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VRMMOに男の娘が挑む  作者: 白夜の桜
バックを手に入れろ!
114/604

半額は誘惑

今更ですが、お金が無くなった事にミリカが気づくまでに、100話掛かっていたんですよね。


お金が無い事に気づくのに、100話も掛かる小説って……それに気づかない作者も作者ですがね。

パラパラ


「むぅ~……」


ミリカは、紙を捲るような音に気づいて目を覚ました。


「起こしてしまいました」


目覚めたばかりで、光が眩しいミリカは目を萎めて声が聞こえた方を見る。


「だれぇ~~?」


まだ意識がボゥーっとしてるミリカは、ボンヤリとしか相手が分からず、そう聞く。


「誰、ですか……そう言えば名乗っていませんでしたね。私の名前は、シラです。よろしくお願いしますね?」


人さし指と親指でロの形にして、顎に添えて思案していた店員はそう名乗った。


「シラ~?」


まだ意識がボゥーっとしてるミリカは、名前を言われても誰か分からず聞き返す。


「分かりやすく言うと、貴女をここに案内した者です」


「…………っ~~~!?」


そう言われて初めて、連れて来た者と、自分が眠っていた事、そして、恥ずかしい姿を見られた事を理解したミリカは、声にならない声を上げて、ソファーの上で悶える。


「何を恥ずかしがっているのですか?可愛かったですよ」


顔を真っ赤になって身悶えるミリカに対して、分かっていながら店員シラは微笑ましそうに言う。


「わざとですよね!?」


このままではシラにからかわれ続けると思ったミリカは跳び跳ねるように素早く姿勢を正して、大声を上げて睨む。


「それは違いますよ。私は本当に、貴女が可愛らしかったので言ったのです」


睨まれても、表情が一切変わらずに淡々と言うシラだが、ミリカは気づいている。口角がヒクヒクと笑いを堪えるように震えている事に!


「か、帰らせてもらいます!」


羞恥心が限界を超えたミリカは机をバンッ!と叩き、帰ろうとする。

しかし、


「それは残念です。働いてくれたら、袋を半額でお売りしようと思っていたのですが……本当に、残念です」


ピクッと耳が反応して、シラの言葉にミリカの足が止まってしまう。


(半額……袋が半額)


家の帳簿を2割程任せられている者として、そして、スーパーで買い物をする者として、半額と言う言葉は聞き逃せない程、誘惑に満ちていた。


「あら?帰らなくてよろしいのですか?」


何故足が止まったのか分かっていながら、シラは微笑みながらそう言う。


(うっ!……絶対に分かっていて言ってる!でも、半額の言葉の誘惑に逆らえない!)


「……いえ、大丈夫よ。それより、契約の話をしましょう」


誘惑に負けたミリカは、笑顔でシラに振り返り、先程の帰る宣言が無かったと言わんばかりに、契約の話に入った。


「分かりました。それでは説明致しますので、私の向かいにあるソファーに座っていただけますか?」


この展開が予想できていたシラはミリカが悩んでいる間に並べた、書類があるソファーを手のひらを上にして指し、促す。


「えぇ、分かったわ」


そう返事をしたミリカは指定されたソファーにさっさと座る。


「では、ご説明させていただきます。


まず、この契約はあな……そう言えば、貴女の名前はまだ聞いていませんでしたね。なんと言うお名前ですか?」


話してる途中で気づいたシラは、ミリカに名前を問うた。


「えっ?……そう言えば名乗っていませんでしたね。私の名前は、ミリカです。よろしくお願いします」


シラに言われて名乗ったけ?と思い出せず固まっていたミリカだが、名前を名乗っていないことに気づいて、そう名乗る。


「ミリカさんと言うのですね、教えてくださりありがとうございます。それでは、話を戻します。


まず、この契約はミリカさんが袋を買えるお金が貯まるまでの契約です。


給料は、1600cです。


給料は、時間制であり。働いた時間が、給料となります。

なので、今回お伝えしたのは時間いっぱいまで働いた場合の給料とご理解いただければありがたいです。


次に、ミリカさんに担当してもらいたのは、接客業務になります。


見たところ、ミリカさんは接客業が初めてだと思いますので、私が指導係として、きっちりと指導しますので安心してください。


最後に、体がダルい等の症状・病気になった場合は、報告してください。無理に来られますと、ミリカさんの体にとっても、私達、店員にとっても、あまりよくありませんので。


これで簡易的ではありますが、契約内容は以上になります。


質問はありますか?」


「少し待っててください」


いっぱい情報が頭に来て、頭が混乱し、考えるのを許否されたミリカは、そう言って、情報を処理しようと思考の海に使って行く。


「分かりました。それでは、終わりました声をかけてください」


ミリカにそう伝えたシラは、もう一つの書類に目を通し始める。

契約書にしては、穴だらけすぎない?っと思った読者の方。


趣味で書いているのですから、気にしないでください。


それより、ややこしい契約なんて書いたら、作者の頭が理解するの許否してしまうのです!

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