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孤児から始まるinファンタジー  作者: 風風
第二章
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020 街中散歩


 鳥居の神社にはステータスを確認しに、度々訪れている。

 子猿は私であっても気まぐれに出現する。

 キーキーと勝手に話し掛けて来るが、よく分からないことが多いので適当に相槌を打ってあしらっている。

 子猿は私の対応にキーキーと喚くが、供物を与えれば満足の様子だった。

 現在の私のスキルはこうだ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前:アン 

 年齢:5

 地位:孤児

 レベル:5

 スキル:俊足1 投擲1 短剣術1 夜目2 マップ2 隠密2 


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 【俊足】【投擲】【短剣術】の比較的早い段階で習得したスキルが低いのは肉体的なハンデだと思う。

 逆に肉体的ハンデのない【夜目】【マップ】【隠密】のスキルの上りは早かった。


 記入されたスキルを意識して動くと、スキルレベルが上がるのが早くなる気がする。

 

 私以外、人の来ることのない鳥居を掃除して帰った。




 最近、街中を歩いている。

 子供が一人で歩くのは危ないが、【隠密】を使えば、普通の人からは隠れられる。

 【隠密】を見破りそうな冒険者のところには行っていない。


 この世界の文字が分かれば店の看板でも読めるのに、まだ数字ぐらいしか分からない。

 読み書きを教えてくれる人がいればいいのだが、私が知っている中で文字を読める人はリーリャぐらいだ。

 仕事で忙しい彼女に読み書きを教えても欲しいと言っても見返りに払えるものがない。

 無料で教えてくる場所があればいいのだが。

 

 道の左右一杯に露店を開く大通りを見て回ると、食材や日用品など用途の分かる物から分らない物まである。

 見ているのは面白いが尋ねられないのがもどかしい。

 聞き耳を立てていても断片的なことしか分からない。

 

 行き交う人々も個性的だ。

 赤・青・黄・白・黒と様々な色合いの髪と目をして色鮮やかだ。

 頭に獣の耳とお尻に尻尾生やした人や、獣が二足歩行して服を着ている人。

 がっしり体型でひげもじゃなのに背が小さいおっさん。

 大人が見上げるぐらい背の高い女性。

 老けた顔なのに幼児程の小さい人。

 全身刺青を彫っている半裸の老人。

 違う服装、姿の色も形も文化も違うだろう人が、ごちゃ混ぜになりながらも争うことなく会話を交わしている。

 

 これらを見ると感慨を抱く。

 私がこれらの光景に新鮮さを感じていること。

 分からないことにモヤモヤしながら、未知なるものを知っていく楽しさ。

 これから何をしようか。何を知って行けるのだろうか。何が出来るようになるのだろうか。

 私がわたし(アン)を知らなくて、彼女の能力にワクワクしている。

 私はまだこの世界を知らない。




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