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第83回「『沈黙』という言葉を使わずに沈黙を表現せよ。」

______________________________


蝶々


「……………………………」


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noname_000


 空気がない(物理)


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鬼鉄改


 そして誰も喋らなくなった。

 ただ、シーンという音だけが響いていた。


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ヨッシー


 静謐な時が続く………。

 僅かな物音すら聴こえない世界はまるで時間が止まっているかの様だ………。


______________________________


髭虎


 重い空気が横たわっている。私と、彼との間に。それが私たちの出した答えであり、今の心の距離なのだろう。

 カチ、カチ、と。時計の音が嫌に響く。僅かに開いた私の口はその重さに押し留められたように、冷めた吐息だけを吐き出した。


______________________________


くまくま17分


 停滞した会議の主役、それは何時だって静寂である。

 彼らは雄弁に、そして声高に主張する。

 この会議に生産性は無いと。いっそ解散した方が良いと。

 その重苦しい圧力を以て語り掛けて来る。

 そして今日、自分の参加する会議でもその能弁が如才なく冴え渡る。

 皆めいめいに厳かな虚勢を張って口をつぐみ、時間だけが過ぎて行く。


______________________________


ねいすちゃん


「どうしていれば良かったと思う?」

 かつての戦友に声を掛ける。

「俺達はどこで道を違えたのだろうな…。」

 彼は四肢を大地に投げ出したまま答えない。

 私が投げかけた言葉はただ風が攫っていくだけだった。


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