私と貴女と彼

夏の晴れた日・・・

母と弟とドライブに出かけた・・・

山を登り、海を見て、向こう岸に赤い光が見えた・・・

スマートフォンのカメラを向けて、ズームして見る・・・

戦争だった・・・

木々が燃え、人が倒れていた・・・

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母に揺り起こされた。

あの光景は夢だったんだ。

そう思う事にした。

リアルで怖かったからだ。

母にドライブに誘われた。

正夢かと思ったが、僕に弟は居ない。

山を登り、海を見た。

あの光景は存在しなかった。

帰り道、近所の野球場に来た。

僕は野球に詳しく無い。

スポーツクラブの人達が楽しんでいると思い、ボーッと見つめた。

母は、客席をぐるっと回ってくるらしい・・・

後ろから肩を叩かれ振り返った・・・

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近所に住んでいる、仲のいい子供・ユウト君だった。

たまに遊んで、僕は友達だと思っている。

「お兄ちゃんも野球見てるの？」

「まぁね。あれ？お母さんは？」

「母さんは買い物だよ。そろそろ帰ってくると思う。」

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母に断りを入れて、僕はユウト君と共に野球場を後にした。

ユウト君の家は坂の上にある。

僕達は坂の下にある、駐車場そばの公園で遊ぶ事にした。

しばらくすると、ユウト君のお母さんが帰ってきた。

「ありがとう。また遊んでくれてたんやね。良かったら、ウチに来てお茶でも飲んで行って。」

「うん。お邪魔します。」

彼女と僕の声音は弾んでいた。

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「そうなんよ。いつも機嫌悪くて、嫌になるわ。子供にも当たるし。」

「ユウト君達にも・・・離婚した方が・・・」

彼女の旦那さんは、俗に言うDV夫だった。

僕には何も出来ないけど、彼女を守りたいと思っていた。

僕は若い。彼女も見た目は若いし、陰ながら恋心を抱いた事もあった。

そうこうしていると、旦那さんが帰ってきた。

僕は少しだけバツが悪くなって、作り笑顔で挨拶をした。

「こんにちは〜。お邪魔してます。」

こちらを見ただけで、返事もしない。

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数週間後・・・

僕はユウト君に連れられて、彼女の家に来た。

ユウト君には、妹と弟がいる。

僕達は、楽しく遊んで時間を忘れていた。

彼女が買い物から帰ってきた。

僕達は、彼女の元へ走り荷物を持ったりした。

「ありがとね、遊んでくれて。今日も飲んで行く？」

「お茶飲みたいけど・・・旦那さん帰ってくるやろ？」

「最近は帰ってこんよ。聞いた話じゃ、どっかの女の所に入り浸ってるらしい。」

僕の心は弾んだ。

彼女と話が出来る。

邪魔な旦那さん抜きで。

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数ヶ月後・・・

僕はユウト君達と遊ぶ事を口実に、彼女と楽しい時間を過ごしていた。

今日も彼女の家のインターホンを押す。

玄関を開けて出てきたのは、旦那さんだった・・・

「入って入って。今、みんなで水槽を作ってるんだよ。」

家に帰ってこないんじゃ・・・

僕は裏切られた気持ちだった。

彼女も笑顔で砂を弄っている。

僕は彼女への気持ちを殺した。

これからは、いい友達で居ようと・・・

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ワイワイ言いながら水槽が完成した。

僕は彼女と旦那さんに呼ばれ、庭に出た。

「突然ごめんね。実はね・・・私と付き合って欲しいの・・・」

旦那さんが居る前で何を言ってるんだ？

僕は驚愕した。

「えっと・・・どうゆう意味なのか分からんのやけど・・・」

「君は妻の事、好きだよね？文句は言わないから、コイツと付き合ってくれないか？」

「で、でも・・・」

「もう、子供も作れないし、君になら任せられる。」

「考えさせて下さい・・・それに旦那さんには作れると思いますが・・・」

「酸素が足り無いって・・・医者に言われてね。」

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貴方ならどうしますか？

俺は答えを出せずに目が覚めました。

今日見た夢の話です。

恋心を抱いた女性と、旦那さん公認で不倫する・・・

旦那さんは、DV夫で、家にも帰らない、見た目も怖い人。

そんな人から言われた公認宣言。

貴方ならどうしますか？

目覚めた後、答えを出しますか？

俺は答えを出せません・・・

ネットの夢占いで調べた所、警告の意味が強い夢でした。

自分では、思ってもみない意味だったので、困惑してます。

もう一度・・・貴方ならどうしますか？

これが夢でなく、現実ならば、答えを出しますか？

夢の最後は不思議でした。

エンドロールの様なものが流れて、英文と和訳文が出て来て、こう書かれていました。

「貴方なら付き合いますか？実際にあった事例です。貴方は彼女と幸せになれますか？旦那さんに悪いと思いませんか？」

不思議な夢でした・・・

夢であって、本当に良かったです・・・

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どうでしたか？

人間、不思議な夢を見る事ありますよね・・・

こんな体験、夢だけで充分です・・・