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第70回「怠惰という言葉を使わずに怠惰を表現せよ」

______________________________


くまくま17分


 陽春。

 窓から差し込むぽかぽか暖かい日差し。

 目覚ましのアラームが朝の訪れを告げる。

 起き抜けの布団の中は自身の体温でほかほか温かい。

 腕を伸ばしてスマホのアラームを止め、


「あと、五分……」


 亀のように布団の中へ顔と手足を引っ込め、微睡みの心地よさに身も心も浸し、春眠を堪能する。


 そして、今日も遅刻ギリギリになった。


______________________________


蒼堆 こなゆき


 やってしまった。

 社外持ち出し禁止のUSBメモリを、俺は胸ポケットに入れたまま帰宅してしまった。


 まぁ、明日にコソッと戻しておけばいいか。


 次の日、USBメモリがどこかへ行ってしまった。

 大丈夫、パソコンにデータをコピーしてある。


 ――ファイルが暗号化されていた。そういえば、侵入してきたウイルスを放置していたのだったか。


 どうしようもない。これは。

 とりあえず、会社に現状を報告して謝罪を入れることにする。恐らく裁判沙汰になるだろう。


 俺が会社に電話をする為に手に取ったスマホは、電池が切れていた。


______________________________

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