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第7回「『愛している』ということを愛、好という漢字を使わずに表現せよ」

______________________________


orion1196


 それはコインで謂うところの裏と表、人の心は揺らぎやすく、また移ろい逝く。その感情は雷に撃たれるように表れ、そして氷のように溶けていく。

 その心を忘れるなかれ。あなたが持つその感情は、何にも変えがたい尊いものなのだから。


______________________________


くまくま17分


 それは、祈り。

 我が子の未来が幸福に包まれている事を願って止まない。

 これから先、歩み行く人生が最良であると想わずにはいられない。

 失敗しても良い。

 後悔しても良い。

 大丈夫。

 幸福も栄光も、それを乗り越えた先にあるのだから。

 慈心に目を細めながら我が子の頭をポンポンと優しく叩き、二人でゆっくりと家路につく。


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髭虎


 想いを言葉にするのは恥ずかしい。

 たとえそれが、長年連れ添った妻だったとしても。


「あっ、と……」


「ん? どうしたの?」


「あぁ……いや、なんでもな、くはないか」


「ふふっ、相変わらず変な人」


「面目ない……」


 特別な日、結婚記念日。

 だからいつも口を開いて、言い淀む。

 10年前の今日は、ちゃんと言葉にできたのに。


「あーその、なんだ」


「なに?」


「……いつも、ありがとう」


「ええ、こちらこそ」


 しかし存外、この程度の距離感が心地いいのかもしれない。

 私も、貴女も。


 小さく笑いをこぼす妻を見てそう思った。


「ねぇ、あなた」


「ん、なんだ?」


「私を選んでくれて、ありがとう」


「あぁ、こちらこそ」


______________________________


小鳥遊賢斗


 それはきっと、いつの間にかそこにあるもの。

暖かだけど、寂しくて。

 時に嫌になることもあるけれど、決して無くしたくないもの。


______________________________


orion1196


 それは、生ある全てのものが紡ぐ金色の糸。心なき者には生み出せぬ力強き光。

努々忘れることなかれ、その光は世界すら包み込む偉大な感情であると知れ。それはいずれあなたにも降り注ぐ祝福なのだから。


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