第3話 この世界でも弟子になるそうです
前回の話でⅩのあの武器を書いたとき。FFBEでティーダさんが来ると聞いて発狂したものです。
次の日の朝。私は彼、マグナを起こしに行ったけど、彼はいなかった。どこに行ったのかなと思ったら外で何やら風を切る音が聞こえる。そこで外に出て見たものは、彼が木の棒を振る音だったようだ。そのまま私はそこで邪魔をしないように見ていたが
「おう。おはよう」
バレてしまっていたようである。
「…おはよう。何をしてたの?」
「ん?ああ。素振りだよ。家が道場でな、これは日課みたいなものさ」
「…ふぅん。…朝食作ったら呼びに来るから」
「分かった」
私は朝食の準備をするために昨日の残りであるクリーム煮を温めつつ、サラダの用意を始めた。準備が終わったので、外に呼びに行くついでに師匠を起こす。
「…師匠、朝食出来た」
「…ん、分かったぁ…すぐにいく…」
師匠は朝には弱いのでいつものこと。なのでそのまま外に行く。
「…朝食出来たから」
「ん?もう出来たのか。分かった、すぐ行くよ」
「…ん」
師匠はもう座っているようだ。自分の席に着いて、その少し後にマグナが座る。
「それじゃ。いただこうか」
「…ん」
「おう」
全員が返事をして朝食を食べていると師匠が
「そういえばマグナ君。キミは異世界に来たばかりでこちらの情勢には疎いはずだ。しばらく家に泊まって色々学んでみる気は無いかい?」
「そういえばそうですね。魔法とかも学んでみたいし、こっちの通貨の単位とかも知っておいて損はないでしょうね。お願いします。メーナさん」
「そうか。では、これからキミは私の弟子だ!これからは師匠と呼ぶように!」
どこかほっとしたような感じで師匠は言っていた。だけどマグナは
「え?弟子…?……ええええぇぇぇぇぇ!?」
といった感じに驚いていた。私は自分から頼んで弟子入りした。でもなんで師匠がこんなことをしたのかは分からない。多分師匠としてもこのまま放り出すのは自分を許せなかったんだと思う。…明日からが楽しみ。彼はどんなスキルを持ってこの世界へ来たんだろう。そんな感情を胸に抱いていた。
というわけで次の日からメーナの弟子になることが確定してしまった…まぁ。それは良いとして、午後は自分のスキルや能力値の説明を見るために鑑定をした。その説明は以下のとおりだ。
HP 己の生命力。怪我を負うと減り、重い病気などにかかると最大値が減少する。病気が回復した場合は体力が増加する可能性もある。これが0になると死ぬ。
MP 自信の保有する魔素の総量。これが無くなると気絶する。基本的に時間経過で回復する。
STR 力の強さ。主に攻撃力に影響する。これが高くなると重い物を持てるようになる。
VIT 免疫力の強さだけではなく、防御力にも影響する他、身体の柔らかさも増す。これが上がると病気にかかりにくくなる。
MGA 魔力。主に魔法の行使に影響する。これが高くなると魔法の威力が高まるだけではなく魔法の狙いが向上したりMPの消費が減ったりする。
MGD 魔法に対する抵抗力。魔素に対する体制が高いため。魔素が濃密な場所でも行動が出来る。魔力が上がることでも上がるが、自分の保有する魔力より高くなることは無い。
AGL 思考速度。行動速度。それらを統合したもの。この数値が10の時の思考速度は1秒に対して等しい。100で10倍の10秒となる。
LUC その人の運の良さ。スキルの習得にも関係している。基本的にこの数値は固定である。
スキル その人が覚えている技能。例を挙げるなら魔術関連なら火魔術や氷魔法。武器術関連なら剣術や槍術。技術関連なら鍵開けや鑑定。固有能力などに分類されている。分類されるのはスキルを10個習得してから自動で割り振られる。レア度はその能力を使用する場合に、威力が上がったりする。火魔術などの術は氷魔法などの法の下位にあたる。
武技 その本人が習得した技。スラストや地走りなどの剣技などは習得するとここに記載される。記載された技は頭の中で考えて発動することが可能になる。
え?この一番下の武技って何かって?俺も今見てビックリしたよ。それで何が追加されているのかと思ってみたらシングルシュートとスキルに投擲術☆6が増えてたんだよ。多分とったのはゴブリンを倒した時なんだろうけど…あの時はいきなり後ろからフィオナが来たからね、聞いてなかったんだと思う。で、これの説明は
シングルシュート 投擲術初級技。相手に何かを投げつける。刃物を投げた場合刃の部分が刺さるように投げられる。
だそうだ。いわゆる無回転で投げられるってことだろう。しっかしシュートか…そのうちジェ○トシュートとか覚えたら色々と危ない気がする。てかあれはまず再現出来ない気がするけどな…さて。次は保有スキルの確認からだな。幻想纏依の説明は見たから良いとして、その他のスキルを確認していかないとな。
想像召喚☆10 想像した生命体を召喚することができる魔法。召喚した召喚獣はリストに登録される。リストに登録出来る数は自信の最大MPから100割った数までである。当然。リストに登録された以上の数を召喚することは不可能である。召喚獣は呼び出す時にMPを消費したらあとは必要ない。
魔法無効化 自身が受ける魔法による攻撃を全て無効化する固有能力。回復魔法などは普通に受け付けることが可能である。
深淵流☆10 元は異世界に存在していた流派。これを習得するには最低15年は道場に通わなくてはならない。深淵流は暗殺技、剣技、体技を取り入れた流派であり、大半の流派に存在するデメリットが一切無い。だがその存在を知るものは武を極めた者のみと言われている。
投擲術☆6 物を投げることにより習得可能。☆6では殺傷能力の無い物で低級下位の魔物を殺すことが可能。
…あのボール殺傷能力無い扱いになってるんだな…あの世界だとあのボールで怪鳥を落としてるって言わない方が良いな。うん。
スキルまで見終わった時点で夕食が出来たようで、フィオナが呼びに来た。あんまり変わったこともなく食べ終え、この日は寝たのである。
その日の夜。とある竜は歓喜した。己を超えるものが来たかもしれないと。とある魔導士の少女は夢を見た。異世界から来た少年が猛威に立ち向かう様を。召喚された少女は知った。この世界に彼もいると。巻き込まれた少年は考えた。これからの未来を。そして異界と異界を結ぶ境界の天使は思った。この世界は激動の時代を迎えると。神々の目を盗んで巻き込まれるように仕向けたのは正解であったと。
それぞれがそれぞれの思いを馳せながら、この日の夜は更けていく。境界の天使に見守られながら…
ということで一応次回からこの世界の説明と主人公に魔法を覚えさせておきます。ちなみに、彼女たちのステータスやスキルなんかは次分かるようです。あと夏休み中なので暇があれば書きますので2日に1回にする可能性が高いです。最後の境界の天使は察しが良い方なら気付いたかもしれませんが、最初の天使ですね。ドラゴンの方はもうしばらくしたら出します。
追加 (ry