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第21回「『雪』という言葉を使わずに真冬の情景を描写せよ」

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髭虎


 ドアを開けると、途端に寒気が肌を刺す。視界は一面白銀の世界。木々の間を狐の親子が過ぎていく。


 こんな隙間だらけの古い小屋でもある程度の寒さは遮っていたらしい。猟銃を肩に抱え直して、俺は白く、息を吐いた。


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くまくま17分


 空も凍える厳寒。

 氷点下の冷気が支配する夜の世界に清冽な空気が満ちる。

 雲一つ無い清澄な夜空には星々が青白く瞬き、満月が黄金に煌めく。

 金色の月光が白銀の世界に降り注ぎ、氷結の園原が淡い金色に輝き出す。

 それはまるで昼間のように明るくて、幻想的ですらある。

 星月が照らす氷原にカメラを片手に立ち尽くしていた僕は身を斬り付けるような寒風を受け、肌に冷気が突き刺さるのを感じながらカメラを満天の夜空に翳し、吐息が白く凍るのを横目に見ながら万感の思いでシャッターを切った。


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