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第17回「魅力的な方言女子を描写せよ」

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くまくま17分


 眩く晴れ渡る空。

 芝生の上、木陰に腰を下ろし読書に興じて居ると彼女がゆっくりと近付いて来る。

 そして、どこか甘えた声音で、

「何しょん?」

 くりくりとした円らな瞳を好奇に輝かせ、顔を近付け覗き込んで来た。

「み、見ての通り読書だよ……」

 迫る整った顔と空いた胸元の谷間に思わず顔を逸らす。

 それにしても可愛い。外見だけでなく、その言葉も。

 何しょん?

 香川県は東讃弁。何してますか? がそれに当たる。

 この台詞が持つ愛嬌、はっきり言って最強だ。

 関西や九州の言葉では、この愛嬌は出せまい。

「ほんなら、行こ?」

 笑顔を弾けさせて手を差し伸べて来る。

 本を鞄に仕舞い、少し顔を綻ばせてその手を取り二人で歩き出した。

「ほんで。今日はどこに行くの?」

 首を傾げ期待の眼差しを向けて来る。

 言い聞かせるように、微かに自信を滲ませゆっくりと言葉を紡いでいった。


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