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迷宮と掲示板  作者: Bさん
4章 闇と墓の迷宮
48/125

40話

【初めては】ボス対策 part6【イチゴ風味】


169 名前:名無しさん

は?レモン味だろ?


170 名前:名無しさん

レモンとかねーよ

胃液でも混ざってたんじゃね?


171 名前:名無しさん

凄い発想をするな

胃液が混ざるってどんな状況だよ


172 名前:名無しさん

相手の見た目が酷いとか

何でそんな相手とするのか解からんが


173 名前:名無しさん

おい、スレ立て主が変な事を書くから脱線しまくってんぞ

ボス対策スレだぞ、ここ


174 名前:名無しさん

そういや、そうだった

出た情報まとめ

1階層 オーガ:マジックポーションとスタミナポーションを飲んでガンバレ

アンデッド祭り 死神:暗黒魔法に気をつける以外特にない

坑道 ゴーレム:3階層以降なら爆破しろ

蟻 大蟻:大量に居るから持久戦。確実に倒していけ

火山 4階層までトカゲ:水属性の魔法で火を消してハンマーでぶっ叩け

   5階層以降ドラゴン:トカゲと対処は一緒だがブレスに注意

森 大蜘蛛:巣を火で焼いて子蜘蛛はちゃんと処理しないとやばい。毒注意

空 天使:属性防御をしていれば割とどうとでもなる。あと遠距離必須。落下してからが本番。

水 水竜:むりぽ


順調に行くと何かスイッチが入るらしいから注意

条件はわかっていない


省略されています。(続きはここをクリック)


175 名前:名無しさん

さすがに全部は把握出来ないよな


176 名前:名無しさん

攻略サイトがあるわけでもないし、階層によって大分変わるんだよな


177 名前:名無しさん

階層によってというのがきついよな

全員が情報を出してくれる訳でもないし


178 名前:名無しさん

せめて利用するなら情報くらい出して欲しい


179 名前:名無しさん

今の一番早いのはもう6階層だっけか

終わりが見えてきたんじゃね?


180 名前:名無しさん

終わった先に何があるんだろうな

情報規制されそうだから先に知る事はできなさそうだけどさ


181 名前:名無しさん

7階層で終わりだっけ?


182 名前:名無しさん

そう、もう3ヶ月も経つし、今更元の世界に帰されてもなぁ・・・


183 名前:名無しさん

社会人はクビ、学生は下手したら留年

どちらにしてもお先真っ暗だな


184 名前:名無しさん

もうここに住んでしまった方がいいんじゃね?

使い魔や上手い飯、娯楽まで揃ってるし


185 名前:名無しさん

そうだな

クリアしたら考えようか


186 名前:名無しさん

強制排出じゃない事を祈ろう


----------------------------------------------------


 今俺たちはティアとコクを除いた5人で4階層のボス部屋前に居る。


「開けるぞ」


 そう宣告し、ボス部屋の扉を開ける。相変わらずの巨大な部屋が広がっていた。

 魔力感知で部屋の中心にボスが1体いる。通称死神だ。

 ボロボロのローブに骨の体。大鎌を片手に持っていて暗黒魔法を使ってくる。

 タリスとパステルが神聖魔法による闇属性強化をネク以外に使う。ネクは元々効かない。

 かかった事を確認し、部屋のボスへと近寄る。姿を確認すると俺以外全員が魔法詠唱を始めた。


 俺だけ盾を構えながらボスへ近寄る。ボスが気が付きこちらへ飛んでくる。大体3mくらいの高さを飛んでいるためかろうじて剣が届くかどうかくらいだ。

 死神が振ってくる鎌を盾で殴るように流していると仲間たちの魔法が死神へと殺到した。死神を光や炎が焼き、ダメージを与えていく。


(暗黒魔法を使ってこない?どういうことだろう?)


 事前情報では暗黒魔法を駆使して攻撃してくるとあったのだが、鎌での攻撃以外一切してこない。それはそれで楽だが、何か別の行動をしてくるのではないか?と今までの経験から勘繰ってしまう。

 そして、魔法の一斉掃射を繰り返し、死神のローブを更にボロボロにしているとそれは起こった。


 死神は突然更に上へと飛び上がる。その死神の周囲を闇が囲む。すると闇の中から新たな骨がどんどん出てくる。攻撃が届かないような高さなので、攻撃をしようがない。盾を構えてその光景を見続ける。


 そしてその骨が死神と合体していく。最終的にローブを脱ぎ捨て全長10mほどの大きさのモンスターへ変貌した。武器は鎌から2mほどある大剣へと変わる。巨大な骨は地面に降り立ち、手にした剣を振り回す。


 その攻撃をまともに受けたら危険だと判断し、直接受けるのではなく回避するよう仲間に指示する。そして炎王の鎚に持ち替えたネクと共に前線へ出る。


 ボスの前で2手に分かれ、ネクは左、俺は右に向かう。ネクは巨大な鎚をボスの上半身に叩きつける。痛覚がないとは言えその衝撃は大きく仰け反る。俺はそのチャンスを逃さないように盾をアイテムボックスに投げ入れて剣を両手で握り、バットで殴るような持ち方をし相手の足の後ろを殴る。


 そのまま結果を見ずにボスの横に飛びのくと同時にボスが転倒する音が聞こえる。ボスは仰向けに倒れており、後頭部を打ったのか頭蓋事にひび割れが見える。そこに剣を突き入れ捻じる様に剣を回す。頭蓋骨が嫌な音を立てて割れていく。ネクがその様子を見て心底嫌そうな感情をぶつけてくる。自分がやられたらと想像してしまったのだろう。


 しばらくネクが殴ったり、俺が骨を割ったり、後衛組みが魔法を連発してフルボッコにしていると、ボスが左手を地面に付き起き上がろうと試みる。俺は何となくボスの骨の肩を手に握る。そのままボスが立ち上がり、俺はボスの肩辺りにしがみつく。


 ボスの剣の位置を見ると俺を殴り落とす事は出来ないようだ。そのまましがみ付いて、肩の辺りを剣の柄で殴る。そこでふと気が付いてしまった。


(俺は何でボスの肩にしがみ付いたんだろう?)


 相手は巨大なスケルトンである。頭が弱点とかもない様にも思える。メリットは俺に攻撃が来ないくらいだが、10m近い所から重量5kg程の鎧を着込んだ状態で落下したら怪我をするだろう。下手したら怪我では済まないかも知れない。どう考えてもデメリットの方が大きいように思える。


 仲間たちも何してんだこの人くらいに思っているかもしれない。何となくしたくなってしまったんだ。大きなボスにしがみ付いて戦うとか憧れないだろうか?

 ボスの体に上手く手足を乗せられているので、腕だけに負担があるわけではない。そこから頭蓋骨を眺めるとその中に光る何かを見つける。


(何だあれ?)


 良く解からないが、とりあえずそこまで移動する。頭蓋骨は空洞ではあるが、中を覗くのは気分がいい物ではない。首の辺りまで上り、頭蓋骨の中の光っている所を剣で突付いてみる。


(戦闘中に俺は一体何をしているんだろうな)


 そう思いながら突くとボスが震える。ボスの片腕が地面に落下した。どうやらこの光はこの体を維持する装置なのかもしれない。


(そうと決まったらやる事は1つ!)


 全力で剣を光に突き入れる。するとボスが大きく震え崩れ出した。


(ふぅ……これで討伐か。って)


 今自分がどこに居るのかを思い出す。急いで剣をアイテムボックスに放り込む。こんな状態で剣を持ったまま落下したら下手すれば自分に刺さる可能性がある。どうにか体勢を整え崩れ始めているボスの肩から自分で飛び降りる。


「!!」


 声にならない痛みが足に走る。少なくとも頭から落下する事態は避けられたようだ。仲間たちがこちらに走ってくる。俺は膝立ちのような姿勢で痛みに耐える。


 神聖魔法を使えるネク、タリス、パステルが俺の足を急いで治療する。スケルトンに治療される光景は異様だな、と思いながらもなすがままになる。


 考えてみたらまともにボスと戦ったのって2階層くらいではないだろうか。1階層はタリスの魔法、3階層は爆破、4階層はよじ登りである。

 

*4階層のボスが倒れました。5階層が開放されます。またこの拠点からこの部屋への直通ゲートが開放されます。*


 アナウンスが流れる。無事ボス戦はクリア出来たようだ。


「皆お疲れ様」


 痛みに耐えながら引きつった笑顔で言う。まだ神聖魔法では完全回復するほど効果はないらしい


「主様、無茶はしないで下さい……」


 パステルが心配そうな顔をして言う。無茶なんて最初からするつもりはなかった。見積もりが甘かっただけである。

 パステルの肩を借りどうにか立ち上がり、直通ゲートを使い拠点へと戻った。


「ご主人様!!」


 俺がパステルに支えられながら歩いている様子を見るとティアが慌ててこちらにかけて来る。ティアとパステルに両脇を抱えられ、宇宙人が捕獲された様子のような恰好でベッドまで連行されていった。


 ベッドに寝かされ周囲を見ると皆居るようだ。パステル、リム、タリス、ネクはベッドに寝転がった。さすがに疲れたのだろうか。


「コク、ティア。夕飯の時間になったら起こしてくれ」

 

 それだけ伝えると、目を閉じる。怪我をした時は安静にしなければならない。ボス戦での疲労のお陰ですぐ闇へと沈む。


 随分と寝てしまったようだ。夕飯が出来たとの事で大部屋まで移動する。既に足の痛みはなくなっていた。ベッド怖いです。


 夕飯時、皆に明日は探索が休みである事を告げる。午前は次の階層の様子見と情報収集。午後はのんびり過ごそうと思う。

ボスは空中で合体→地面にどーん→武器ブンブンと振る

MOとかのネトゲのボス登場シーンみたいな感じだと思ってください。


膝立ちのような姿勢orz

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