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意図という足跡は希望である。〇か✕か  作者: 速府左 めろ
<第一章>希望とは。〜集われた意図編〜
2/58

拾い主は希望

この度は閲覧頂きましてありがとうございます!

※修正版です!

ー俺…生野希望《いくの ゆめ》は、ある日夢と命を拾うことになった。

嵐のように辛い過去、一本の糸のように繋がってる意図。

これは…その二つと、持病の悪化で余命宣告された、俺の物語。


――――――――――


四月某日の仕事終わりだった。

「はぁ……今日も疲れた」

─八時間の労働を終え、疲労感を覚えた俺は一度、ため息をつく。スマホを取り出し、時刻を確認すると二十一時を回ろうとしていた。従業員専用の出入口から出ると、誰かが壁にもたれていることに気付いた。俺はそれを不審に思い、足を止めた。暗闇の中目を凝らし、薄暗さに慣れるようになると、ぼんやりとその正体の姿が浮かび上がった。

─女子中学生なのだろうか。思わず俺はスマホのライトを付け、遠くから影に向けて照らした。

光に映し出された姿は、セーラー服を身に包んでいることが分かった。背格好だけで判断するのも良くないが、もしかしたら女子高生だったというパターンもあるかもしれない。するとその姿が動き出し、彼女もこちらの存在に気付いた。

─無表情で、怖がる様子もなく、逃げる様子も感じられない。でも俺はどうしてこんな夜遅くに学生─しかも歳頃の女の子がいるのか─不思議で仕方なく、彼女にスマホのライトを向けながら、興味本位で彼女に近付いた。薄暗い中で、つい彼女の顔にライトを照らしてしまった。彼女は眩しそうに片目を強く瞑り、手を翳していた。

「こんなところで何してんの?風邪引くよ?」

顔を背ける彼女に向かって、つい問い詰めるように聞いてしまった。手に持っていたスマホを少し下に下げると、表情を戻した彼女と目が合い、その目を見て驚いた。

「……オッドアイ…?」

─そう。目の前の彼女はオッドアイだった。名前は知っていて、漫画やアニメで見たことはあるが、実物を見るのは初めてだ。目を凝らしてよく見ると、片方はオパールと言えばいいのかオレンジにも見える。もう片方は濃い緑だった。うろ覚えではあるが、美術の授業で使った濃い緑─別名はビリなんとかという色だったと思う。その瞳の奥には深い碧を感じた。暗くてよく見えないが、とにかく宝石のように澄んでいたのは分かった。あまりの珍しさに、見惚れて、じっと見てしまった。すると彼女は目を見るなと言わんばかりに、目を逸らした。

─俺は彼女に怪しい者ではないと証明する為に、彼女に信用してもらう為にと、このスポーツ用具店の社員であるという社員証を見せた。すると彼女はふうんと言った感じで、特に警戒も怯えもしなかった。どう考えても怪しいのは彼女の方だろう。

─そこで彼女にもう一度聞いた。ここで何をしてるのか、親はどこにいるのかを。すると彼女は、宝石のように澄んだ瞳を逸らしながらボソボソと話した。なんと、彼女は生まれ育ちの大阪からこの南東北まで歩き続け、今に至るということが分かった。だが、肝心の親はというと─彼女はこの瞳が原因で、大阪のスラム街・あいりん地区で捨てられたとのことだ。最初は驚いてはいたが、彼女の話を聞いていくうちに、ここまで来た経緯が理解出来た。

「…なんとか事情は分かったよ。とりあえず今日はうち来なよ」

「えっ」

「いや、近くに親戚いないってさっき言ってたじゃん。それに行くとこないだろ?」

─彼女には近くにも親戚はおらず、この先の行動について考えが纏まってなかったようだった。俺はスマホの電話アプリを開き、ある人物に電話を掛けた。

「もしもし。今仕事終わって帰ろうとしてたところで、いきなりで悪いんだけどさ…」

<希望君お疲れ様。丁度ご飯出来たところだよ。心配してたよぉ…それで?何かあったの?>

「ごめんごめん。実は仕事終わりに独りでいる女子高生を見つけて、話聞いたら行くとこないみたいだから、うちに連れて来ても大丈夫?」

<嘘…こんな寒いところに一人でいたってこと?もちろん大丈夫だよ>

「ありがとう。それじゃまた後で……っていうことだから、行くぞ」

─このまま放っておくわけにもいかない。もしこの機会を逃したら、俺が彼女を見殺しにしたことになる。それに、その場で同居人に俺達の住む部屋に彼女を連れていく許可をもらい、通話を切ると、俺は怯えてる彼女の手を引き、車に乗せた。

「………」

「………いつからあそこにいたんだよ?」

「……三日前くらい?」

「何も食わずに、あそこにずっといたのか…」

「………」

「いや、別に怒ってるとかじゃないから!」

─車の助手席に彼女を乗せ、車を走らせて十分が経過した。彼女は窓の景色をずっと見てばかりで、こちらの顔を見ようとしない。少しでも彼女に安心してもらうように、俺は運転に集中しながら色々と話した。なんと、三日前から、しかも何も食わずにあそこにずっといたらしい。良かった─。俺が見つけていなかったら、彼女は餓死していただろう。どおりで彼女の頬が痩けてるから、密かに食い物を求めているのも納得がいく。車に乗せられてから一言も話さない彼女だが、俺は彼女に一つ質問した。

「そういえば名前、聞いてなかったね……名前、何?」

「………如月、夢玖」

「よし、如月ね。俺は生野……生野希望。よろしく。ちなみにだけど……さっき電話してたのは付き合ってる俺の彼女ね」

「彼女……怖い人…?」

「いや、寧ろ優しい人だよ……舞姫といってね、看護学生なんだよ。料理上手で優しくて美人なんだよ」

「…………」

「とにかく、もう着くぞ」

─彼女の名は如月夢玖といった。雪のように白い肌、鎖骨まで伸びてる黒髪、彼女最大の特徴である、オッドアイ。小柄ではあるが、体力は中の上だと思う。俺も如月に自己紹介しながら車を走らせていたら、マンションに着いた。

─先ほど俺が電話していたのは、高校時代から付き合ってる恋人の煌星舞姫だ。看護学生でおっとりした性格と料理上手、世話好きな一面がある。ちなみにお菓子作りは壊滅的に苦手だが、その点も踏まえて、俺は舞姫を愛してる。それに彼女の姉は教師をしていて、姉妹揃って二人とも優秀な美人だ。

「ちなみにだけど、舞姫のお姉さんは教師をしてるんだ。性格はハッキリ言う感じなのかな」

「へぇ…」

「あ、部屋の前に着いた。インターホン押して…」

─ピンポーン。如月と話しながら階段を登り、三階の部屋に着いた。インターホンを押すと、足音が聞こえ、その正体が部屋のドアを開けた。

─舞姫だった。勉強や実習で疲れてるのにも関わらず、彼女は万円の笑みで俺達を出迎える。彼女が俺を抱き締めると、舞姫の視線は俺から如月へと移り変わった。舞姫と目が合ったことで微かに震えている如月に、舞姫は優しく話し掛けた。

「お話は希望君から聞いてるよ。私は煌星舞姫…。希望君とお付き合いしてます」

「震えてんな……舞姫、こいつが如月……如月夢玖だ。もしかして、風呂先の方がいいかな…」

「そうだね……私と一緒に入ろうか。希望君、いいよね?」

「あぁ。とりあえず大阪からここまで歩き続けて疲れてんだ……まずは風呂で汚れ落としてこい」

─俺以外の人間と対面したのか、如月は舞姫に対しての警戒心を覚えていた。それに先ほどから気になっていたが、彼女の身なりを見るなりどれほど風呂に入っていないのだろう。すると舞姫が察して、如月と風呂に入ってもいいかと俺に提案したきた。もちろんその提案を飲み、俺は如月に着替えを渡し、舞姫に如月を託し、彼女達は浴室へと向かった。

─一時間ほどすると彼女達はさっぱりした顔で風呂から戻ってきた。舞姫がバスタオルで如月の濡れた黒髪の水分を取ると、如月は先ほどよりは彼女に対する警戒心が薄まっていた。

─如月は、たわわやった───と、ボソッと口にした。それは舞姫の胸のことを指してるのだろう。一方で舞姫はさっぱりした顔で如月の髪にヘアオイルを付け、ドライヤーを掛けた。ドライヤーの温風により如月の黒髪が艶を帯びて靡く。髪を乾かし終えると、如月は、数十分前とは全然違った印象になった。俺も舞姫の髪にヘアオイルを付け、ドライヤーで乾かす。何度見ても飽きない、艶を帯びた栗色の髪─しかも腰の位置まである髪の長さだから、ドライヤーの時間は掛かってしまうが、俺はこの時間が好きだ。

「あ、希望君お帰り。髪乾かすよ!」

「ありがと……って、如月寝てるな」

「だねぇ……ご飯食べてないと思うから起こそうか悩んでるんだよね…」

「確かに…まともに寝れなかっただろうし…でも何も食わせないわけにもいかないし……如月、起きろ」

「ん………にゃ…あっ」

「飯……食わないと死ぬぞ?夜遅いけど、皆で食おうぜ」

─その後、俺も入浴し、舞姫が髪を乾かしてくれた。看護のように丁寧なブローにより、毎日俺の髪の治安が良い。

─そういえば、如月は三日前から何も食わずにいたことを思い出したのだが、如月は安心してか眠ってしまった。もしこのまま起こさなければ、餓死するリスクも高い─そうなると、いくら如月が眠かろうが起こすしかない。俺は彼女を無理やり起こした。

「ん……寝てたん?」

「ぐっすり寝てたぞ……ほら、飯食うぞ。舞姫の飯は世界一なんだから」

「恥ずかしいよ……夢玖ちゃんのお口に合うか心配だなぁ…」

「大丈夫だべ……こいつ空腹の度が超えてるし」

─先ほどまで気持ち良さそうに寝てた如月は起き、眠そうな目を擦っていた。そのタイミングで舞姫は作っていた食事を温めるなどの準備をしていた。ちなみにその日の食卓には鮭のムニエルとミネストローネ、白飯、ゆで卵である。

─こう見えて俺は持病を患っており、その持病─先天性の白血病の為、食べられるものは限られている。基本生ものは食べられない。自家製の漬け物や発酵食品、ドライフルーツや生肉や生魚、生野菜も当然食べれない。当然調理法も考慮しないといけない為、舞姫には申し訳ないとは思っている。

─しかも重度の白血病なので、幼い頃から入退院を繰り返しているが、長年の治療の継続により、二十一歳の現在まで生きれてはいる。

─すると舞姫が如月に飯を差し出した。だがしかし、如月は一切口付けようとはしない─。往復するように何度も視線が飯と俺達を見つめている。

「ほら、遠慮なく食え」

「……いや…?」

「なら俺がもらっちまうぞ〜?」

「いやっ!食べます……食べますから」

「別に悪い者入ってるわけじゃないよ?でも、希望君持病で食べられるもの限られてるけどね」

「舞姫、今日も美味いぞ。ほら、如月も食え」

─最初は箸を持つのに躊躇っていたものの、やっと一口分の白米を箸で掬い、口に含んだ。ただ口をモグモグさせていただけと思っていたが、よく見ると、オレンジの片目からつぅ─と一筋の涙が流れていた。それぐらい辛い思いをしてきたのだろう。飲み込むと、如月は凄く泣き出してしまい、舞姫に抱き着いた。

「ひっぐ……ぐすっ!」

「よしよーし。辛かったね…一人でよく頑張ったね」

「如月……あ、そういえばこいつ…学生か…どうしたものか…」

「…施設に預ける…?」

「………いや、一晩泊めて…考えようよ……」

「うーん…そうだ!お姉ちゃんに相談しよ?」

─如月の頭を撫でながら、舞姫は如月を施設に預けるという選択肢を提案してきた。確かに施設に預ければ、俺達の負担は減ることは間違いではないのだが、その瞳の色が原因で大阪の児童養護施設を転々としてきた如月を、再び施設に入れるのは彼女にとって拷問だろう。

─どうにか舞姫を説得させ、とりあえず今晩は如月を泊めることにした。すると舞姫はスマホのメッセージアプリを開いて、自身の姉に電話をした。発信して八コール内に応答された。電話越しに聞こえてきた声に眠気が混じっていて、起こすなと言わんばかりだった。

<舞姫……こんな時間にどうしたの?>

「夜遅くにごめんねお姉ちゃん……実はお姉ちゃんに相談したいことがあって……」

<相談?どうしたの?>

─舞姫は如月の頭を撫でながら、電話越しに愛さんに如月を施設に預けるべきかだの如月と出会った経緯などを説明した。愛さんも最初は驚いていたが、話を聞いていくうちに信じてくれた。愛さんも頭を悩ませていると、ある提案が浮かんだ。愛さんの勤めている高校に如月を通わせながら、俺達の部屋で過ごさせることを─。

─これじゃあ二人同居の筈が一人増えてしまう。しかしここのマンションは家族で暮らしている住人も多いこともあり、それは何とかなる──それに、持病で食べられるものが限られてるうえに、俺が少食のため、俺達の月々の食費は平均より安く済んでいる。もちろん舞姫も大学の他にバイトもしているので、それも何とかなりそうだ。

─愛さんの案を耳にした舞姫はクローゼットを開け、自分が使っていた制服を探したが、それは存在していたのだ。愛さんの勤めている高校が、俺達の母校でもある。自転車で登るのも不可能なほど─校舎は各度が大きい坂道の上にあり、普通科がない、商業と工業に特化した高校である─。

<その子……何歳?>

「十七か……十八だと思います」

<…それなら、明日その子の顔を見せに来てちょうだい。私が他の先生方に言っておくし、その子を施設に預けるのは間違ってる選択だと思う>

「お姉ちゃん……」

<転入も可能ではあるんだから…希望君明日休みだし、会って話してみたいな…って。もちろん、その子を連れてね>

「でも舞姫さん、授業で忙しいんじゃ…」

<心配ないわ……明日の三限目終わりなら大丈夫かしら…でも明日、二時ぐらいに学校終わるのよ…職員会議でね>

「分かりました。明日、如月を学校と職場に連れてきます」

─愛さんはそこに勤める新米教師で、英語を担当しているのだが、男子生徒からセクハラ発言も多く、彼女の悩みはそれだ。四月の新学期に入ってから間もないというのもあり、明日俺は如月を母校と職場に連れていくことにした。

─愛さんは明日待ってる、おやすみと一言残し、通話を切った。気付けば如月は目を覚まし、猫が伸びるように身を伸ばした。多分、少しはリラックス出来てるのだと思う。俺は寝起きの如月に明日の予定について話す。すると彼女は震えてしまった。

「……如月、明日俺休みだからお前を母校と職場に連れていきたいんだけど、大丈夫?」

「………えっ?」

「…いや、この先…どうするか考えてはいたの?」

─そういえば彼女を連れていく前も、その先の行動については何も考えてはいなかったような─。愛さんには如月を母校見学させること、職場の仲間を紹介することを伝えたが、彼女は震え、固まってしまった。大丈夫、怖くないと彼女に手を差し伸べるが、彼女は片方のオレンジの瞳の色を変えて、猫の威嚇のように抵抗していた。

「ふしゃーっ!」

「怖くないよぉ。よしよし」

「ふーっ!」

「……大丈夫。皆悪い人じゃない。明日はお前の味方になる人達を紹介するから……頼む。幾ら時間が掛かってもいいから…俺達を信頼してくれ」

─この時の如月の瞳は緑と紅。それは宝石で言うとルビーだ。彼女に手を差し伸べようとしても、ただ如月が警戒するだけ。辛い思いを沢山してきたからか、如月の表情は乏しいものの、気持ちで瞳の色が変わってしまうのだろうか。どうやらその紅は怒ってたり、警戒心を抱いてるのを表しているようだ。

─人とは違う外見をしているというだけで、普通じゃないというだけで人々は勝手に決め付ける。俺も後者の人間だ。白血病─病持ちというだけで俺を避ける人は多く、小中学生の時は白血病に理解がない人が多く、給食も残すことは許されなかった。でも、舞姫が傍にいてくれるから今がある。

─想像を超えるほど辛い思いをしてきたのがよく分かる。どんなに嫌われてもいいから俺達を信頼して欲しい─。シャーッと猫のように威嚇してる如月の前に手を差し伸べる。何と、如月は俺の腕を引っ掻いた。それにより、俺の腕からは溢れるように血が流れていた。本来なら何するんだ、と怒りたいところではあるが、この時の俺は冷静だった。そのまま俺は手を伸ばし、如月の頭を撫でた。

「……辛かったべ。よしよし…」

「希望君……血が…」

「心配するな……俺は大丈夫。如月、聞け。どんなに時間が掛かってもいい……俺達を嫌いになっても構わない。約束だ…俺達を信頼してくれ」

「………」

「…っ、瞳が……」

─どんなに時間が掛かってもいい。俺達のことを嫌いになってもいい。俺達を信頼して欲しい、とひたすら彼女に言葉を掛ける。

─それを聞いた如月がひと瞬きすると、彼女のオッドアイの色が変わった。それはネイビーに近い濃い蒼と、空に近い水色で、瞳の色が違っても宝石のように澄んでいた。なるほど─如月は気持ちによって瞳の色が変わるのか。先程引っ掻かれた傷から血がポタポタと床を濡らしていたと気付いた頃には、軽い貧血状態になっていた。

「希望君…血が止血するからじっとしてて…あ、床に血が染みてなくて良かった……」

「……心臓より高く……よし、あとはこのまま十分くらいすれば止まるはず」

「………ごめんなさい」

「大丈夫。お前も辛かったんだな。それで、その瞳の色はなんで青くなってる?」

「えっ」

─幸い、舞姫が傷の手当てをしてくれたため、大事には至らなかった。白血病は、白血球の異常な増殖によって、血液の凝固昨日に影響が出る病─だから血が止まりにくいのも症状の一つだ。白血病は、骨髄での白血球の生成異常に起因する。如月はごめんなさい、と固まって俺の血を片付けてる舞姫や引っ掻いてしまった俺に対し、申し訳なさそうにしていた。

─それよりも如月の瞳に目がいった。先程まで緑とオレンジだった瞳が、紅や蒼に変わってしまう。如月も、自身のオッドアイの色が変わった自覚がないようだ。そんな彼女に聞きたいことは一つだけ。先ほどの"約束"について同意してくれるかだ。

「で、俺達のこと…信頼してくれる?」

「……はい。よろしくお願いします」

「ほんとはキレたいとこだったけど…信頼してくれるんなら良かったよ……こちらこそよろしく」

「私もよろしくねー!大丈夫。お姉ちゃん凄くいい人だから!」

「……舞姫さんのお姉さんも…たわわなんかな」

「お前な……とりあえず、今日は冷えたべ。お湯沸かしたし、温かい飲み物飲んで寝ようぜ」

─如月は、俺達のことを信頼する約束と、明日母校と職場に連れていくのに同意してくれた。彼女の意図はよく分からないが、彼女との出会いが─糸のように長くて深い繋がりを感じる気がした。



……To be continued





━━━━━━━━━━━━━━━


〔キャラクター紹介①〕


名前 : 生野希望 (いくの ゆめ)

血液型 : A型

誕生日 : 5月1日

身長、体重 : 164cm、52kg

MBTI : ESTP

好きなもの : キウイ、ミルクティー、シューズ、舞姫

嫌いなもの : ブロッコリー、ピーマン(シンプルに食感が無理)

趣味・特技 : シューズ磨き、ゲーム、ヘアアレンジ


当作の主人公。某スポーツ用具店でシューズ売り場を担う、21歳のシューフィッター。重度の白血病を患ってるため、食べられるものや出来ることは限られているが、一緒に働く仲間や舞姫を精一杯大切にしている。大阪から歩いて来た少女、如月夢玖との出会いを境に、沢山の意図を広げて、皆に生きる希望を与えるようになる。




初めまして。閲覧頂きありがとうございます!おりーぶと申します!元々カクヨムでこの作品は投稿していたのですが、書籍化・アニメ化を目標とし、他の方にも知って頂ければと思い、こちらの「小説家になろう」でも掲載を始めさせて頂きます!よろしくお願いします!

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