表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/151

第64回「『憂鬱』という言葉を使わずに憂鬱を表現せよ」

______________________________


髭虎


 涼やかに。

 風が吹き抜ける。

 ふわりと肌をくすぐる淡い感触。

 木霊する、静寂の匂い。


 あぁ、このままいなくなってしまえたら。

 それはどんなにいいことか。


 誰もいない路地裏にポツリ、小さなため息がこぼれ落ちた。


______________________________


くまくま17分


 桜花舞い散る春。

 麗らかな日差しが照らす青空とは裏腹に、少年の顔は曇っていた。


「はあ………」


 暗く沈んだ声で、ため息を漏らす。

 今日は一体、どんな顔で会えば良いのか?

 全く想像が付かない。

 正直に言えば、今日はこのまま踵を返して帰りたい。


「会いたくないなぁ……」


 気落ちしたその足取りは鈍く、亀の様相だった。


______________________________

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ