頬を膨らませる
サブタイトル、適当
後、今日はギリギリ1000文字です
「飲み物……」
女将は飲み物を手に持ちながら部屋に入ると、
「プ~~!!」
ミリカは頬を膨らませて明らかに『不貞腐れてますよ!』っと表現してるのを見付けた。
「何不貞腐れてんだい」
女将は呆れを含んだ溜め息を吐きながらミリカの前に飲み物を置いた後、自分も向かい側に腰掛けながらその様子を微笑ましい気持ちで見ていたが、頬を膨らませたままジーっとミリカに睨まれ続ける内に、何だが可笑しくなって来た女将は、腹を抱えて笑い出す。
「アッハッハッハッハーー!ハーハッハッハッハッハッハーー!!」
「?」
急に笑い出した女将にミリカは頬を膨らませたまま、首を傾げる。またそれが女将の琴線に触れて大爆笑を引き起こす。
「ハァーーハッハッハッハッハ!!もう駄目だ!これ以上笑ったら死んじまうよ!!」
「ふぅ~~~~」
「死んでしまう」発言にミリカは驚いて、頬に溜めた空気を吐き出してしまう。
「嬢、ちゃん、、私を殺す気かい、、、」
笑い疲れているところに、追撃とばかりの空気が抜ける音と共に頬が萎んでいく様子が女将に大ダメージを与えて、もう女将の意識は朧気だ!
「何を言ってるんですか!!」
ミリカの目には息たえたえの女将の姿が映っており、とても冗談を言える様子には見えないのに冗談を言う女将に、ミリカは心配から怒りながらそう言った。
「はぁー……はぁー……はぁー……悪かったから、そんなに怒らないでおくれ」
涙を目に溜めて、心配そんな表情で見詰められた女将は、笑いが引っ込み、息を落ち着かせてから謝り、ミリカを宥めようとしたが、
「無理です!人を心配させる様な事を言ったんですから!!」
怒っているミリカは、まるで母親のような、または、妹を心配する姉のような事を年上である女将に言って、また、頬を膨らませる。それについては女将もミリカの言い分には言い返す余地も無いと納得はした。だが、そこは年上、今優先すべき事は忘れてはいない。
「それは私が悪いね。だけど、嬢ちゃんが怒ったままだと話を聞く事も出来ないよ?」
「ぱっ!」
その事を忘れていたミリカは「あっ!」っと驚きの声をあげたが、口に含んでい空気が一気に口から吐き出された事で可笑しな声が上がってしまった。
「ぷっ!」
それを真向かいで見、聞いてしまった女将は、漏れ出そうになる笑いを必死に手で押さえて堪える。
「わ、笑ってください……」
そんな恥ずかしいものを見られてしまったミリカは、羞恥から体をブルブルと震えさせながらそう言うのだった。
追記
今日で投稿始めて4ヶ月になるんですね。よく続いているな~~
残り2ヶ月で半年ですよね。その頃までやってるのかな~~
まあ、「なるようになれ」だね。流れに身を任せれば話は進むよ~~
良くも悪くもね~~




