オマケダンジョン12話
翌日、目が覚めて背伸びをする。そこで左手の感覚が弱い事に気が付いた。
(ん?なんだ)
左手を見ると黒い何かが手全体を覆っている。手首までなので指と手の甲辺りまでだ。俺は左手で昨日何をしたのか考えると盾でブレスを防いだ事を思い出す。
(という事は龍の呪いの一種か?しかしアレだけで食らうとは戦いようが無いな)
どちらにしてもレベルが足りないのでどうしようもない。解呪の札を使ってみるが、効果がない。
「む。呪いじゃないのか?」
思わず声を出して呟く。その声を聞いて隣で寝ていたティアの目が覚めたようだ。
「ご主人様、おはよう」
ティアは寝惚けた顔で挨拶をしてくる。俺はティアの頭を撫でながらおはようと返す。そして俺はティアと一緒に寝室から出た。ティアはそのまま身支度を整える為に風呂場へ向かう。顔を洗える場所は風呂場とキッチンくらいにしかない。
俺はコタツに入り、左手を確認する。真っ黒だった。試しに盾をアイテムボックスから取り出して持ってみる。だが、左手だけで持ってみると落としてしまった。どうやら力が入らないようだ。
(参ったな。解呪が出来ないとするとしばらくはこうなのか?)
昨日の時点では何と無かった。このままずっとなのか、期間的なものなのかは解からない。ただ言えるのはこのままでは確実に戦力外だ。俺が盾を使わずに勝てる相手はコクくらいだ。後で管理者に聞いてみよう。写した調合レシピ極を目の前にチラつかせれば、嫌とは言えないだろう。
俺は管理者に問い合わせる為にパソコンへと向かう。左手も動かせないわけではなく、ただ力が入らないだけなのでキーボードを打つのは問題ない。すぐに問い合わせとレシピ極の写しを用意する。
するとすぐに返信が来た。余程切羽詰っていたのだろうか。
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親愛なるスズキ君へ
どうやら私の嫌がらせが届いたようで何よりです。
あの黒龍は私の配下の中で上から数えるほどの実力者です。
レシピを返していただけるようなので、詳細を教えます。
必ず鑑定台に乗せてください。そこで回収します。お願いしますよ。
最近主導を取られてばかりで精神的に辛いんです。
あの黒龍のブレスは一時的に腕力の低下を引き起こします。
もしかしたら、君以外にもかかっている使い魔が居るかも知れません。
ブレスの効果自体は制限時間があるので、ほっとけば勝手に治ります。
大体3日くらいですね。ちょっとした休暇のつもりで休むと良いかも知れませんよ。
では、これで今回は失礼します。
何度も言いますが、レシピの返却をお願いします。
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(嫌がらせかよ。同じ男として薬に頼るのはどうかと思うけど、仕方ないな)
これ以上嫌がらせが来ても困るので、写したレシピを鑑定台の乗せるとすぐに消えた。どうやら待っていたようだ。今度は奥さんに見つからない事を祈る。
(さて、3日の休暇か。皆は俺が居なくても探索出来るんだよな……)
あえて俺の居ない戦闘に慣れて貰うのも良いかも知れない。嫌がらせだったのなら、もう黒龍はいないかも知れない。攻略を進めて貰って、あの暑い場所に少しでも行かなくて済むようにしたいからではない。
宝箱は楔の近くに置いてもらえば後で俺が開ける事が出来るので問題は無い。今日の方針は決まった。俺の代わりはエンにこなして貰おう。俺よりも上手く盾役をこなしてくれるだろう。考えると悲しくなってくる。
そうしている内にぞろぞろと皆が起きてくる。挨拶を交わしているとネクがこちらへやってくる。そして左手を上げたので見たら真っ黒だった。
(そういえばネクも盾で防いでいたな)
昨日の行動を思い出す。あの熱が伝わった感じが呪いだったのだろうか。
「ネク、それは時間が経てば治るらしいから安心してくれ。一時的に力が落ちるらしい」
そう伝えると明らかにネクは安心したようだ。ずっと力が出なかったら戦士としては辛い。しかし、ネクが出れないとなるとクウに出てもらう事になる。今日1日はあの胸を堪能させて貰うつもりだったのに残念だ。
朝食後、いつものようにミーティングを開始する。
「まず最初に聞いて欲しい。俺とネクが昨日のドラゴンのブレスで一時的な呪いを受けた。命には別状は無いのだが、一時的に左手の力が衰えている。今日の探索は戦闘に出られない為、探索は俺とネクを外してやって貰う」
黒くなった手を見せながら言う。心配そうに見てくるが、命に別状がないと聞くと安心してくれたようだ。
「今回の探索は前衛がティア、エン、後衛はリム、パステル、タリス、クウになる。後衛が多いから前衛は大変かも知れないので、パステルは精霊を使って補助してやってくれ」
俺とネクとコク以外のメンバー全員が出る。俺なしでの戦闘は初めてなので色々とやりにくい事があるかもしれない。パステルなら難なく指示をこなしてしまいそうな気もするが。
「昨日の黒龍が居たら真っ先に逃げる事。戦おうとは絶対に思わないでくれ。宝箱は楔のところに置いてくれれば開ける事が出来ると思う。パステル、皆を頼むぞ」
嫌がらせと言っていたくらいだし、今日はいない気がする。いなければ特に問題なく戦う事ができるだろう。パステルにリーダー役を頼む。するとパステルは強く頷いた。
「それじゃ、昨日できた武器があるから確認して貰えるかな」
コクがアイテムボックスから斧と弓と兜を取り出した。斧は青く綺麗だ。弓は真っ黒で凄く禍々しい。そして兜だが……凄くかませ臭がします。早い話が角兜でかませ役の人が被ってそうな兜である。
まずは斧を鑑定する。
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凍結の斧
効果
清流石を使用した片手斧
氷の属性を持つ
製作者:コク
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(片手斧ならエン用だな。昨日の盾とこの斧で今日は頑張って欲しい)
次は弓だ
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死の弓
効果
黒龍石を使用した弓
即死効果と闇属性の力を持つ
製作者:コク
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(黒龍石の特有である即死効果があるようだ。コクも最初から矢ではなく弓にしてくれればよかったのにな)
これはクウ用だろう。パステルは精霊魔法用の弓を既に持っている。天使に死の弓というのもどうかと思ったが、ある意味クウには似合っている。
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ヴァイキングヘルム
効果
風雷岩石と黒龍石、清流石と赤炎鉱石を混ぜて作られた逸品
全ての属性防御が上がる
製作者:コク
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(見た目はアレなのにいい性能じゃねーか)
でも被りたくは無い。ネクは魔法に対して強いから他の……エンにしよう。鉄板のような盾、青く綺麗な斧、角兜とネタキャラ化し始めているが気にしない。
「エンに斧と兜、クウにこの弓を使ってもらう。活躍を期待するぞ」
そう言うと2人は嬉しそうに受け取った。どうやら角兜でもいいらしい。
そして探索をする6人は石を使い向かって行った。
「さて、俺たちは留守番か。コク、何か手伝う事はあるか?」
何かやる事があるのならそれに越した事は無い。
「特に無いかな。皆が帰ってくるまで出品用の装備を作るくらいだしね」
コクは首を振ってから言う。どうやら本当にないらしい。だからと言ってずっとゲームやテレビを見ながら過ごすと言うのもどうかと思う。
「ネク、片手武器しか使えないが、鍛錬に付き合ってもらって良いか?」
3日ずっと武器を振るわないでいると鈍りそうだ。結構ハードな戦闘が続く為、出来れば勘を失わずにいたい。ネクは頷くと愛用の片手鎚を取り出した。まだ訓練場じゃないのに早いものだ。
そして俺たちは訓練場で鍛錬を行った。結果から言えば惨敗。盾を使えないから、と言い訳できないほどの力量差が付いているようだった。鍛錬をがんばろう。
鍛錬後、ネクとテ○リスで勝負した。こっちでなら勝てるだろうと思っていたが、惨敗。色々と悲しくなる。ネクは多才すぎると思う。
勝てるまで何度も勝負を挑んでいると仲間達が探索を終えて帰ってきた。怪我をしている者もおらず、皆無事だった。
「おかえり、大丈夫だったか?」
そう聞くと皆一定の距離を置く。もしかしたら自分たちが汗臭いのを気にしているのかも知れない。
「先に風呂へ入ってくれ。宝箱は楔周辺にあるのか?」
宝箱を開ける作業があるのなら今のうちにやっておきたい。力のいらない作業だから呪いを受けていても問題は無い。
「それじゃあたしがついていくわね。結界スキルがあった方が便利だと思うし」
そういってタリスが来るらしい。周囲に警戒せずに開けられるならそれに越した事は無い。俺たちは石を使って楔の場所に戻る。宝箱が乱雑においてあったので1つ1つ開け、戦利品をアイテムボックスへ放り込む。
「あ、帰りはどうするか。階段じゃないと羽が使えないんだよな」
すっかり忘れていた。モンスターと戦いながら戻るのは辛い。
「2人だしね。風の力を使って一気に飛んでいきましょ」
そんな事を言い出す。そんな事が出来るのだろうか。
(そういえば、タリスは風の上位精霊だったな……すっかり忘れていた)
タリスは手を出してくる。それじゃつまらないので、俺はタリスに抱きついた。タリスは汗の臭いを気にしていたが、俺にとっては気になるようなものではない。あえて首を舐めてみるとさすがに怒られた。そして俺たちは階段まで高速で飛行して向かった。その光景は思い出したくない。本当の意味で高速だった。
拠点へと帰ると精神的に疲れた体を休める為に腰を下ろす。さすがにアレを2度と味わいたくは無い。タリスは無言ですぐに風呂へ向かって行った。どうやらこの怒りはしばらくおさまることを知らないらしい。
俺も汗(といより冷や汗)をかいているがさすがに今風呂に入ろうとは思わない。脱衣所で着替えてタオルで体を拭くだけにしておく。脱いだ下着とかに目が行くがそれはそれこれはこれという奴である。さすがに触れずに脱衣所を出る。
「鑑定でもするか……」
先程の戦利品を調べるとしよう。鉱石類は全部見た事があるものばかりだ。どうやらアレ以外の新しい鉱石は無いのかも知れない。薬品は……
「一時的に透明になる薬……だと……」
人類の夢キター。とは言え今の状態では皆に手を出せるので以前のようなリビドーがない。それでもこっそりというのは捨てがたいと思う。ある意味自分以外に使われるのは怖いので、自室へもって行き机に隠す。他の薬品はいつもと同じようだ。
だがうちの使い魔に透明薬を使ってイタズラする事を考えてみよう。探知スキルや嗅覚のいい者がいるとすぐにばれるだろう。
(これはかなり難しい任務になるな。いや、あえて俺だと気が付かせて人前で……クックック……)
傍から見たら凄く悪い顔に見えるだろう。皆風呂に行っているしきっと見られていないはず……。
(って、ネクがいたー!!)
こっちを見て何してんだこいつ、という感情をぶつけてくる。気のせいだと思いたい。
気を取り直して鑑定を続けるとスキルに面白いのがあった。
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短距離転移
効果
指定したモノを短い距離だが転移する事が出来る
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(これはアレか。戦闘中に転移して後ろに回って暗殺みたいに出来る奴か)
上手く使いこなせればかなり強くなれるだろう。問題は誰に使うかだ。
(武器の都合上、ティア辺りが妥当なんだけど、魔力の消費量はどんなもんなんだろう)
1回しか使えません、とかになるともったいない。下手したら1回も使えない恐れがある。必ずしも自分を飛ばす必要が無いのならパステルやクウに覚えさせて矢を他方向から飛ばすのも面白そうだ。
だが、このスクロールは1つしかないので、試す事は出来そうにない。俺が頭を悩ませていると探索したメンバーが風呂から上がってきたようだ。
「主様、何を唸っているのですか?」
どうやら声が漏れていたらしい。パステルが代表して言って来る。
「ん?転移スキルが出たんだが、誰に覚えさせるか悩んでいたんだ」
隠すような事でもないので、正直に話す。皆の意見を聞いた方が良いだろう。
「転移スキルですか。リムの持っているものと同じものでしょうか?」
同じではない転移スキルがあるのではないか、と推測しながら聞いてくるとはさすがはサブリーダー。良い直感をしている。
「短距離で単体を対象にしたスキルだ。色んな使い道があると思う。誰が一番有効活用してくれるか悩んでいてな」
効果を伝えると皆考えだす。どうやらすぐに有効性に気が付いてくれたのだろう。
「ご主人様、覚えたい」
ティアが言ってくる。どうやらやる気はあるらしい。問題は魔力量だが……。
「そうですね。ティアが適任でしょう。相手の暗殺を音も無く出来るのは大きいです。獣人には魔導師も居るのでLVの高いティアなら戦士でもそれなりに使えると思います」
どうやら獣人だから魔力が少ないと言うわけでもないらしい。サラっと暗殺とか言い出すパステルが怖いです。
「そうか。ならこのスキルはティアが覚えてくれ。後で広い地形に行って効果を確認しよう」
消費魔力量、距離、詠唱時間などを調べないと実戦で使えないだろう。ティアはスクロールを持つと声を出さずに読んでいる。すぐにスクロールが消滅した。
「他は鉱石も薬品もいつも通りだ。今までと同じだったからアイテムボックスで確認してくれ」
それだけ言っておく。透明になる薬は知られたら終わりだ。楽しめない。
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【空飛ぶ】オマケダンジョン part2【鉄男】
741 名前:名無しさん
おい、薬品の中に透明になる薬があったぞ
742 名前:名無しさん
・・・マジで?
743 名前:名無しさん
これで色々と幅が広がるな
性的な意味で
744 名前:名無しさん
うーん、でもどうなんだろう
探知スキルには引っかかるだろうし、嗅覚が強い種族だとばれるんじゃね?
745 名前:名無しさん
そういえばファンタジーだという事を忘れてた
人間だけじゃないんだよな・・・
746 名前:名無しさん
実は1人奥手な使い魔がいるんだ
ドワーフだから嗅覚とかは大丈夫だと思う
ちょっとイってくるわ
747 名前:名無しさん
奥手って下手に手を出すと余計拗れるんじゃ・・・
748 名前:名無しさん
単に言い出せないだけという可能性もあるぞ?
まぁ、透明になっていたずらしたんじゃ逆効果でしかないだろうけど
749 名前:名無しさん
どれだけ溢れる欲望を抑えきれないのやら
750 名前:名無しさん
でも透明っていいよな
風呂やトイレを覗いたり、こっそり触ったり出来る
751 名前:名無しさん
風呂はわかるが、トイレは無いわ
752 名前:名無しさん
エロゲならいいけど、リアルはちょっと・・・
753 名前:名無しさん
おい、同士が何で居ないんだよ
解かってくれる奴はいるんだろ?隠れてないで出てきてくれよ!!
754 名前:名無しさん
変な仲間を探そうとすんなよ
別にスレ作ってそっちでやってくれ
755 名前:名無しさん
2つ取って2人で皆の前でという手もあるぞ
756 名前:名無しさん
露出趣味かよ
オマケダンジョンスレは何時の間に性癖暴露の場所になったんだ・・・
757 名前:名無しさん
火山は暑い以外のネタが無いしな
ユニークも見当たらないし、あの暑ささえ気にならなくなれば恰好の狩場だわ
758 名前:名無しさん
あれはどうにかならないのかね
モン○ンのクー○ード○ンクみたいなのとか
759 名前:名無しさん
作れない事は無いけど
関節の動きが鈍くなったり、反応が遅くなったりすると思うよ
760 名前:名無しさん
車両を作ろうぜ
中はクーラー完備で
761 名前:名無しさん
そして崖から落ちるんですね、解かります
762 名前:名無しさん
確かにあの狭い道を車両で進むにはかなりの技術が必要だな
峠というレベルじゃないし
763 名前:名無しさん
160度くらい曲がる道があるからな
どう考えても無理だろ
バックで走るなら出来るだろうけど、どれだけテクニックが必要になるのやら
764 名前:名無しさん
アイテムボックスにテントを入れてその中だけ冷房入れるとかは?
結界を使って休憩をすれば問題ないしね
休憩の時くらい涼んでのんびりしたい
765 名前:名無しさん
それは風邪を引きそうだな
何度も温度差がある場所を行き来するとやばそうだ
766 名前:名無しさん
ここに来てから風邪って引いたか?
迷宮攻略を1年以上やって全くその気配がないんだが
767 名前:名無しさん
そういや引かないな
迷宮にはそんなウィルスが居ないのかと思ったら
外の世界でも引かないし、耐性を得ているのかね
768 名前:名無しさん
使い魔に看病してもらうというのもよかったんだけどねー
769 名前:名無しさん
っ大怪我をして帰還
770 名前:名無しさん
狙ってやりたくねーよ!!
771 名前:名無しさん
病気は無いけど、疲労でだるくなったり、筋肉痛はあったよな
772 名前:名無しさん
ああ、あったな
でも、自動販売に湿布とかあるから使われて終わりだろう
アレの効果は異常すぎる
773 名前:名無しさん
そんなに凄いのか
元の世界で売ったら大金持ちになれそうだ
774 名前:名無しさん
それを言ったらスクロールの時点で・・・
簡単に魔法が使えるとか便利すぎるだろ
775 名前:名無しさん
そういやそうだな
しかし、元の世界か・・・凄く昔の事の様な気がする
776 名前:名無しさん
そうだな・・・帰りたいとは思わないが、今あっちはどうなっているのか気になるよな
777 名前:名無しさん
テレビでニュース見れるじゃん
778 名前:名無しさん
おい、感傷をぶち壊すなよ
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スレを見て俺は驚愕した。ピンポイントで情報が流れているとは思わなかった。遠慮なく使わせて貰おう。そう心に決める。
(問題は誰に使うかだな。タリスに使ったら叩かれそうだし、リムに使ったら騒ぎそう。クウに使ってあの性格が出たら危険だし、エンに使ったら敵と間違えられて斬られそうだ。パステルかティアだな。コクは薬の効果を知ってそうだから止めておこう)
きっとティアとパステルは知ってもそのまま成すがままになっている気がする。ティアは嗅覚で俺と気が付くだろうし、パステルは……変態だし見られるかもしれないという快楽が好きそうだ。
今回の対象はティアにしよう。夜が楽しみだ。
薬品関係の話は(ry