お買い物
一応、わからない人に今回、新しく出た人の名前の読み方を書いときます。
水莉 みずり
今回の話は、御華、可愛いい!となる展開が主です。
買い物に出かけてすぐに、近所のお姉さんに声をかけられた。
「おはよう、御華ちゃん。今から買い物?」
「おはよう、水莉さん。そうだよ」
「何を買うの?」
「えっと、今日のお昼ご飯と夕御飯用の材料と姉さんに頼まれた物を買うの」
「そう、偉いわね~」
御華は頭をナデナデされる。
「水莉さん、私はもう子供じゃあないんだよ!」
「ふふ、そうね。ごめんなさいね」
「うがー!絶対に信じてないな!私が子供じゃあない証拠を教えてあげる!」
「あらあら、何を教えてくれるの?」
「それはね!夜一人でトイレに行けるようになったこと!」
そんな微笑ましい。子供じゃあない証拠は、お姉さんを楽しませるだけだった。
「そうね。確かに、子供じゃあないわね。子供扱いしてごめんなさいね」
そう言ってまた、頭をナデナデするのだった。
「そうでしょう!そうでしょう!やっと認めてくれましたか。認めてもらえたことですし、そろそろ買い物に戻ります」
「えぇ、引き留めて悪かったわね。気を付けて買い物に行ってきなさい」
「うん!またね」
「えぇ、またね」
そうして御華は買い物に主発するのだった。
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《近所のスーパー》
(よし!)
御華はスーパーに入ってすぐ、気合いを入れた。
何故ならば。
「御華ちゃん。今日も偉いね~」
そう言って店員さんが頭ナデナデしてくるからだ。一人ではなく、会う人会う人皆に「偉いわね~」と言われて頭を撫でれるのだ。
「店員さん。私はもう子供じゃあないですよ!」
そう言えば微笑ましい目で見られ。
また、頭を撫でれるのだ。
「そうね。確かに子供じゃあないね」
「うがー!認めているなら、撫でるのはやめてください」
「そんなに、撫でれるのが嫌いなの?」
「嫌いではありませんが。子供扱いされているみたいで嫌なんです!」
「そう、それは残念。今度からは撫でないであげる」
(うぅー、嬉しい筈なのに。何故か寂しい気がする。いえ、ここは堪えればならない時!これを耐えれば、寂しさなんて消えるはず!でも…やっぱり頭が寂しい……)
頭を撫でれ無くなるのが寂しくて。思わず涙目になりながら、店員さんを上目遣いで見ながら、涙声で。
「やっぱり、撫でて欲しい、で、す。ダメ、で、す、か?」
上目遣いで見られている店員わ。
(ぐっ!なんて破壊力なの!それも、上目遣い+涙目なんて反則でしょ!許せない筈ないでしょう!)
そうして、御華の上目遣い+涙目にやられたのだった。
「泣かせてごめんなさい。撫でてあげるから、泣き止んでちょうだい」
「へ?私、泣いてなんか、ないもん。やっぱり、撫でて欲しくないもん」
そう言いながらも頭を撫でて欲しそうに見つめるのだった。
撫でられた後何故か、店員さんと買い物をしたのだった。
その時に御華は仕事は大丈夫か心配になり、聞いてみたら。
「大丈夫。仲間からOKでているから!」
「?」
仲間?仕事のかな?と御華はそう思い。大丈夫かと分かって、安心するのだった。
「じゃあ、今日の特売教えて!」
「いいでしょう。この私に任せろ!」
(えっと、教えてって聞いた筈なのに。何故か違う解釈されてる気がする)
御華が思った通り。店員さんが特売でもない商品を値切り交渉で安く手に入れてしまった。
そして、この日。お店に来ていたお客さんによって、このスーパーは。値切り可能なスーパーとして認識されたのだった。
「ふぅ~、欲しい物を安く買えたね」
「はい、店員さんのお陰で欲しい物全部。予定より安く買えました。ありがとうございます」
「いいよ、気にしなくて。元々は私が泣かせたのが悪かったんだし」
「いえ、でも、泣かせたのが悪かった。って言っても泣いたのは私なのに、責任を感じてくれてここまでしてくれたんですから。本当にありがとうございます」
そう笑顔で言ったのだった。
(ぐっ!上目遣い+涙目、も強かったけど。笑顔だと更に威力が上がるのか!この笑顔を見れただけで頑張ったかいがあるってもんだ!)
「御華ちゃんに、笑顔で言われだけでご褒美だよ」
「えっ!えっと、えっと、ありがとうございます」
(何!この店員さん!女性なのにイケメンに見えてきた!後、一瞬。ドキッ!とした)
「どうしたの?顔が真赤だけど、熱でもあるのかい?」
「っ!!」
そう言って、手を御華の額に向かって伸ばされたのを見て。思わず御華は慌てて、買い物袋を持って帰ったのだった。
今回出てきた人は、ヒロインではなく、近所の優しいお姉さん設定です。
何故か、逆に恋に堕ちるところだった、御華。




