに?」
ビク付く少年に対して、ニヤニヤした笑みを浮かべるコイツは一年E組の郷田英雄
金髪にピアスを付け、まさに不良という成りである。
親が有名な政治家であり、教師も見て見ぬ振りする問題児だ。
しかし、英雄という名前なのに、不良とはいかかがなものか?という声があるのは内緒だ…
その彼は続ける。
「放課後、またいつもの場所に来いよ!」
彼はそう言い残し去っていった。
「はぁ…またか。」
彼はそう呟き回りを見渡す。
クラスメート達は巻き込まれまいと、みんな目を反らしている。
まぁ、いつもの光景だ。
そして放課後…
一樹は「いつもの場所」に向かう。
それは定番の校舎裏。
「お?来たなぁ!」
ニヤニヤしながら郷田が言う。
「郷田さん、今日はコイツどうすんッスカ?」
コイツは郷田の腰巾着、酒部雅俊
「ってか、普通ここまでやると自殺するか引きこもるんすげどねぇ…」
そう呟く彼は貫田栄司 、
「き、今日は、な、なんの用かな?」
「影山ぁ、お前いくら持ってる?」
(はぁ…今日はお金か…)
郷田の要求に影山は困った顔をした。
「き、今日はさ、三千円しか持ってない…」
「はぁ!?三千円とかバカか!財布出してみろ!!」
…はぁ
ため息を吐くと一樹はおずおずと財布を差し出す。
それを郷田は、かっさらう様に奪うと、中身を確認したと思ったら怒り出した。
「てめぇ!マジで三千円しか持ってねぇのかよ!?」
「ごごご、こめん!」
「ゴメンじゃねーよ!財布ん中にはもっと入れとけっていつも言ってるだろうが!!」
怒鳴ると同時に郷田は振りかぶった。
ドスッ!
「うがっ!」
鈍い音と同時に、郷田の拳が影山の腹部に刺さり、影山は低いうめき声と共に吹き飛んだ。
「あちゃ~!相変わらず、郷田は頭に血が昇るの早いなぁ」
貫田が呟く。
「まぁ、いつもの事ッスけどね」
呆れ顔で酒部が同意する。
「てめぇ!いつも、もっと財布に入れとけって言ってんだろうが!」
郷田は怒鳴りながらも、一樹の腹部に蹴りを入れ続けていた。
その度に、一樹は低いうめき声を上げる。
「郷田、そろそろ死んじまうぜ?」
「そうッスよ、郷田さん。さすがに死なれるのはマズイッスよ!」
「ッチ!」
貫田と酒部に止められ、郷田は蹴るのを止めた。
「明日はもっと持って来いよ!!」
郷田はそう言うと、ちゃっかり金を抜き取った財布を投げ捨て、二人と共に去っていった。
「…はぁ、今日は両方だったか。眼鏡も壊れちゃったし、予備まだあったっけ?」
三人が去った事を確認すると、影山は何も無かったかのように立ち上がり、制服に着いた汚れを払うと財布を拾い上げた。
(まぁ、化物が人間相手にムキになってもなぁ…)
一樹はそんな思いの中、帰路につく…




