第5話 属性魔法を修得するようです
(・ω・)前書きの顔文字枠はこれでやってこうと思います。色々大変なり
「…さて。これから各属性魔術を修得するわけだが…まずは見た方が早いだろう」
そう言って連れてこられたのは庭である。そして
「では最初に私が魔術を見せてやろう。炎よ、来たれ!」
するといつのまにか開いていた手のひらの上に小さな火が出ていた。
「おぉ!…それ、熱くないんですか?」
「あぁ、これは確かに炎だが自分が発動した魔術は温度を感じないんだ」
「へぇ~。どうやるんです?」
「それはまず空中に炎を思い浮かべるんだ。そして魔力を手に込めて詠唱すると魔術は出来る」
「空中に炎を…」
余談だがこの世界では生物に宿っている魔素を魔素と言わずに魔力と言うらしい。そういわれて空中に炎を思い浮かべようとするが、空中で炎を燃やし続けるのは無理だった日本での先入観のせいで、中々思い浮かべられない。
「ん~…ダメだ、現実的に考えてしまう…」
「…現実的?…なら夢だと思えばいい…と思う」
「…そうか!ここは異世界だ。ある種の夢の世界じゃないか!」
ということで再度思い浮かべてみよう。…ん?それじゃこの世界の魔術って…科学である程度強化出来そうだな…あと魔力ってのはこの身体の奥にあるなんて言ったらよく分からない…泉みたいなものか?まぁ、とりあえずこれを手に動かすようにして…
「炎よ…来たれ!」
と、手のひらに出たのは青い炎である。そしてこの瞬間、炎魔法☆1を手に入れたようだ。なんで?
「よし。ぶっつけ本番だったけどこの世界でも原理は同じなんだな」
「なっ…なんだその青い炎は!?」
「すごい…きれい…」
「うーん…理解できるかな…空気中に含まれている酸素っていうのをこの炎の中に十分に存在している状態にするとこうなるんだけど…とりあえず他の魔術も試してみて良いですか?」
「あ…ああ。基本は全部同じだ」
さてお次は氷だが…空気中にある水蒸気を凍らせるイメージで…と
「氷よ…来たれ!」
そうして出てきたのはほとんど透明に近い、氷の中の泡がほんの少ししか無い氷が出来た。
「この氷…普通だけど…普通じゃ…無い…」
これも氷魔法☆1だった。ということでどんどんいこうか。お次は風魔術か…風といったらやっぱり竜巻でしょう。 でもここで放つわけにはいかないから風を圧縮してみよう。一方にしか通行出来ない人がやってたように。さすがにあそこまでは圧縮しないけどね?
「風よ…来たれ!」
手に何かが触った感触があるが、何も見えない…とりあえず30mほど離れた森の木に撃ってみよう。イメージで良いんならこれでも出来るはず。とその瞬間、手にあった感触が無くなり、木に穴が空いたようだ。かなりの威力がある。これは風魔法☆5を修得したようだ。
「風だったよな…?あそこまでの威力があの魔力ででるものなのか…?」
さて、お次は雷!空気中にとても細かい氷を作り出して静電気を起こすイメージで…
「雷よ…穿て!」
狙い打つ場合はこっちの方がいい気がしてきた。事実。何も無いところから雷が穴の空いた木に向かって打ち出されている。そして、その木は黒焦げになっているようだ。これは雷魔法☆3を修得して氷魔法が☆3にランクアップした。
そんな調子で土魔法☆2水魔法☆1を修得した。その時点で師匠は
「私からすればまだまだの威力だが…魔法の威力が高い…?しかもそこまで魔力をあまり使ってないようにも見える…」
などと色々考えているようだ。フィオナの方は相変わらず眠そうな顔をして、何を考えているかは分からないが…ふと辺りを見回してみればもうすでに夜のとばりが降りてきてたようだ。
「よし、とりあえず今日はここまでだな。明日は強化魔法と回復魔法を教えたら早速一人で魔物を狩ってきてもらう」
「え?いきなりですか?俺の武器はあのボールしか無いんですが…」
「大丈夫だ。少し古いやつだが短剣と、使わずに放置している長剣がある」
それなら安心だな。…そういえば師匠たちは想像召喚や幻想纏依なんかについて気付いてないみたいなんだが…見えてなかったのかな…?
神から貰ったスキルはあることをしなければ見えません。ただ、それを知るのは大分後になると思います。
追記(ry