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VRMMOに男の娘が挑む  作者: 白夜の桜
のんびり、ほのぼの、癒しを多くしたい!
84/604

助かる方法

「そんな………」


私は、絶望した。

幻とは言え、オバケが出る場所から逃げられないと知って。


ナデナデ


絶望して、俯いていた私の頭を撫でる人がいた。


「でも、大丈夫!」


そんな女の子の言葉が聞こえた。

その言葉の理由が知りたくなったミリカは、顔を上げて、


「どうして?」


希望を抱いて女の子に問い掛けた。


「うーん、それはねー?」


女の子は、言うか悩み始めた。

その様子に、精神が追い詰められていたミリカは怒りが湧いてた。


「うぅー!そんなに言いたく無いの!」


女の子に向かって突撃しながら叫んだ。


「ふっふーん、知りたいなら私を捕まえてねー!」


女の子は笑顔で、ミリカを煽って来た。


(うぅー!、そんなことを言うなんて酷い!)


ミリカは失望と怒りを感じながら、女の子を追い掛け続ける。


「てぇい!」


スカッ


「残念ー!」


「うぅ!」


スカッ


「ふふ~~」


「後、少し!」


パンパン


追い掛けっこしていた二人の耳に、手を叩く音が聞こえた。

その音を聞いた二人は立ち止まり、音の発生源であるお婆さんを見た。


「そこまでにしな」


お婆さんは女の子に、言った。


「むぅー、楽しかったのに………」


女の子は頬を膨らませて言った。


「うぅー!私は必死なのに!」


ミリカは女の子の言葉に、怒りを含めた言葉を返した。


「はぁー、孫よ。そんな分かりやすい演技はするんじゃないよ」


二人のやり取りを見たお婆さんは、呆れながら女の子に言った。


「えっ!………あっ、演技じゃないよ!」


明らかに、「演技でした」っと、分かる表情をした後に、慌てて誤魔化そうとする女の子。

慌てている女の子を見て、失望と怒りが消えたミリカは、


(演技だったの?だとしたら、どうして?)


そう思いながら考えようとした時、


「アンタの為さ」


まるで、心を読んだかの様なで、お婆さんは言った。


「ち、違うもん!」


お婆さんの言葉に、女の子はすぐに否定した。

しかし、その目は泳いでおり、嘘だとすぐに分かる。

その事に気づいたミリカは女の子を見て、嬉しさで心が満たされた。


「心配してくれて、ありがとう」


涙を目元に溜めながら、女の子にお礼を言った。

お礼をされた女の子は、観念したのか、


「うん、どういたしまして!」


明るく、元気に返したのだった。


「ふふ。さて、話の続きをしようかね」


二人の微笑ましいやり取りを見たお婆さんは、慈愛の表情を浮かべて、微かに微笑んだ後、二人に話し掛けた。


「「はい!」」


お婆さんの言葉に、二人は元気に返した。


「うん、話しを戻すよ。アンタが助かる方法が無いとは言って無いよ」


話しを戻してすぐ、お婆さんは助かる方法が有ると言った。

その言葉は、ミリカに取って嬉しい事だった。


「それは何ですか!」


前屈みになって、お婆さんに聞いた。


「はぁー、落ち着いてから話すよ」


お婆さんは、ミリカが落ち着かない限り話さないと言外に言った。


「うっ……分かりました」


それを理解したミリカは、お婆さんにそう返した。

ミリカは心を落ち着かせる為に、


「はぁー、すぅー、はぁー、すぅー、はぁー…………落ち着きました」


息を吸ったり、吐いたりして心を落ち着かせた。


「落ち着いたようだね。それじゃあ、話の続きを言うよ」


ミリカが落ち着いたのを確認したお婆さんは、そう言った。


「はい」


ミリカは、緊張を感じながら、返事をした。


「アンタが助かる方法はただ一つ、幽幻草を全て刈り取る事。それだけさ」


「えっ…………」


ミリカは呆気に取られた。

どんな方法かと、恐れ慄きながら聞いたら、幽幻草を取るだけ。

こんな簡単な方法で助かるのかと、ミリカは思っていたが、


「勿論、簡単じゃないよ。幽幻草を刈り取ると言うことは、幽幻草と戦う事になるからね」


簡単だと思っていたミリカの考えを知っていたかの様に、お婆さんは忠告した。


「戦う事になる?」


ミリカは疑問に思った。

「植物が戦うのだろうか」と。


「あぁ、戦う事になるね。幽幻草は、命の危機に瀕すると、様々な方法で排除しようと動く。それら全てを交わしながら幽幻草を全て刈り取らなければならない」


お婆さんの言葉は、どこか重みがあった。


ゴク


「それは交わす以外、無いんですか?」


重みがある言葉に、ミリカは唾を呑込み、お婆さんに聞いた。


「あぁ、襲って来る全てが幻だからねぇ」

11月20日時点で、149,600文字


綺麗に揃うなんて珍しかったので書きました。


追記


明日から12月、今年の終わりに向かって進んで行きますねぇ~~


忙しくなりそうです。

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