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迷宮と掲示板  作者: Bさん
2章 森と草原の迷宮
19/125

15話

【2階層は】攻略スレ総合 part3 【異世界だった】


224 名前:名無しさん

蟻地獄半端ねぇ・・・正確には蟻地獄じゃないけど

使い魔と一緒に通路を歩いていたら落とし穴に嵌ったんだ

3mくらい下に落下した

鎧を付けてそれだけ落下したら怪我をしそうなもんだけど

レベル補正で怪我は特に無かった

仲間は無事かと周囲を見渡したんだ

そこで驚愕した

いや、仲間は無事だったんだ

問題はそこじゃない

周囲が大量の蟻で囲まれていたんだ

もう瞬間に死を悟ったね

転移の羽を使おうとしても効果がない

2,3体なら何とでもなるけど、そこに居たのは大部屋なのに

隙間がないくらいの蟻だ

抵抗したが無駄だった

仲間がどんどん蟻に殺されていく

真っ先に殺されて戻ればよかったのかも知れない

ある意味で後の方まで生き残ってしまったのが悪かったのかもしれない

使い魔たちが1体また1体と蟻に殺されていく光景を見せられて発狂したくなった

今は拠点に居る

仲間たちも復活してのんびり過ごしている

だけどあの光景は今でも忘れられない

お前らも気をつけて欲しい

どこにでもそんな危険が潜んでいる事を


225 名前:名無しさん

    完


224先生の次回作にご期待ください


226 名前:名無しさん

おま・・・しかしデストラップか怖いな

そういうのはまだ経験した事無かったけど

やっぱりあるんだな


227 名前:名無しさん

1階層は本当にチュートリアルだったんだな

他の報告も増援が一杯来て乱戦になっただの

戦闘中に崖を踏み外して落下死しただの

良い報告が全く無い


228 名前:名無しさん

1階層より慎重に行動する必要あるな

気を引き締めよう


229 名前:名無しさん

猫耳キタ━(゜∀゜)━!


230 名前:名無しさん

>>229

おい空気嫁


で、kwsk


231 名前:名無しさん

229のせいで空気が変わった

迷宮の種類と詳細は?


232 名前:名無しさん

語尾に”にゃ”は付けたか?

どんなんだった

はよ


233 名前:名無しさん

迷宮名は森と草原の迷宮

そこの2階を探索していたんだけど

人型のモンスターが居たんだ

近寄ったら猫の耳と尻尾が生えていた

獣っぽくない、人にそのまま猫耳生やした感じ


234 名前:名無しさん

で、捕獲したんだよな?どうだった?


235 名前:名無しさん

すまん、逃げられた

明日は必ず捕まえる

やっぱり猫耳はいいね


他に出たのは普通のオオカミ。仲間を一杯呼んでた


236 名前:名無しさん

個人的には一番最後のが一番重要な気がするんだけど・・・


237 名前:名無しさん

猫耳に勝る情報はなし


238 名前:名無しさん

誰か224の事も思い出してあげてください


239 名前:名無しさん

俺224だけど、猫耳が居るならやる気出たわ

頑張る


240 名前:名無しさん

変態ばかりじゃねーか


241 名前:名無しさん

変態?俺は紳士だ


----------------------------------------------------------


*タリス視点*


 時間はオーガ戦の少し後まで遡る。

 あたしたちは転移の楔を回収し、そのまま直通ゲート向かう。

 気分は最悪。仲間を殺してしまうなんて正直辛い。


(咄嗟だったけど、これしかないと思ってしまったのよね)


「良いか?向こうに戻ったらDOGEZAだ。俺たちの故郷ではこれが最上位の謝罪の方法だ」


 マスターが言う。どげざ?なんて初めて聞いた。マスターがやり方を実演してくれた。

 まるで奴隷が主に謝るような光景だ。最上位というのも頷ける。


「わ、わかったわ。拠点に戻ったらしてみる」


「俺も一緒に謝るよ。許可を出したのは俺だし」


 マスターが言う。マスターが居ればネクだって悪いようには出来ないだろう。心強い。

 ゲートに到着し拠点に戻る。ベッドにネクは座っていた。


「ネク……ごめんなさい!!」


 空中でどげざをする。


「そうじゃねーよ!?」


 マスターに叩かれる。

 ネクはぽかーんとこっちを見ている。表情は相変わらず骨だから解かりにくいけど。

 マスターと共に申し訳無さそうな顔を向けているとネクが動く。


 マスターを指差し、次にお風呂を指差す。

 これはお風呂に入れと言っているのだろうか。


「……はい……」


 一緒に謝るという約束はどこへ行ったのか。弱く返事をしそのままお風呂へ向かう。


(ちょ……行かないでよ。マスター)


 マスターは脱衣所へ入っていった。あたしは覚悟を決めた。

 地面にどげざをして言う


「ごめんなさい。初めて使って魔法の威力が解からなかったの……」


 すると、ネクはあたしの肩を叩き、気にするなという感情を向けてくる。


「でも……」


 ネクは少し怒りながら気にするなと感情いう感情を向けてくる。


「ネクが気にしなくてもあたしの気が……」


 最後まで言わせて貰えない。ネクはあたしの頭を手で掴む。アイアンクローだ。

 徐々に力が篭ってくる。


「痛い痛い」


 そのまま良い方のベッドに投げ付けられる。ネクの方を見ると肩を竦めている。

 しつこ過ぎたんだろうか。

 いや、ネクは覚悟していたんだと思う。マスターを護る為に自分が犠牲になってもいいという覚悟を。


「ネク、あたしも覚悟を決めた。マスターを護るのに命が必要ならいくらでも捨てる」


 ネクはニヤリとするとあたしの頭を撫でた。護ろう。2人でマスターを。





 マスターがお風呂から出てきた。そして一言言う


「よかった。仲直り出来たんだな」


 最初から喧嘩なんてしてなかったんだけどね。

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