表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

攻略組の企み


ガルガンディ・スケアロウ1F。


初のダンジョンとなるこの地だが、視界に入るのは薄暗い洞窟だけだ。


もう今レベルの高いモンスターが出て来て当然な状況だ。


俺のそばでただ一人おびえて、震えている少女がいる。

妹の里奈だ。

里奈は、学校に設置してあるパーツ・ステーションからログインしてこちらの世界にダイブしてきたらしい。


いつまでも俺の腰の位置まで体を下げているというのは、流石に怖がりすぎなんじゃないかと思うのだが。


そして、もう一人。俺の右腕側に同じく腰の位置まで体を下げているヤツがいる。

幼なじみの朝木那由多だ。

俺は、こいつらの怖がりっぷりに飽き飽きしてきた。



それにしても、この洞窟はよく出来ているな〜っと自分でも感心を持つ。


・・・と、少し歩いていたら人影が見えてきた。

「うっわ。来ちまったよ。やべぇじゃん。俺らが攻略組っつーコトバレちまう。」

攻略・・・組⁇

その言葉を耳にした時、急に感情が溢れてきた。

怒りという感情だ。

俺は、このゲームの主をスゴく恨んでる。

攻略組というのは、このゲームのスタッフ及び体験版プレイヤーだというコトが分かる。


彼らのHPバーは水色だった。

水色・・・というのは、このゲームで言うゲーム関係者というコトだ。


とすると・・・

殺れるのか。あいつらを・・・

はっ・・・じゃあ、都合がいい。軍を率いてとどめをさせてやる。



但し、もしそれがフロアボスだった場合には、決してダメージを与えることができない。

そう。少し自分がくらっても。



攻略組は、一体何を考えているのだろうか。

気になって仕方がなかった。


ガルガンディ・スケアロウクリアまで、

あと7日。


ちなみに、クリアを早くしない限り報酬は没収である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ