第六章 完成!!ギャラクシー・ネオ!!
司令室。
ここで、司令官とデニーが深刻な表情で話し合っていた。
大型モニターには一体のロボットの画像が表示されている。
その名も(ギャラクシー・ネオ)プロジェクトである。
「いよいよこの時が来たか……。」
「はい……、だが彼らなら実現してくれると、私はそう信じています。」
「そうだな、彼らを信じよう。
ではデニー、彼らを呼び出してくれるか?」
「話って一体?」
呼び出されるなり、ジェイク達はすぐさま指令室へ向かった。
「いきなり呼び出して済まない。」
するとデニーと司令官は頷き、決心したかのように口を開いた。
「遂に、お前達にこのプロジェクトを明かす時が来た。
まずはこれを見てくれ。」
するとモニターに先程の画像が映し出される。
「これは……!」
「我々が開発を進めていた、戦闘用ロボ、ギャラクシー・ネオだ。
3機のネオマシンが合体することにより、一体の巨大ロボが完成する。
このプロジェクトが完成すれば、我々、そしてお前達は更なる力を手にする事が出来る。」
その言葉にジェイク達は驚くばかりだった。
デニーは続ける。
「そこで早速だが、お前達にはその訓練を受けてもらう。」
「訓練?」
そうだと、頷く。
そしてデニーは着いて来てくれと、4人をある場所へと案内した。
エレベーターに乗り、デニーは地下へのボタンを押す。
物凄い速さでエレベーターは地下へと向かった。
扉が開くと、目の前にはデニーが言っていた、3機のネオマシンが配置されていた。
「これがネオマシン……!」
4人は興奮と驚きを現す。
左から、戦闘機、特殊車両、大型戦車をモチーフとした3機のマシンが並んでいた。
「ジェイクはネオジェット1に、セレンはネオモーター2、ディンとレナはネオタンク3に乗ってもらう。」
デニーは続ける。
「早速だが、今から操縦訓練、そして合体訓練へと入ってもらう。
この階に訓練ルームがある。
そこで練習だ。」
と、デニーに言われるまま、4人は訓練ルームへと向かった。
操縦訓練に慣れるのにそう時間はかからなかった。
問題はギャラクシー・ネオへと合体する際の合体訓練だった。
デニー曰く、4人の心が一つにならないと合体は成功しないとの事。
何度も合体訓練は繰り返されたが、成功することはなかった。
「ふう……!」
額の汗を拭きながら溜息をつくディン。
「ディン。」
するとレナがディンを呼ぶ。
振り返るとレナがディンにスポーツドリンクを手渡した。
「すまない。」
缶を開け、喉を鳴らしながら飲む。
「……上手くいかないもんだな……。」
「うん……。」
4人に段々と焦りが見えてきた。
「でもさ!」
とそこでレナが口を開く。
「やるしかないでしょ!
皆で何としても成功させよう!」
「レナ……。」
するとレナは微笑みながら、
「私、嬉しかったよ。
ディンと一緒のペアになれて。
ディンと一緒なら絶対大丈夫!」
そしてレナは立ち上がり
「だから頑張ろう!」
と励ました。
ディンも静かに微笑み
ああ、と頷いた。
その時、ゼクト出現を知らせる警報が鳴り響いた。
「くっ、こんな時に!」
「止むを得ん、皆、出動だ!」
「了解!」
すぐさま転送カプセルで現場へと転送された。
現場へと転送完了した4人。
しかし、周りを見てもゼクトは見当たらない。
「……どこだ、ゼクトは一体?」
ブレスのレーダーを見ても反応はなかった。
その時、
「待っていたぞ……。」
突如、一人の男が4人の前に姿を現した。
「お前は!?」
男は笑いながらマント払った。
「俺はネオハンター……ルギア。」
「ネオハンター?」
男は続ける。
「ジェイク……一度俺の相手をしてもらおう!」
と次の瞬間、ジェイクに襲い掛かるルギア。
振りかざしてくるギアダガーをジェイクは瞬時にデルタブレードで受け止める。
「いきなり、何だってんだ!?」
「俺は強い者にしか興味がない!
俺の更なる高みの為、ジェイク、お前を倒す!」
するとルギアは腕に装着していたブレス、ギアチェンジャーを起動させた。
「チェンジ!ダークニッション!」
次の瞬間、ルギアは専用アーマーギアアーマーを装着した。
両手にはギアセイバーとギアブラスターを装備している。
「ちっ!こうなったらやってやるぜ!」
そしてジェイクも同じく、メシアスーツを装着。
専用ウェポン、ネオライザーで立ち向かう。
激しくぶつかり合う、剣と剣。
二人の戦いはほぼ互角だった。
そこへ加勢に入ろうとするセレン達。
「邪魔をするなあっ!」
するとルギアは手の平から波動を繰り出し、セレン達を吹き飛ばした。
「皆っ!?」
と、一瞬ジェイクの気が逸れる。
「ふん、よそ見をしている場合かっ!」
それが致命的となり、ジェイクはルギアの強烈な一撃を喰らう。
その場にひざまつくジェイク。
「所詮はこの程度か……、つまらん!」
ルギアは剣を大きく振りあげ、そして振り下ろす。
「……!?」
だが、ルギアの振り下ろした剣はジェイクではなく、セレン達に振り下ろされた。
セレン達がジェイクを庇ったのだ。
そして三人はその場に倒れる。
「皆っ!!」
怒りに燃えるジェイクはネオライザーでルギアに立ち向かっていく。
「うおおおっ!!」
ジェイクの怒りの一撃は、ルギアの剣を押し、ルギアにダメージを負わせた。
「がはあっ!」
苦しむルギア。
「くっ、少しはやるようだな、ジェイク。
だがこの次こそはっ!」
そう言い残し、ルギアは姿を消した。
すぐさま治療を受ける四人。
幸い、命に別状はなく、やがて意識を取り戻した。
「問題はあのルギアって男か……。
どうやらゼクトではなさそうだな。」
「だとすると一体……。」
などと、その後ジェイク達はルギアという男について話し合っていた。
と、その時、ジェイクのブレスに通信が入る。
「こちらジェイク。」
すると
「ジェイク、さっきはよくもやってくれたな。」
「ルギア!?」
「ジェイク、さっきと同じ場所で俺と決着を着けよう。
待っているぞ!」
そこで通信は切れた。
するとジェイクは隊員服を着る。
「ジェイク?」
「ルギアとケリを着ける。」
「無茶を言うな!
そんな傷でまともに戦える訳が……!」
「そうよ!
私達も……。」
「これは俺とルギアの問題だ。
だから俺が決着を着ける!」
「ほう、待ちかねたぞ、ジェイク。
今度こそ、決着を着けようではないか!」
「ああ、望む所だ!」
お互い、同時に変身する。
そして、再びジェイクのネオライザーと、ルギアのギアセイバーがぶつかり合う。
だが、先程の戦いの傷のせいでジェイクは苦戦を強いられていた。
次々とルギアの剣さばきを喰らう。
そしてまたもやジェイクはその場に倒れた。
しかしそれでもジェイクは立ち上がる。
再び、剣を構える。
「何故だ?
何故、立ち上がれる?」
口元の血を拭いながらジェイクは答える。
「俺がここでまた倒れたら、大切な仲間が傷付くからな……!
そんなのはもうごめんだ!
それに俺は人々の笑顔と、この世界を救うって誓ったんだ!
だからお前ごときに!」
「ふ、ならばこれで終わりだっ!!」
繰り出されるルギアの攻撃。
が、その攻撃は三人によって防がれた。
「皆!!」
「ジェイク、何一人でかっこつけてるのさ。」
「全くだ、それにお前だけが傷付くのはもう見てられないからな。」
「私達は……、誰一人、欠けちゃいけない仲間でしょっ!」
「……ああ、そうだったな!
俺は一人じゃない!
俺達は四人揃って、一つだっ!!」
そして
「メシア1ジェイク・マクロード!」
「メシア2セレン・リラード!」
「メシア3ディン・リーデン!」
「メシア4レナ・アンケリー!」
「ワールド・アース・メシア出動!」
「さあここからが本番だ!」
するとルギアは高笑いを上げる。
「仲間だと!?
笑わせるな!
こうなればこいつで決着を着けてやる!!」
そしてルギアはギアチェンジャーを操作した。
すると四人のブレスのレーダーに一つのマークが表示された。
「一体、何をするつもりだ!?」
その時、街中に突如、巨大な一体のロボットが現れた。
「あれは一体!?」
「ロボットだと!?」
「何て大きさなの……!!」
「あんなデカいのとどうやって戦えば!?」
「ははは!このギアマックスでお前達を踏みにじってやる!」
その時、ブレスにデニーから通信が入る。
「皆!こうなったら一か八かで合体だ!
ネオマシンを発進させるんだ!」
「了解!こうなったらやってやるぜ!」
そしてブレスに向かって叫ぶ。
「ネオマシン、発信!!」
本部内の地下格納庫から3機のマシンが一斉に発進される。
そのマシンは瞬時に、ジェイク達の元へと来た。
マシンに乗り込み、端末にブレスをかざす。
システムが起動した。
マシンの装備でギアマックスを攻撃する。
「くっ!ならばこれでどうだ!」
と、ギアマックスからレーザーが繰り出される。
素早くかわすネオマシン。
「皆!行くぞ!
合体だ!!」
「了解!!」
モニターに合体コマンドが表示される。
「合体!
ギャラクシーフォーメーション!!」
三機のマシンが合体を始める。
ネオジェット1が頭部と胴体に。
ネオモーター2が分離し、両腕に。
ネオタンク3は腰と、両足に変形する。
そして遂に完成するギャラクシー・ネオ。
「完成!ギャラクシー・ネオ!!」
ギャラクシー・ネオとギアマックスが互いに睨み合う。
そして激しくぶつかり合うニ体のロボット。
戦いはほぼ互角だった。
「ならばこれで決めさせてもらう!
アルティメットマックスシュートッ!!」
ギアマックスから巨大なレーザーが発射される。
「ならば、こっちもだ!
必殺、ギャラクシースラッシュッ!!」
専用武器ネオセイバーを装備したギャラクシー・ネオの剣技がぶつかる。
ほぼ互角にお互いの攻撃はぶつかり合う。
「うおおおっ!!」
力を振り絞る四人。
そして僅かな差でギャラクシースラッシュがギアマックスの胴体を切り裂いた。
爆発するギアマックス。
ギャラクシー・ネオは見事に初陣を飾った。
重傷を負うルギア。
「何故だ……、何故この俺が、お前達に……!」
ジェイクを睨み付けるルギア。
その問いにジェイクは
「お前に勝てたのは、俺一人の力じゃない。
大切な仲間がいたからこそ、俺達は勝てたんだ。」
「仲間だと……!
認めん、俺は……!」
「お前にはいないのか?
共に助け合い、信じて一緒に戦える仲間がっ!」
ジェイクは続ける。
「今のお前では俺達には勝てない。
だが、俺は信じてる。
お前にもいつか、共に信じ合える仲間に出会えるのを!」
そう言い残し、ジェイク達は去って行った。
ルギアは拳を握り締める。
「俺は……、ネオハンター、ルギア……!
一匹狼のハンターだ!
俺に仲間など必要ないっ!!」
そしてルギアは誓う。
いつか必ず、ワールド・アース・メシアを、ジェイク・マクロードを倒すと。




