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第37話 フライト

今日からいよいよフランス旅行だ

俺は2週間休むつもりだったが秘書の烏丸にフランス出張の仕事を無理矢理入れられてしまった

5日間程は仕事をする予定だ

玲も撮影は5日間の予定なので自由行動は同じになる

撮影現場に居合わせると思わず口出しをしてしまいそうになるので丁度よかったのかもしれない

仕事が終われば、玲とフランスデートが出来る

ずっと会えなくて恋焦がれていた玲とフランスデートが出来るなんて夢のようだ

目の前に玲がいるだけで

俺の世界は生きる希望になる


日本からフランスへ飛行機移動は約15時間かかる

玲が飛行機に乗った経験は2回しかないらしい

幼少期に家族旅行で北海道に行った時と

高校生の修学旅行で沖縄に行った時のみらしい

高校生の時に飛行機に乗った際

移動時間に小説を読んでいると酔ってしまったらしく

長時間の飛行機移動が不安だと言っていたので

俺は玲にファーストクラスの席を用意した

俺と玲だけファーストクラスで他の席はビジネスクラスにした

飛行機に搭乗した玲はファーストクラスの席に驚いていた

「何これ…個室?長時間移動の飛行機ってよく眠れるように個室なの?」

「そうだよ。」

本当は違うのだが、玲の為に特別なファーストクラスを用意したと知られたら玲は嫌がりそうだ

高級レストランでVIP対応として並んでいる列を抜かして店内に案内されそうになったとき

玲はとても嫌がった

自分も並んで入らせて欲しいと主張していた

玲が望むならと30分程並んで結局入店したことを覚えている

「椅子に座って寝ると思っていたのに、まさか寝転んで眠ることが出来るなんて…びっくり。」

「長時間移動は辛いからね。ゆっくり寝て休むといいよ。」

玲はフライト時間のほとんどを寝て過ごした

元々、玲の睡眠時間は長い

夜の2時か3時に就寝をして昼の14時ぐらいに起きる

朝の10時に起きれた時は早起き出来たと言っていた

熟睡してよく眠れたらしく、フランスに到着した玲はとてもご機嫌だった

フランスに到着して税関を通る時

玲はフランス人から口笛をヒューと吹かれたり

意味もなく手を握ってきたり

カワイイ!カワイイ!!と声を掛けられたりした

俺が隣にいるのに!!!

俺は玲に色目をつかう男どもを全て睨み返して

玲の肩を抱き牽制する

俺は睨み返されたりブーイングされた

「フランス人って奔放な人が多いんだね。日本人なら考えられない。仕事中に客にナンパするなんてね。」

「絶対に誰にもついていくなよ!!人生経験なんて言ってついて行ったら殺されるぞ!!」

「さすがに海外で知らない男についていくなんてしないわよ。」

「絶対に1人になるな!外でも部屋でも1人になってはいけない!危険すぎる!!」

「そうだね…ちょっとこわいから南さんと一緒に行動する…」

税関でフランス人に騒がれたことが怖かったようだ

玲は俺が守らないといけないのに

5日間も仕事だなんて!!

「くそ!なんで到着してすぐに仕事なんだ!!こんな不安で震えている玲を置いてなんて行けない!!」

「南さんも撮影スタッフも一緒だから大丈夫だよ。安心して仕事に行ってきて。」

「絶対にタクシーで宿に帰ってくれ!今日は長時間移動で疲れただろう?宿でゆっくり休むんだ!」

「えぇ…私、飛行機でたくさん寝ちゃったから元気だよ。せっかくだし南さんと街に出掛けてみたいなぁ。」

「絶対ダメだ!!誘拐される!危ない!!」

「じゃあボディガードとして撮影スタッフの中澤さんと一緒に行くから。」

「ダメだ!ダメだ!!俺以外の男と出掛けるなんて浮気だ!!許さない!そいつは命懸けで玲を守る覚悟があるのか?生半可な気持ちで玲のボディガードなんて務まらないぞ!!」

「…烏丸さーん。この人うるさいのでとっとと仕事に連れて行ってくださーい。」

「はい。迫田さん申し訳ございませんでした。ほら、行きますよ。執着ストーカー男の真中拓人さん。」

「執着ストーカーではない!俺は玲を常に守っている騎士なんだ!!」

「はいはい。わかりましたから。俺達は仕事に行きますよ。」

「玲!!何かあったらすぐに俺に電話しろ!絶対に俺が守ってやるからな!!」

「心配しなくても大丈夫ですよ。お仕事頑張ってくださいね。」

玲はにっこりと微笑みヒラヒラと手を振り俺を見送ってくれた

なんて幸せなんだ

幸せな気分の余韻に浸っているうちに俺は烏丸にタクシーに押し込まれており仕事へと向かっていた

「気持ち切り替えてくださいよ。今からフランス支部の社員と合流して仕事ですよ。」

「わかっている。仕事で大成功を収めることも玲を惚れさせる一因だからな。ずっと玲にくっついているヒモ男になっても玲は喜ばない。しっかり稼いで玲に快適に過ごせる資産を手に入れるんだ。」

「そうです。そうです。迫田さんは仕事が出来るバリバリのエリートが好みなんです。商談パーティでたくさん契約取ってきてくださいよ。そうすれば真中さんの株は急上昇間違いなしです。仕事が大成功すればその後のデートも気分よく出来ますからね。」

「すべては玲の為に。玲を幸せにする為に。玲を笑顔にする為に。玲に…再び恋人になって貰えるように。」

「かっこいいです!真中さん!今回のフランス旅行で玲さんと急接近するには契約数しかありません!契約の数だけ玲さんとのデート成功率が上がります!」

「玲が憧れたエリートイケメンの俺に返り咲く!!」


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