真実を告げる鏡餅さん
ある餅メーカーの作る鏡餅はとても美しく、表面に光沢があって、顔が映るのですが、
そこで元旦に世界で一番美しいのは誰と聞いてみると、それはあなたですよと答えてくれます。
上がる株の銘柄はなあにと聞くと的確に答えてくれるので、その餅のお客様はお金に困らないという
噂もあります。
だったらその餅をすべての国民が持てばいいじゃないかとバブル期に入ったころ
言われていたほどでした。
その餅メーカーの社長がなくなってからは どうやって作ったのかわからない秘密の工程が
その社長の死とともに失われて、製造はできなくなってしまって、社長夫人、社長の息子兄弟、
常務そのほかがその再現を狙ってもまったく再現できず、ビジネスは縮小、ふつうの餅屋になってしまいました。この餅に頼っていた人々は多く、経済の予想も外れるようになっていった日本経済は、この餅メーカーの縮小とともに、縮小していったのでした。
あ、フィクションです。