うん。反省はしてる。
右手を捻って、凄く痛いです。
「そこの君、被害者をもう一度、呼びに行ってくれ」
「はい!」
医者の指示に、兵士は返事を返し、呼びに行った。
呼びに行った兵士を見送った医者は、
「そこの二人、さっさと座れ」
素の口調で、今も、叫んでいる二人に殺気を込めて指示をした。
びくっ!
「「っ!!」」
二人は固まり、暫くして、 素直に座った。
「うむ、そのまま静かにしとれ」
医者は頷き、二人に指示をしてから、周りの兵士達を見回して、
「ごほん……お前ら!争いは好きかー!」
いつもの落ち着いた声ではなく、荒々しい大声を上げて、兵士達に問おうた、
「「「「オオォォォォーー!」」」」
その声に、兵士達は雄叫びを上げることで答えた。
「賭けは好きかー!」
「「「「「オオォォォォーー!」」」」」
二人は、いきなりの医者の言葉に頭の中に疑問符が生まれた。
敵なら知ってると思った二人は、同時に顔を見合わせてみたが、分からず。
医者に問い掛けようとした時、
「この勝負が楽しみかー!」
「「「「「オオオオォォォォーー!!」」」」」
今日一番の雄叫びが部屋中に響いた。
「「ッ~~!?」」
兵長と少女は、あまりの五月蝿さに鼓膜が破れるかと思うほどの攻撃が耳に届き、声にならない声を上げて、耳を押さえた。
「どちらが勝つか賭けたいかー!」
「「「「「オオォォォォーー!」」」」」
「では、少女か兵長。どちらに賭ける」
急に落ち着いた声に戻った医者は、兵士達に問い掛けた。
「うーん……少女」
「俺は少女に!」
「だったら、俺は兵長に!」
「少女」
「少女か?兵長か?うーん、兵長」
兵士達はそれぞれ、少女8:兵長2で別れた。
兵士達の応えに、
「うむ、少女が圧倒的か。では次に……」
医者が次に決める事を言おうとした時、
「俺(俺様)達を出しに使って賭けをやるんじゃねー!」
先程まで耳を押さえていた、兵長と少女が叫びながら兵士と医者の間に割り行って来た。
「なんじゃ、折角のお祭りを邪魔するではない」
医者は言い切った。
お祭りと……
その言葉を聞いた二人は、
ブチッ!
「なあ、協力しないか?」
「ああ、協力しよう」
兵長が協力を申し出て、少女は了解をした。
二人は固い握手をしてから、倒すべき敵に闘志の炎が燃えてる瞳を向け、決意した。
(俺を怒らせた事を後悔させてやる)
(俺様がここまで虚仮にされた事を後悔させてやる)
今ここに、二人は本当の意味で結託した。
『医者をぶっ飛ばす!』
ただ一つの目的の為に……
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「ふむ、何を考えているか分からないが、無駄だぞ?」
医者の見透かしているかの様な言葉に、
「やってみないと分からないだろう?」
「貴様の思考力では、俺様の考えなど見抜けないと教えてやる」
二人の闘志は更に燃え上がり、遂には周りの温度が上昇し始めた。
二人の言い分に医者は「ふむ」と頷き、
「確かに分からないな。だが、周りには兵士達がいる。暴れても無駄だから諦めろ」
医者の言葉に、二人は兵士達を見回した。
そしたら、先程まで騒いでいた兵士達が戦闘体制を取り、二人に武器を向けていた。
「くっ!奴に一泡吹かせることも出来ないのか……」
兵士達に周りを囲まれている状況に気がついた少女は、悔しい思いをしながら諦めようとしたが、
「諦めるな!まだ勝機はある!」
兵長の言葉により、少女はなんとか立ち止まれた。
「それはなんだ?」
少女の問いに兵長は「ふっ」と笑い、少女だけに聞こえる声で、
「標的だけを狙う。俺達は倒されるが、標的は確実に倒せる。これなら、勝機はあるだろ?」
安直で愚直な作戦とも言えない勝機を教えた。
その言葉に少女は驚いたが、すぐに楽しげな声で、
「安直で愚直だが、俺様は好きだぞ。その考え」
少女の言葉に、怒りが湧いたが、すぐに笑顔になり言った。
「バカにしてるのか?だが、お前となら達成できそうだ」
兵長の言葉に、少女は笑い、
「ああ、俺様も、お前となら達成できそうだ」
そう言って、二人で顔を見合わせて笑いあった。
「ふふ、フハハハハハハハ!」
「ハッーハハハハハハ!」
びくっ!
急に笑いだした二人に、周りの兵士達は恐怖を感じて引いたが、
「怯えるではない。二人を抑えないと祭りが無知区茶になるぞ!」
医者の言葉に、兵士達の中から恐怖は消え、闘志が燃え盛った。
追記
ここから戦闘が多いです。(遠い目)
仮面の回想は、10日程で終わります。
間違えました。
正しくは11日です。




