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10 初夏
昭和の頃、業者によるテストが、普通に行われ日曜日に、学校側も教室の提供、教諭の出勤、立ち会いは普通であった。その成績は、紙となり、県内の順位(全県、各校のトッブ)が記載され、受験校に配布された。
試験、太一から数字の書かれた消しゴムが翔んだ。要、カンニングである。
成績の上がった者は、喜んだ。太一?は業者の紙面には載る。学校で一番は変わらないから。
しかし、都市部の中学校の七割程の点数であるが、太一にとっては、程よい点数であった。
春、ワラビが山に映える。全校でのワラビ採り、業者が買い取る。長閑である。この頃には、上級生、女子生徒も太一を構う。




