絶対魔王のプロローグ
どうも、うっちーさんです。
初登校で、今まで妄想を掻き立てた物を
「小説家になろう」を発見して、自己満足ですが
やろうとしている感じです。
プロットなんかは頭の中では構成できていますが
文章が読みにくかったり、拙い語彙力ではありますが
どうか最後まで付き合っていただければと思います。
・全ては語らないプロローグ・
むかし、むかし、ある所に魔王の住む城がありました。
時代背景ははっきりしていませんが、皆さんが簡単に想像できるよくあるRPGのお城を浮かべると近いと思います。
で、そこに鎮座する魔王なのですが…
強すぎてどの勇者も倒すのを諦める程の実力を持っていました。
それこそ、Lv MAXの勇者のパーティ4人がかりで挑んでも
あと何回攻撃すれば倒せるんだってぐらいの。
次第に魔王に挑む人間は居なくなり、世界は魔王の恐怖に怯えるだけ…のはずだったのですが、魔王の目的は違いました。
あまりにも醜悪すぎる、各国の政治や、労働、身分差別について人間より人間の事を考えていたのです。
倒された勇者達ですが、実は消えた訳ではありません。
倒した人間から、自分の考えを話して、理解してもらうまで講習・説明の繰り返し、捕虜にはしていましたがその対応も手厚く
「人間にはこのような体制を敷いて欲しいと思っている。」と力説。
最初は疑っていた勇者達でしたが、あまりにも中身は魔王っぽくない。むしろ魔王というだけで悪い印象を持ってしまった自分達を恥じて、魔王に協力し人間界を変える事を約束しました。
僧侶や魔法使い達は魔術や錬金術の知恵を出し合い、資源や環境問題についての問題提起と解決案を
格闘家や武術家達は、個々に見合った労働の対価や、労働時間の制定をする為に調査、調整を
シーフやアサシンなどの偵察が得意な人間には、各国のスパイや潜入を任命し、政治的問題についてまとめ上げ、報告書を作成し魔王に預け
勇者やリーダー格の人間達には、各出身の村や国、町での魔王の考えについて説明、理解を求める様民草に呼びかけました。
もちろん全員が全員「はい、そうですか」となる訳はなく
ちゃんと飲み込み、理解した人間も居ましたが
「魔王の洗脳だ。」「勇者が魔王に乗っ取られてしまった。」などと嘆き、話を聞かず、信じずにその集落を抜けて行く人間達が殆どでした。
勇者の事を信じ、恐る恐る付いてきた人間達に対して魔王は手厚く出迎えました。
勇者達にした説明を、民達に再度説明して
城下町建設についての話も上がっていましたので
新しい労働体制の試行や、その対価についての制度
更には民法までも敷き、瞬く間に魔王城とその城下は繁栄し続けました。
さて、そんな中魔王にも好きな人がー
「待て。それ以上はもういい。」
「はて、久々に聞きたいと仰ったのは魔王様ではございませぬか。」
「誰が両親の馴れ初めを一から聞きたいと思う?歴史の部分で十分だ…プロローグにしては長すぎる。」
「プロローグ?なんの話でございましょうか?」
「口の減らんじじいだな…こう言った会話も、どこか私達の知らないところで見られているのかも知れんのだぞ?」
「左様ですか、じいには理解できない所を見据えておられるのですね。」
「そういう事にしておこうか」
そんな長ったらしいエピローグから、よもや200年。
父は…元魔王は衰退し、全権力をこの我に授けた。
いや、まだ存命ではあるぞ?結局あと100数年は生きてるとは思う。
よし…自分で言った手前だ。どこかで見られているかもしれないとするならば、私の…儂の長ったらしい名前を言わないといかんな…まぁこれから家臣全員に言われる事になるが…
「現魔王!!レインツヴェルグ・アミン・エンリッヒ様により、王政を行う!!!」
ーそう、これは
私、ラインツ…長い。前口上でグダグダになりすぎる。
かいつまんで話そう。
謂わゆる私は不老不死、一種の呪い。
それを解呪する為の物語だ。
…何?いきなり話が飛んでいて分からない?
まぁ、なんだ、これはアレだ。倒置法というやつだ。
最初は分からなくていい。徐々に理解してくれ。
全部説明してしまっては、楽しみが無くなるというものだ。