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VRMMOに男の娘が挑む  作者: 白夜の桜
いざ!VRMMOの世界へ!
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いざ!事件解決へ!

街に入ってすぐ思ったのは。


「なんで皆、元気がないんでしょう?」


そう、街人たちは皆。表情が暗く、それが街の雰囲気を暗くさせていた。


「門兵のガシルさんは、暗い雰囲気なんてなかったのに」


そう呟いたときだった。

一人の子供が近づいて話しかけてきた。


「ねぇねぇ!お姉さん、街の外から来た人?」


そう明るく話しかけてきた子供の声で、周りにいた人たちがこちらを一斉に見てきた。


「うぐっ!えぇ、そうよ」


固まってしまったが、何とか子供の質問に答えた。


「わぁー!久しぶりの外の人だ!ねぇ、お姉さん。外の話聞かせてよ」


「いいけど。友達と遊んだりしなくていいの?」


「友達とは最近、会えてないよ」


悲しそうな顔でそう言ってきた。


「ご、ごめんなさい。そんな悲しそうな顔しないで。お姉さんが、外の話をして上げるから」


「やったー!じゃあ、お姉さん。あっちで聞かせて!」


「えぇ、わかったわ。行きましょうか」


だが、去るときに。街人たちが私に向けて、哀れんだ目を向けていたことが気になった。


_________________


子供に外の話をし終わり、別れるときに。


「お姉さん、外の話面白かったよ!」


「そう、なら良かったわ」


「うん!ありがとうね!でも、気を付けてね」


「何を?」


「最近、変な事件が起きてるらしいんだ。僕も気になって聞いたんだけど。大人たちは、教えてくれなかったんだ」


「そう、気を付けてるね。教えてくれてありがとう」


ミリカはそう言って、子供の頭を撫でた。

子供は撫でてもらえて嬉しかったのか。


「えへへ、お姉さんの助けになって良かった!」


撫で終わり、離れたら。


「お姉さん、じゃあね!」


「えぇ、じゃあね」


そう言って別れた。


_________________


あの子供が言ってた事件って何だろう?分かるのは、その事件のせいで街人たちが暗いことだけ。

ギルドに行けば何か分かるかしら?


そう考えて、ギルドに向かった。



《ギルド》


ギルドに着いて最初に思ったのは。


(始めて行ったギルドと形がそっくり)


そう、建物の形が最初に入ったギルドと同じであった。

だが、一つだけ違いがあるとすれば、人の多さだろう。


(人が少ないのはまだ、分かるけど。明らかに少ないのは、分からない)


最初の街は、プレイヤーがいたからあの多さだったが。

この街は、人が逆に少なすぎた。


(これが、平均的なら分かるんだけど。人が少ないのは絶対に事件のせいだよな)


ん?っとミリカは思った。

事件、表情が暗い街人、久しぶりの外の人。

この三つの要素はある可能性をミリカに与えてしまった。


(こ、これは。探偵小説の主人公みたいじゃないか!)


ふふふ、ギルド内に響き渡る少女の声に、聞こえていた者たちは。音の発生源に目を向けてすぐ、反らした。

何故なら、そこにいたのは。


嬉しそうな顔をしながら、不気味に笑う少女がいたのだから。


目を反らした者たちはこう思った筈だ。


何か、変な少女がいる!絶対に関わりたくない!


当の本人は、そんなことなど知らず。


(やっと、やっとだ!私の物語は今!始まるぞー!)


その目には、炎が宿ってみえた。

その炎を宿したまま、受付に向かって行った。

ついて一言


「今、この街で起こっている事件を教えて貰おうか」


「えっと。やめておいた方がいいですよ?」


「ふっ!大丈夫だ。何故なら私がこの事件を解決してみせるのだから!」


「そ、そうですか。なら、わかりました。貴女に事件の解決をお願いします」


「任せたまえ。して、事件の詳細は?」


「はい!事件はここ最近、最低でも一週間程前でした。最初は酔っぱらいの冗談だと思ったんですが。日を追うごとに報告が増えていきました。その内容が、「よく見る少女が、何処かに歩いて行くのを見たんで。話かけてみたんだが、声は返して来ないし、目を見たら虚ろだったんで。怖くなっちまって、逃げ出したんだ」そう言う内容が多数だったんです。流石に、事態を重くみた私たちは。冒険者を送り出すことにしたんです。しかし、結果は。少女が歩いている所を見ただけで、その後の記憶が無いそうです。ギルドはまた、送り出そうとしました。事件を放置できないのもありましたが、ギルドの信頼に関わることだったので。調査専門の者を集いました。その時は、複数の調査チームを作り送り出しましたが。結果は、以前と変わりませんでした。一つのことを除いて。その一つのことが、女性が戻って来なかったことです。それ以来、女性はこの依頼を受けることは無くなり。男性も無理と諦めて、受けなくなりました。だから、受けてくれるのは嬉しいですが。私の心情としては依頼を受けないで欲しい。と言うのもあり、受理したくありませんが。それでも、受けますか?」


「あぁ、受けよう。だが、安心して欲しい。私は、行方不明などにはならないと約束しよう」


「わかりました、信じます。依頼を受理します。頑張ってください」


「あぁ、任せろ。この私が必ずや解決してみせよう」


そうカッコつけて、ギルドから出たのだった。



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[気になる点] 冒険者はキルドが潰れて存在しなくなったのでは?
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