第6話 森に籠るそうです
さて。次の日だが、回復魔法と強化魔法の説明を受けた。回復魔法は魔力で対象の怪我を感知し、その付近の治癒力を高めるに留まっているようだ。
強化魔法は、自分の身体に魔力を通して強化するものと、他人に魔法をかけるタイプがあるらしい。まぁ、回復魔法は現代知識でどうとでもなるけど、強化魔法がイメージしづらかったが、なんとか習得することができた。ちなみに回復魔法☆7。強化魔術☆9のスキルを得たみたいだ。強化だけ何故魔術なのかと言うと、魔法より強化率が低いとかなんとか。本来は魔術から習得するはずが、俺の場合はLUCが高いから魔法を習得出来ていたようだ。
そんな風に魔法を一通り習得したら師匠が突然
「よし。これからこの森に三週間ほど籠ってもらおう」
「…はい?」
「…サバイバル生活…頑張って…」
「マグナ。お前は能力値はどうやって増やすか知っているか?」
「いえ知りませんけど…それと森に籠るのに何か関係が?」
「あぁ。魔物を沢山狩ることによって能力値が上がるのだ。この森にはアイアンからゴールドまでの魔物がいるがお前なら1人でも狩れるだろう」
「つまり…森に籠ってひたすら狩りをしろと?」
「そういうことになるな、ちなみに弱い魔物ほど能力値の上昇も遅いからなるべく強いのを狙った方が良いぞ?森籠りが終わったら私と模擬戦もしてもらうからな」
「ちょっ…!?それ聞いてないですよ!?」
「言ってなかったか?まぁ、とにかくだ。今から一週間、きっちり
狩りをしてきてもらおうか!」
「へ?」
と俺は呆けている間に師匠に投げられて
「うわーーーー……」
あっという間に家が見えなくなってしまった…これからやっていけるかな…。バッグの中には師匠が使わないという理由で放置されていたミスリルの長剣や、素材取りや解体用のミスリルの短剣なんてのも渡されていたけど…まぁ、長剣はそのうち幻想纏依で変化させるとし
「ふべっ」
いきなりどこかの木にぶち当たったけど、あまり痛みは感じなかった。多分師匠が何かの魔術をかけておいてくれたんだろう。
「あー…これから大変そうだなぁ…」
と誰に聞こえるわけでもなく一人そう呟くのであった。
場所は変わって…
「…師匠…あんな方向に投げて良かったの…?」
「あぁ。魔力でコーティングしといてやったからどこかにぶつかっても痛くは無いはずだ」
「…そうじゃなくて…向こうは森の奥の方…」
「………まぁ…なんとかなるさ。あいつなら」
「まぁ…無事に帰ってくることを祈ってる…」
…こんな感じに、マグナは強い魔物がわんさかいる深部の方向に投げられたのであった。
更に場所は変わって…薄暗い部屋の中、二人の男女が話していた。
「やれやれ…あの嬢ちゃん、かなり強いみたいだな。こりゃ期待できそうだな」
「私はあんな子供…しかも異世界の人をこちらの事情に巻き込むのは反対です」
「でも呼び出しちまったもんはしょうがないんだろ?」
「ええ…ですが!あんな、戦争を知らない人を呼び出すなんて…ひどすぎます…」
「そればっかりはしょうがねぇ。さすがに戦争を知ってるやつだけを呼び出すなんて不可能だからな」
「…今回の魔族の軍はどの程度の規模なんですか?」
「…軽く魔物が50万。魔族が10万と言ったところかね。まぁ、向こうにいる影けらの情報だ。信憑性は高いだろうな」
「そうですか…彼女には制約通り、魔物の処理のみを行ってもらいます。それでよろしいですよね?」
「あぁ…それでいい…だが一人で50万は押さえきれないだろうな…どうするか…」
そうして二人は作戦を立ててゆく。異世界の少女にあまり負担を掛けない方法を模索しながら。
最後に出てきた二人は一体…?この人たちの正体は魔族軍が攻めてきたら明かされると思います。しかし、まだしばらく攻めこませる予定はありません。ちなみに、勇者や異世界人はスキルは強いですが、能力値はシルバーからゴールドランク程度のものとなっています。最初から能力値が高いわけでは無いのです。結局のところ狩りが必須です。
8/20 誤字訂正しました。