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第121回「曇という言葉を使わずに曇天を表現せよ」

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髭虎


 目を開くと、重たい鈍色の空が広がっていた。住宅街裏の固い地面に寝転んだまま、起き上がるでもなく。私はそれをただぼんやりと眺めていた。


 これは、ひと雨きそうだ。ふと吐き出した溜め息にどこか澱んだ感情が混じるのは気圧のせいか、気分のせいか。あるいは気のせいか。

 街のごろつきに殴られた頬がヒリヒリと痛むのをどこか他人事のように受け止めるのであった。


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くまくま17分


 空を覆う薄雲が、陽光に照らされ白く輝く。

 生憎の天候に対して少年の心は晴れやかだった。

 何故なら今日は彼女とのデート。

 日差しも穏やかで気温も暑くならずに過ごしやすいというのが予報のデータ。

 絶好のデート日和に心が弾み、駅を目指す自転車のペダルを軽く感じた。


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