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第七章 ロード遂に現る!

またもや出現したゼクトとジェイク達は戦闘を繰り広げていた。

今回のゼクト、モグラゼクトは鼻と両腕に装備してあるドリルで地中を素早く移動し、予想もつかない所から攻撃を繰り出してくる。

ジェイク達の攻撃を両手でガードし、あっと言う間に地面に潜る。

「ち、またか!」

「皆、気を付けろ!」

辺りを見回すが、気配は感じられない。

その時、

「ジェイク、真下だ!」

「!?」

気付いた時には遅かった。

モグラゼクトの強烈なドリル攻撃を喰らい、ジェイクは吹き飛ばされた。  

「ジェイク!!」

「ふん、今のは痛かっただろうなあ?」

「く、このままじゃ!」

モグラゼクトはドリルを回転させ、ジェイクにトドメをさそうと近付いてくる。

「終わりだあ!」

ズキュンッ!!

その時、一発の銃声が鳴り響いた。

そしてモグラゼクトのドリルの回転が止まる。

次の瞬間、ドリルが瞬時に凍りついた。

「何!?」

「レナッ!!」

見るとレナが高台からレーザーライフルでモグラゼクトに狙いを定めていた。

片手を挙げてジェイクに答えると、すぐさまレナはもう二発、冷凍弾を放った。

放たれた冷凍弾はモグラゼクトの鼻と、もう片方のドリルに直撃し、完全に動きを封じた。

「う、動けん!!」

「今よ、皆!」

「ああ!」

それぞれ専用武器を構え、一斉に必殺技を繰り出す。

「己えええ!ロード様あああああ!!!」

そう最後に言い残し、モグラゼクトは爆発した。


「ロード?」

「ああ、奴は最後にそう言い残していた。」

「何の事かしら……。」

「一先ず、本部に帰還しよう。」


本部に帰還したジェイク達はロードについて調べていた。

しかし、何一つ手かがりは出てこなかった。


ゼクター本拠地

四人の幹部が一人の男の前に膝まついていた。

「ワールド・アース・メシア……、随分と我々の邪魔をしてくれたものだな。」

「ただの若造共が……!

 この俺が叩きのめしてやる!」

すると一緒にいた女が笑い声を上げた。

「何がおかしい!

 ゾルネ!」

「お前はすぐ熱くなるな、ダギよ。

 そんなことでこいつらに勝てるのか?」

「貴様!!」

「くだらない言い争いはよせ、ダギ、ゾルネ。

こんな奴らの相手は俺一人で十分だ。」

「随分と自信がありげだな、ゼクシア?

 無理に強がらなくてもいいんだぞ?」

「黙れ、ゾルド。」

それを聞いていた男は

「ならば、いっそのこと、君達全員で、相手をしてくるといい。

それで一番早く、倒せた者が勝者だ。」

「面白い!」

「承知致しました。

 ロード様。」

「ふ、勝負はすでに着いている。」

「久し振りに腕が鳴るなあ!」

「では早速、始めるとしよう。」

男は不気味に笑った……。


「緊急事態!緊急事態!

 エリアZ-2にて何者かが街を襲撃!

 多くの被害が出ています!」

その知らせを聞いたジェイク達はすぐさま目的のエリアへと転送された。

エリアZ-2に転送されたジェイク達が目にしたのは、凄まじい光景だった。

建物は次々とは破壊され、炎と煙が上がり、悲鳴を上げる人達や親を泣きながら探す子供達。

「ひどい……!}

「またゼクトの仕業か!?」

「どこにいる!?姿を現せ!」

その時、四つの光弾がジェイク達を襲った。

吹き飛ばされる四人。

煙が晴れるとそこには四人の男女の姿があった。

「お前達は!?」

「ほう!貴様らがエキスパート・ポリスか!

 何だまだ、ガキじゃねえか!」

「こんな奴らに邪魔をされていたとは……、虫唾が走るわ!」

「即、抹殺させてもらう。」

「一人残らず、排除する!」

次の瞬間、四人の幹部は一斉に襲い掛かった。

応戦するが、力の差はあまりにも大きく、苦戦する。

「おらあ!どんどんいくぞ!」

ダギの連続パンチをジェイクは喰らう。

「おらあ!」

「がはっ!!」

そして強烈なパンチを喰らい、ジェイクは吹き飛ばされる。

「どうしたあ!?

 もう終わりかあ!!」

ゼクシアの射撃攻撃にセレンは避けるのに精一杯だった。

「どうした!

 隙だらけだぞ!」

セレンが振り向いた瞬間、何発もの弾丸を受けた。

「うわあ!!」

セレンもブラスターマグナムで応戦するが、ゼクシアの動きは素早く、まともに狙いが定められない。

「どこを見ている!?」

振り向いた瞬間、セレンは何発もの弾丸を喰らった。

ゾルドの二刀流の剣と、ディンのツインソードがぶつかり合い、激しく火花を散らす。

だが、ゾルドの方が上手だった。

一瞬の隙を突かれ、ディンは目にも止まらぬ速さで切り刻まれた。

「可愛い子ね、私がたっぷり遊んであげるわ!」

ゾルネの鞭攻撃を何とかかわしながら、岩陰に身を潜める。

レーザーライフルで狙いを定め、引き金を引く。

しかし、放たれたレーザーは鞭によって弾かれた。

「そんな!?」

「甘い!隙あり!」

強烈な鞭攻撃で手を打たれ、ライフルを落とす。

「しまった!」

更に両腕を鞭で拘束され、大きく振り回される。

至る所に身体を打ち付けられ、レナは動かなくなった。

「ふん、所詮はこんなものか!

 実につまらん!」

ダギが不満を口にする。

ボロボロになったジェイク達。

「くっ、このままじゃ……!!」

その時、近くから女の子の泣き叫ぶ声が聞こえた。

親とはぐれたのだろう。

「うるさいガキめ!!」

ゾルネが女の子に向けて鞭を振り下ろす。

次の瞬間、ジェイクは女の子を庇い、鞭を喰らった。

「がは!」

ジェイクは口から血を流していた。

「無事か……?」

女の子はかすかに頷いた。

「お兄ちゃん、怪我してる……。」

「俺は大丈夫だ……。

 安心しろ、こいつらを倒してお母さんと、お父さんに合わせてやるからな。

 だから隠れてろ。」

女の子は頷き、走って行った。

「ふん!たかがそんなガキ一匹の為に、自分を犠牲にするとはな!」

四人の幹部は馬鹿にしたかのように笑い声を上げる。

「……れ……!」

「ん、何か言ったかあ?」

ジェイクは拳を握りしめる。

「黙れっ!!」

ジェイクは立ち上がり、四人を睨み付ける。

「何の罪もない人々を、子供を……!!

 貴様ら、絶対に許さねえっ!!」

その言葉に、セレン、ディン、レナも頷き立ち上がる。

「ディバイラルランチャーッ!!」

転送されてきたディバイラルランチャーを構え、スロットにメモリをセットする。

そして、

「ディバイラルシュートッ!!」

強力なビームが放たれる。

その攻撃を四人はいとも簡単にガードする。

「ふん、こんな攻撃が通用するとでも……」

「うおおお!!!」

次の瞬間、爆風が晴れると、ジェイク達は一斉に攻撃を繰り出した。

「何!?」

ガードする間もなく、攻撃を喰らう四人の幹部。

「まさか、一瞬の隙を突かれるなど……!!」

更にジェイク達は再びディバイラルランチャーにエネルギーをチャージし、ゼロ距離でディバイラルシュートを放った。

「ぐわあああっ!!」

大きな爆発が起こる。


「馬鹿な!?この俺様たちが負けるなど……!!」

瀕死の状態の幹部達は信じられなかった。

「お前らは俺達を、怒らせた。

 理由はそれだけだ!」

怒りの形相で睨み付けるジェイク達。

「己えええ!!」

その時、瀕死の幹部達の前に一人の男が現れた。

「無様だな、お前達。」

その姿を見た幹部達は

「ロード様!!」

「お前は!?」

ロードは何も言わず、ジェイク達に向けて強烈なビームを放った。

そのビームを受けたジェイク達は爆発で吹き飛ばされ、変身が解除された。

「ふん、こんな奴らに負けたとはな……。

 まあいい、次こそはこいつらを、地獄へ送ってやろう。」

そして最後に

「我が名はロード。

 いずれこの世界の支配者となる者だ。」

そして、ロードは四人の幹部と共にその場から姿を消した。

「ロード……。」

ジェイク達はそのまま意識を失った……。




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