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第5回「可愛い、美しいを使わずに美少女を表現せよ」

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くまくま17分


 鮮烈。

 彼女との出会いを一言で表すならば、それが相応しい。

 その艶然とした横顔は、

 薄く艶やかな口元に微笑を湛え、

 紅き双眸は獰猛に輝く。

 彼女はきめ細かい絹糸の黒髪を振り乱しながら白刃を閃かせて

 舞い、一刀の下に次々と敵を斬り伏せていった。

 紅玉の瞳を爛々と輝かせて獰猛な笑みを浮かべる鼻梁は端正で、彼女の凄絶さに拍車を掛けた。

 戦場である事も忘れ、

 時が経つのも、息をするのも忘れ、

 ただ彼女の剣舞に見とれていた。

 一瞬、彼女と目が合った。

 そして、強く胸に刻まれた。

 端麗な美貌で獰猛に笑い、剣閃に輝くその姿が。


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ニトセネ


 どう嘘を並べようとも、私たちがうら若き彼女の全てを愛していた事は否定の余地がなかった。


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髭虎


 目の前の少女を端的に表すれば、それは“白”だった。


「おじさん、だぁれ?」


 視線の先で少女の白い髪がはらりと垂れる。白い肌、無垢な言葉遣い。

 その病的なまでの白さの奥で、黄金の瞳だけがボーッと光を放っている。


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おおまか良好


 つくり物めいたその造形に目を惹かれ、

 つくり物めいたその目に心奪われた。


 そんな少女に、僕は恐怖すら覚えた。


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小鳥遊賢斗


 ルビーのような瞳、シルクのような肌、流れる清流のように艶やかな雪色の毛髪……僕は彼女のその全てに、すっかり心を奪われた。


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くまくま17分


 陽光に輝く琥珀色の長髪を風に靡かせる少女。

 端正な鼻梁に顎の切れ上がった小顔の肌は白磁。そして深海を思わせる紺碧の瞳。

 薄い唇に微笑を湛え、吹き抜ける風と刹那の戯れに興じた。

 やがて少女は去り行く風を見送り虚空を見つめる。

 その大粒の瞳は見ているだけで吸い込まれそうになり、眼を奪われた少年はその場から動けずにいた。

 不意に微笑を向けられると心臓が跳ね上がり、胸の中で暴れる。

 彼は息をするのも忘れて見惚れていた。


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