第16話 引越し
どういうこと?これは間違いなく私の私物だ。私が自作したオリジナルのヒナくんグッズが沢山あるから確定だ。何で私の私物が真中家に?意味がわからない…。もう何も考えたくない…。小説書こう…。
私はミナのパソコンからデータを取り、自分のパソコンへ移動した後、ミナの部屋で小説を書いた。
この小説はミナの半生を元にしたミナような主人公の話だ。私の感じた主観がかなり入っているからきにってくれるかはわからないけれど…この小説がミナに愛されますように。
「ちょっと!!寝ないで朝まで小説書くつもり?」
肩を掴まれて声を掛けられた。ミナが帰ってきたみたいだ。
「いや…もうすぐ書き終わるから…。」
「もうすぐ書き終わるの!?」
「はい。」
「早いとは聞いていたけど凄いペースで書くのね…。」
「締切ギリギリまでやりたくないから早くなっただけですけど…。」
「まぁいいわ。今日は夜寝るのよ。」
「はーい…。ってちがーーう!!」
「は?また徹夜するつもりなの?」
「違いますよ!なんですかあれ!私の私物がここに運ばれてて…」
「何故って今日から玲もここで住むからよ。」
「ええ!?な、なんで??」
「私が玲のこと好きだから。初めての友達と一緒に暮らしたくて…。」
「ちょっと!顔とおっぱいで丸め込もうとしないで下さい!!」
「いけると思ったのになぁ。」
「揺らぎましたけど!!」
「いいじゃない。部屋に引き篭もって作業する仕事なんだから何処に住んででも関係ないでしょう?」
「元彼夫婦の家に住むってやばすぎるでしょう!?」
「みんな仲良しだからWin-Winよ。」
「そんなこと言って私に愛人させるつもりでしょう!」
「やっぱりバレる?」
「当たり前です!!前の家に戻して下さい!」
「前の家ならもう解約したし、新しい住人が契約したからもう住めないわよ。」
「ひどい!!なんでそんなこと!!」
「ねぇ。私拓人から冷たくされて辛かったの…。でも友達の玲と一緒なら楽しく過ごせるかもと思ったの…。」
「いや。もう離婚しましょうよ…。」
「しないわよ。私の気持ち知ってるでしょう?」
「別に離婚しても関わりはあるじゃないですか…。」
「嫌よ。親族でいたいの。特別扱いされるから。」
「歪んでるなぁ…。」
「玲に言われたくないわよ。そっちこそ好きならラブラブ生活しとけばいいものの変なプライドで拒絶するんだもの。意味がわからないわ。」
「変なプライドじゃないです!一般常識ですから!」
「玲が一番一般常識なんて言葉一番嫌いなくせに。世の中のルールに縛られやがって。」
「世の中のルールじゃなくて私のルールに従ってるの。そんなことしたから私はもう人ではなくなってしまうわ。」
「いいじゃない。獣のように愛しあいなさいよ。」
「私は人として生きていきたいんです。」
「めんどくさい女。」
「ミナには言われたくない!」
「とにかくしばらくはここに住んでもらうから。」
「行動が強引すぎて流石に引きましたよ…。」
「目的の為なら手段を選ばないタイプなの私。」
「だから友達いないんですよ。」
「玲がいるじゃない。」
「まぁ!そうですけど!!」
「大丈夫よ。拓人の愚痴なら私が聞くから。」
「ふん。私が拓人さんの愚痴聞いてあげますわよ。」
「あ、そう?拓人って仕事場では好青年で仕事出来て天才だなんて言われてるけど、この家で玲の写真貼りながら泣いたり笑ったりしててくそ不気味だったんだから!玲のインスタの自撮りとかにやにや眺めててくそ気持ち悪かった…。料理のインスタもメモして再現したりして今日は同じ夕飯だねとか言ってんのよ!本当にこわいったらありゃしないわよ!ヒナくんのインスタが上がる日はめちゃくちゃ機嫌悪くて酒もめちゃくちゃに飲んで…片付けるこっちの身にもなれって思わない!?」
「ミナさん…本当に可哀想…。」
「あんたのせいだから!あんたが拓人を壊したんだから責任取りなさいよ!!」
「私以外にも遊び相手はたくさんいたじゃないですか…。」
「ただ遊んでた女でしょう?勝手に拓人の本命になっといて逃げてんじゃないわよ!」
「逃げた方が後腐れないと思ったんですよ…。時間が経てば思い出になると思って…。」
「結局今も好きじゃん。」
「私はあれからヒナ君としか恋愛してこなかったし…。時間が止まってるから…。」
「この引き篭もりのキモヲタ!」
「えへへ。」
「何喜んでんのよ!」
「褒め言葉のようなものですから。」
「ヲタクの感覚がわからない…。」
「ヒナくんの何処が好きなの?」
「まず年下キャラって所がいいですよね。私可愛い系がすきなんですよ。ちょっと不良ぽい所だあるんだけど、実は成績良くて育ちがいいのがギャプ萌えでとても好きです。初期の方はツンツンしててあまり楽しそうにデートしてくれないですけれど、急にデレ期が来てめちゃくちゃ甘々で溺愛してくれるんですよ!もう可愛すぎません??それから…」
「もういいわ。わかったから。」
「え?まだまだありますけど…」
「十分伝わったから…。」
「今度一緒にときめきダイアリーやりましょうよ。めちゃくちゃ面白いですよ!!」
「画面越しの男なんて何が楽しいのよ!毎回同じやりとりするんでしょうが!」
「何回聞いても愛の告白は感動するんですよ!」
「もういい!このキモヲタ!!」




