読者は見た!
姉イメージが壊れるのが嫌な方は、飛ばしてください。
《姉視点》
朝、いつもの時間に起き朝食を食べに行こうと部屋から出ると、いつもは香ってくる、料理の臭いがせず。
おかしいと思いながら、階段を下り、リビングへと入っていった。
「御華、ご飯まだ……」
声をかけながら入ったらそこには誰も居なかった。
(あれ?御華がいない、もしかして、私が早く起きすぎたとか?)
そう思い、時計を見るが、いつも起きている時間だったので違うと分かった。
(じゃあ、何故いないのかしら?)
また、考えてみるとひとつの答えが見えてきた。
だが、それは珍しかった。
(まさか、寝坊してるのかしら?だったら、ふふふ)
それはイコール、姉が好き放題できる。ということである。
姉はこの滅多にない機会にいつもはやれないアレやコレやをやろうと、決めたのだった。
「ふふ、あぁ、楽しくなりそうね」
そこにいたのは、いつもの姉ではなく。御華に何をしようか考える変態がいた。
「それじゃあ、御華が起きちゃう前にやるとしますか。ふふ」
そう上機嫌で言って、姉は御華の部屋へと向かって行った。
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《御華の部屋》
御華の部屋は、男の子の部屋とは思えない程、女の子の部屋である。
毎日の家事のおかげか部屋は整理整頓されており。家事で裁縫をやってた結果か、裁縫に嵌まり。今では、御華が自ら服やぬいぐるみ等を作ってるので。さらに、女の子の部屋へとなっている。
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《続、姉視点》
(相変わらず、男の部屋とは思えないわよね。でも、成功してるってことだから、その成果を再確認できるのは嬉しいわね)
姉が部屋に入って思ったことはそれだった。
一体何を、成功したのか。
(さてと、先ずは御華の寝顔を拝むのが先よね)
姉は御華が寝ているベットに音をたてないように、ゆっくり忍び足で近付いていった。
御華の寝顔を見ると姉は悶絶した。
(っ!!相変わらずの破壊力ね!本当、男の子には見えないわねぇ~)
そうして、拝んだ後、何をしようかと。部屋を見回した。
(次は、ふふ、アレにしましょう)
そう言って棚に近付いていった。
そこから、御華の臭いが付いている。ぬいぐるみをとり。それを顔に押し当てた。
「すーはー、すーはー、ふふふ」
(ふふふ、御華の臭い~、とっても、いいわ~)
そうして十分の時がたった。
その時には落ち着いていた。
(ふぅ~、つい、興奮しすぎて声に出してしまった。御華は起きてないかしら?)
見てみるとまだ、あどけない顔で寝ていた。
それを見てまた興奮してしまった、姉だが。それは最後の楽しみに、と思い我慢した。
(さてと、次は、御華に変な女がついていないか。確認しましょう)
御華のス〇ホを手に取りメールや電話帳等を確認した。
(いないようね、良かったわ。御華に変な女がついていなくて良かったわ。だって……)
その時
「うっん……」
御華の声が聞こえてきた。
それに気付いた姉は、正気を取り戻した。
(そろそろ、起きるみたいね。最後の楽しみに入ろうかしら)
そう言い、おもむろに御華に近づき、布団の中に入り、御華が起きるまで、一緒に寝たのだった。
(やっぱり、締めは、御華がいるベットに入って、臭いと体温を感じることね)
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《御華視点》
うーん、と言いながら。何故か息が苦しい気がして目を開けると、目の前は真っ暗だった。
(へっ?どうして、目を開けたのに目の前が真っ暗なんだ?)
異常事態に頭が混乱してきたが。その時になって、ようやく、誰かに抱きつかれている、と気付いた。
その相手も検討がついたので離れてもらをうと、話しかけた
「ふ、ふ!うー!」
声を出そうと思っても、相手の胸に埋まっているせいで、声が届かない。
胸に息が当たってくすぐったかったのか、相手が、
「うっん!」
艶っぽい声を上げて、起きた。
御華は、その声に、相手が誰か知りながら、つい、興奮してしまった。
「御華、おはよう。このお寝坊さん」
「おはよう。じゃあ、なくて!どうして、姉さんが私の部屋に居るの!」
「だって、貴方が寝ていたからよ」
「いや、それなら起こしてちょうだいよ!」
「ぐっすり、気持ち良さそうに、寝ていたからよ。実際、ぐっすり寝て、スッキリしたでしょう?」
「それは、そうだけど……ん?今何時?」
「えっと、今、朝の8時よ」
「えっ!急いで朝ごはん作らなきゃ!」
「そんなに急がなくていいのよ。今日は私が、朝ごはん作ってあげるから」
「いいの!」
「良いわよ。だから、御華はもう少しゆっくりしていなさい」
「わかった!姉さんの料理楽しみにしてるから!」
「ふふ、楽しみにしていなさい」
そして、姉は料理を作りに御華の部屋を上機嫌に出ていった。
(姉さんの料理を昨日に続き食べられるのか~、楽しみだな)
御華は呑気に、自分がされたことに気付かずにいた。
皆さんが最初に思った、姉イメージを壊してしまいすみません。元は違ったのですが、書いていくうちに変わっていったのです。
ですが、反省はしていません。作者が面白いと思えたらいいのです!




