表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/151

第42回「美少女のある一部分を強調して描写せよ」

______________________________


くまくま17分


 黄昏色の長髪を靡かせ、紺碧の双眸を柔和に細める女性。

 まるで、穏やかな大海を湛えたような深い深い紺碧。

 その澄んだ瞳を見詰めれば、思わずその海に吸い込まれそうになる。


______________________________


小鳥遊(たかなし)賢斗


 サファイアの繊細さを持つ瞳に、黄金色をした清流のような長髪。

 雪のような白い肌をした君の横顔は、朝焼けを反射し、ダイヤモンドダストのように強く輝いていた。

 僕には君の横顔しか見えなかった


______________________________


ふにげあ


 でかい。率直過ぎる思いと共に、少年の視線は彼女の美貌から下がっていく


______________________________


JULY


 それは、意図したものではなかった。彼女が取ろうとしたものを代わりに取って渡す。ただそれだけの行為。その行為に僕にとって忘れがたい出来事が起きたのだった。彼女に渡す瞬間、時間にして一秒にも満たない僅かな時間、僕の指と彼女の指が触れ合った。

 触れた瞬間、膨大な情報が指先から流れ込んでくる。さらっと肌が柔らかく、しなやかで、小さい。白くて綺麗な彼女の指の感触に衝撃を受けていると。


「ありがとね」

「……あ、いえ」


 なんとか言葉を返すことができたか。呆然とする僕を気にも留めず、彼女は行ってしまった。


______________________________


髭虎


 その少女は美しかった。

 白い肌はまるで雪のようで、憂いを湛えた双眸は深海の静けさを思わせる。

 しかし性根は腐り果てていた。


 彼女の仕草には品があり、佇む姿には華がある。何も言わずに立っていれば、それは高尚な絵画のようですらあるだろう。

 しかし、その心は汚水に漬け込んだかのように汚れきっている。


 口を開けば罵詈雑言、目を合わせれば唾を吐き、気に入らなければ踏み付ける。使用人への嫌がらせ、嫌がらせ、嫌がらせの数々。


 あぁ、まったく。



 ありがとうございます! ありがとうございます! うひっ、我々の業界ではご褒美ですぅ!


______________________________

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ