地下牢脱出
「ふぅ!」
少女に襲いかかってきた誘拐犯たちは少女の連続攻撃によってどんどん切り刻まれていった
「「は?」」
(何、あの一方的な戦い。あれが上級職!)
「どうなっている!相手はただの小娘ではないのか!」
驚いている間に少女は誘拐犯たちのほとんどを倒していた。
残ったのは5人だけだった
「後、少し」
「ちっ!お前ら、逃げるぞ!そこの小娘、いつか絶対に復讐してやる!」
そう捨て台詞を言って逃げようとした時に、またもや後ろから足跡が響いてきた
「おい、今こっちから戦闘音が響いてきたぞ!その音に向かって突撃!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「オォォォォオーー」」」」」」」」」」」
「なっ!もう騎士団が来ただと?!」
「ふっ、もう貴方たちはお仕舞い」
「諦めるか!頭の敵討ちは獲らせてもらう。お前たち!行くぞ」
「「「「オォ!」」」」
誘拐犯たちが少女に決死の覚悟で突撃した!
(いや、立場が逆転してる!それに悪党が勝てないと分かる強敵に死を覚悟して突撃していく勇者に見えてきた!どうしよう!病気かな?!違うよね!悪党が勇者に見えるなんて……)
決着は一瞬だった。
誘拐犯たちが少女の間合いに入った瞬間全員、首を斬られたのだった
「(は?いつの間に)」
斬られた誘拐犯たちは斬られた己の胴体を見ると。驚愕したまま死んだのだった。
「ふぅ、終わったよ」
少女はミリカを見てそう言った。
「ありがとう」
驚愕したままミリカはお礼を言った。
その時、出入口から騎士団が突撃してきた
「誘拐犯共!騎士団が来たからにはもう、悪さは許さないぞ!……?」
そこで騎士団は立っているのが少女たちだけだと気付いた。
「誘拐犯ならもう倒した」
そう、言われて何があったのか聴きに副団長かな?が此方に向かって来た。
「そう、そうか。ありがとう」
「ん、依頼されたからやっただけ。気にしなくていい」
「だが、お礼はさせてくれ。貴女のお陰で今回は犯人を逃がすことなく速く事件は解決できた。本当にありがとう」
「ん、受け取った」
「それで、聞きたいんだが。ウチの騎士団長知らないか?」
「知らない」
「そうか」
「あっ!私、知ってます」
「そうか!何処にいる」
「あそこです。でも、残念ながら亡くなりました」
私は倒れた騎士団長を指差した。そこに目を向けた副団長は驚いていた。
(やっぱり、団長が亡くなると悲しいよね)
「あれが、団長?」
「ごめんなさい。貴方たちの大事な団長さんが私のせいで死んでしまいました」
「亡くなったこと自体はあんまり気にしなくていいですよ」
「え?!何故」
「団長は新しく騎士団の団長に就いたばかりな上に、「女性を守る正義の味方」と自ら自称し。犯罪者だろうが、女性ならば助ける等をしていたので、上から注意等をされたのですが、一向に直らなくて。遂には、辞めさせようかな?と。騎士団と上も考え始めていたのです」
「そうなのですか。じゃあさっき、驚愕していたのは何故ですか?」
「それは、騎士団長が上級職だったからです。上級職がそんな簡単にやられるとはおもいませんから」
「えっ!団長さんって上級職だったのですか?!でも、確かに、あの戦闘を見ると強かったから本当なのかも」
「本当ですよ。上級職の豪風剣士と言う職に就いていましたよ。それよりも何故、殺られたのですが?」
「それは、私を起こそうとした時に後ろから誘拐犯たちの頭にグッサリと刺されて。亡くなりました」
「はぁー、やっぱりそうですか」
「え!分かっていたのですか?」
「わかったと、言うよりかわ。後ろから刺されてた傷があったので、何があったのかだいたいが理解が出来てしまいました」
「そうなのですね」
「えぇ、だから貴女が申し訳なく思う必要はありません。それより、外に出ませんか?詰所で何があったのかは聴きますが、その後は帰って大丈夫ですから」
「行く」
「わかりました」
そしてやっと、地下牢から脱出して外に出たのだった。
長かった地下牢からやっと脱出出来ました!
次回は、疲れたので日常回に行きたいと思います




