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頑張ります
「ん、ここはどこだ?」
死んだと思っていたら、真っ白いなにもない空間に目が覚めた。ここは、どこだとキョロキョロしていたら、突然頭の子供のような、年寄りのような、女のような、男のような、不思議な印象を与える声が響いた。
”こんにちは”
「なんだ空耳か?」
そう呟くと再び頭の中に声が響いた。
”いいや違うよ”
「誰だ?」
”私は、秩序と季節を司る神ホーラだよ”
「なに言ってんだ、そんなことよりここはどこだ、早く妹に会いたいんだ。”
語気を強くして姿は、見えない自称神を名乗るホーラに向かって問いかけた。しかし、そのことをどこ吹く風というように流して変わらぬ調子で話し始めた。
”ここは、君たちの住んでいる次元よりもより高次元の世界、天界さ。後者についてだけどもう会えないよ君はあの後病院に搬送されたが、その回虚しく死んだからね”
その言葉を聞いてもなんとなく察していたためそこまで驚かず返って冷静に慣れたが、やはりこころの支えとなっていた妹と会えないと聞いて思わず涙が出てしまった。そして涙を拭きながら訪ねた。
「じゃあなぜオレはここにいる。」
”それは君がやっては、いけないタブーに触れる行為をしてしまったからだね”
「なにをしたっていうんだよ」
”それは君の妹紗良の死ぬはずだった命を救ってしまったからだよ”
「な、なにを言っているんだ、ふざけるなぁ!」
再び語気を強くして神を罵倒した。
”事実だよ、紗良は本来あそこで死ぬべき命だったんだ。あの時死ぬというのは、因果律の修正に大事だったんだよでも、君が命を救ったせいでさらに、因果律がずれため、自然災害が増え、何万の人たちの命が理不尽に死んでいく。”
「理由があったら紗良は、死んでいいのかよ」
”はぁ、もういいや君は反省の余地が見られないからもう地獄行きでいいや。まだ、やったこと重大性を理解していない。君の反省次第では、地獄行きをなしにしても良かったたけれど増刑しよう”
”う〜ん1不可思議に決定。ふふ、神でもこんなに生きようと思えないよ”
今までのような優しい声とは、うって変わって冷徹な声で俺に告げる。すぐに「やめろ」と言おうとしたら口が開けない。
”バイバイ”
その言葉とともに地面にいきなり空いた真っ暗な穴に落ちた。