後編 仮面の回想
無理矢理、仮面の回想を終わらせる為に書いたので、イマイチな出来です。
それでも読んでくれる読者の方、ありがとうございます。
「俺も勝利の為に行かせてもらうぞ!」
「ふっ、何を今更。戦いなのだから」
二人は戦闘態勢を取り、一定の距離を保ち。
動く時を見計らっていた。
そんな中、額男はいきなり息を吐き出し始めた。
「ふぅーー」
焦るな
落ち着け
ゆっくりと、息を吐き出せ
本来の戦い方を思い出せ
…………………!
「はっ!」
ドガン!
「ッ?!」
少女は驚いた。
息を吐き出しすという、意味不明な行動をしていた額男が急に叫んだと思ったら、腹に攻撃を受けたのだから。
「ふぅー」
「?!?!」
今度は赤いオーラが消えた。
少女は頭が混乱した。
そこに、
「気配が……ッ!!!」
また謎の攻撃を受けた。
「何処にいる!」
少女は叫びながら、攻撃を受けた箇所を触ったら、傷は全くなかった。
「どうなっているのだ!?」
少女の頭は混乱し続けた。
混乱してる少女に、
「ふぅーーーー」
後ろから額男の声が聞こえた。
「ッ!!」
バッ!
すぐに、後ろを振り返るが、そこに敵は居なかった。
不気味な状況に、少女は足を止め、思考が停止し始めた。
「あ…………」
「ふっ!」
額男は、ぴくりとも動かない少女にたいして、
ドガン!
瓦礫を殴り、
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!
瓦礫が少女に向かって行き、
ガンガンガンガンガンガンガンガン!!!
その殆どが少女に当たった。
「………………」
しかし、少女は攻撃を受けたのにも拘わらず、何も反応せず。
ゆっくりと倒れて行く。
バタン
倒れた少女を見ても、額男は油断することなく警戒した。
……………………
暫く見ていた額男は、少女が起きない事を確認しに向かった。
カツ ガラガラ カツ カツ
段々と少女に近づいた時、気づいた、
「……………………………」
「?」
少女が何かを喋っている事に。
一応の警戒の為に、額男は暫くの間は、その場から動かなかったが。
「…………………」
少女が喋っているだけで、起き上がる様子がなかったので再度、近付こうとさた瞬間。
少女の周り、主に仮面の辺りが赤く光始めた。
「ッ?!」
それを見た額男は、嫌な予感がして慌てて離れた。
ドン!
ガラガラガラガラ
離れ終わった瞬間、
キューーーーーー、ドーーーーーーーーン!!!!!!
視界が白一色になった。
慌てて、体を守る態勢になってやり過ごそうとしたが、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
バーーーーーーン!!!
そんな爆発音を聞くのを最後に、気絶した。
______________
「う、うーん」
少女が目を擦りながら、起き上がった。
「ここは何処だ?」
周りを見回した少女の第一声が、それだった。
「何をしてたっけ?」
眠気眼で思い出そうとするが、
「思い出せない……」
いくら頑張っても、思い出せなかった。
「それならいっか。それよりも眠い」
少女は思考を放棄してもう一度、眠りに入ろうとした。
しかし、それを邪魔するように、
ドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダ!!!!
遠くから足音が響いて来た。
「うるさい」
少女は耳を押さえて、音を遮断しようとしたが。
足音が地響きとなって、少女の眠りを邪魔して来る。
「う、うぅ………」
ドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダ!!!!
グラグラグラグラグラグラグラグラグラ
段々と少女の中に、ストレスが溜まって行く。
ドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダドダ!!!!
グラグラグラグラグラグラグラグラグラ!!!
少女は、音が五月蝿くなる、状況にストレスが爆発した。
「うるさーーーい!!!!」
ドダドダドダドダドダドダ…………ビクッ!!!
少女が叫びと音が止んだ。
静かになった事を確認してから、
「ふぅ、スッキリした」
そう言って、また眠ろうと地面に横になってすぐ、
「すぅすぅ」
寝息が聞こえ始めた。
先程の、崩落と少女の叫びで混乱に陥っていた足音の原因達は、ゆっくりと足音を立てないように叫びの大元に近づいて行く。
暫くの間、歩き続けて着いた場所で見たのは、
地上まで円形に広がった部屋?だろうと思われる場所で、
丸まって寝ている怪しげな者だった。
「「「「「はぁ?!」」」」」
足音の原因達は、すっとんきょうな叫びを上げて、固まってしまった。
「すぅすぅ」
その中、怪しげな者は気持ち良さそうな寝息をたてて寝ていた。
固まっていた者達の耳に、怪しげな者の寝息が聞こえてきた。
その可愛らしい寝息に、
「ッ!」
「はっ……」
「うっ!」
「はぁはぁはぁ」
「素晴らしい………」
何人かは、仮面で見えないが故に、可愛らしい姿を想像して息が荒くなったり鼻血が垂れる者が続出した。
だが、それを耐え抜いた者が、
「寝てるじゃねぇ!!」
怪しげな者に向かって蹴りを放った。
ドン!
「うっ」
「いてぇ~~!!」
攻撃を受けた怪しげな者は、呻いただけで済んだが。
蹴った方の足に痛みが走った。
蹴った者は、足を押さえて呻いていたが、
「うぅ、誰だ~~~?俺様の眠りを妨げるのはーーー!!」
怪しげな者がゆらりと起き上がって、叫んだ。
それはまるで、アンデッドの様に…………
「「「「「ひっ!!」」」」」
それを見た、者達は悲鳴を上げて尻餅を着いた。
怪しげな者は、悲鳴が聞こえた方に向かって歩いて行く。
ドサ ドサ ドサ
ユラユラユラユラ
手を脱力し、体を揺らしながら近づいて来る怪しげな者の姿に、恐怖を覚えた。
「こっちに来るな!!」
「にげ、逃げないと!」
「う、うわぁーー!」
「やめ、やめろーー!!!!」
「ひっ!来ないでくれ………」
ドサ ドサ ドサ ドサ
ユラユラユラユラユラユラユラユラ
「眠りを~~~妨げたのは~~~誰だぁーーーー!!!」
恐怖に震える者達に、少女の恐ろしい叫びが聞こえたと同時に、
ガシ
掴む音が聞こえた………
「えっ?」
掴まれた者は、呆然とした声を上げて、
ギギギギ
錆び付いた物を動かす時に聞こえる音を出しながら後ろを振り返った。
「ひぃ!!!」
そこに居たのは、いや、視界に写ったのは、紅い光だけだった。
「お前かーーー!」
真正面からの叫びに、
「ひゃーーーーー!!!」
悲鳴を上げて逃げ出そうとしたが、
「全部、話してもらうぞ」
少女が掴んでいる手に力を込めて引摺って行った。
闇しか見えない場所へと…………
「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…………嫌だーーー!」
捕まった者はそこに吸い込まれる様に連れ込まれて行った。
それから、すぐに、
「ギャァァァァァァァーーー!!!!」
連れ込まれた者の悲鳴が響いたのだった。
それを聞いた者達は、
「ひっ!」
「今の内だ!」
「あんな化物と戦って要られるか!!」
「あぁ!そうだ!」
化物が居ない内に帰ろうとした。
しかし、
「おいおい~~~。折角、目覚めて来たんだ。逃げるなよ?」
しっかりと、意識があるだろうと分かる声が、後ろから聞こえた。
バッ!
「「「「ッ!!!!!」」」」
四人の向かっている出口に先程の怪しげな者が立っていた。
「さて、始めるか」
怪しげな者は楽しげに言って、四人に近づいて来る。
「やめてくれ!」
「俺だけでも!」
「金をやるから見逃せぇ!」
「諦めて堪るかーー!」
他は命乞いをしたが、最後の一人は諦めずに突撃して来た。
それを見た怪しげな者は、感嘆の溜息を吐いて、
「ほぉう、貴様から始めるか」
ガシ
そう言って、突撃して来た者を掴まえて、
「ムガ!ムガムガムガ!!」
「お前から後悔させてやるぞ」
口を押さえられながら抵抗する男に、少女は言って始めたのだった。
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悪道邪道のボスである巨漢の男は、先程の揺れの発信源に向かって走っていた。
「何なんだ?さっきの揺れは?」
ボスは、揺れの原因を考えながら向かって行くが、原因は分からなかった。
「分からん。だが、どっちにしろ。答えはすぐに分かる」
ボスはそう言って、遠くに光が見える場所に向かって走る速度を上げて近づいて行く。
タッタッタッタッタッタッタッタッ
段々と、光に近づいて行く毎に、血の臭いが嗅ぎ取れた。
「戦闘で何かあったのか?」
血の臭い自体は、嗅ぎ慣れているので気にならなかったが。
原因がその場所である可能性が高まった。
そして、光がある部屋に着いて入ると………
暗闇に慣れた目が光に当り、眩しくなり、
「うぅ」
瞳を細め、呻いた。
そんな時だ、
「グハッ!」
部下の殺られた声を聞いたのは。
ボスは、段々と慣れて来た目を、声が聞こえた方に向けると。
全身、黒い服に覆われた。
不気味な仮面を付けた者が血溜りの上に立っていた。
「ッ?!」
その不気味な姿に、驚愕していた時、
「フハハハ、我に敵うもの等……存在しないと知れ!!」
不気味な者は、態勢を取り言った。
その姿に、呆気に取られていたが。
部下の死体を見て、怒りが湧いたボスは、
「くっ!貴様!どうやって俺らのアジトを見つけたぁ!」
武器を向け、怒声を上げながらそ怪しげな者に聞いた。
聞かれた怪しげな者は、態勢を取り、
「ふっ!我が闇の主だからだよ」
闇の言葉を言った。
普通なら、訝しげな視線になるだろうが、
「や、闇の主だと!まさか、あなた様は!」
ボスは、何か知っていたのか、そうはならなかった。
それ所か、尊敬の眼差しを怪しげな者に向け始めた。
「ほぅ、我を知っていると?」
その事に、怪しげな者は気分を良くして、ボスに問いかけた。
「えぇ!知っていますとも!」
その問いかけに、ボスは憧れの人を見た時の熱い声で答えた。
「そうか、ならば名乗らなくてもいいな」
「えぇ、名乗らない方がいいでしょう。こんな質素な街に来ている事は何かしらの意味があるからでしょう?」
ボスは、怪しげな者の意に沿うようにする為に、聞いた。
「その通りだ。貴様、分かっているではないか」
怪しげな者の誉め言葉にボスは片膝を付き、頭を下げた。
「ありがたき幸せ!」
「ふふ、その忠誠に免じて見逃してやろう」
「はっ!必ずやあなた様の野望通りに成してみせましょう!」
額男は死んでいませんからね?
仮面の能力に行く前に言いたいのですが。
ごほん。仮面の回想長かったーー!元は、3、4話の予定だったのに。
30話近く続きました。
それなら、纏めたら良いかなって考えたんですけど。
一日一話を心掛けているので、努力が消えるみたいで嫌なんですよね。
明日から、ミリカ視点に戻るのですが。
ミリカの性格と口調を忘れ始めています。
暫くの間、思い出しながら書くので短いかもです。
まぁ、思い通りに行かない作者なので、分からないですけどね。
最後に、
作者の愚痴に長々と付き合っていただきありがとうございます。
30話近く、つまり、一ヶ月近く付き合って頂いきありがとうございます。
約束は出来ませんが、明日からはほのぼの、楽しいを書ける様に頑張ります。
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仮面の能力が一つ
《自爆》
仮面を造りし者が、
『組織の為!味方の為!自らを犠牲に敵を倒す!なんと!素晴らしい者達なんだ!!』
小説に出てくるキャラ達に感銘を受けて、その場で仮面に《自爆》を追加した。
そこにさらに、
言葉・感情・状況等の様々な発動条件が付け足された。
無駄に高機能な能力である。
反面、うっかり発動なんて可能性がある。
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