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07

少女は上から下までココアを睨むように眺めると、また口を開きます。




『大体、あなた何なの?』



ココアは自分を指差し首を傾げます。


『あたしの国とライブラ国の国交は無いはずよ。ただえさえうちの国は葡萄酒の味を守っていて他国との交流を制限しているのに、何でワイン・セラー語がしゃぺれるの?』



……自分がどの国にいるかは把握はしているんだなぁ。


ココアは思います。


『だから、本に言葉が載ってたんだって』


『酷いなまりだわ』


『昔少し本を読んだだけだからそりゃあ完成度は低いよ』


『そんなの絶対嘘ね。本を読んだだけで喋れるなんて、そんなの不可能よ』


 少女はますます期限を悪くします。



「……どうしよう、信用してもらえないなぁ」



 リンに向かって、ココアは苦く笑います。


「すごくこの子喋ってるけど、何かわかりそう?」



 まるで二人の会話がわからないリンは二人の様子を見守るしかありません。



「ワイン・セラー国の子らしいですよ。本知識で喋ってたら、そんなの信じられないって」



『大体、あなた何なのよ。ここの職員なの?それにしちゃ若すぎるんだけど!性別だって分からないわ。髪の毛も染めてるでしょ?髪の毛白すぎてジジばばみたい。悪趣味よ。姿かたちが嘘くさいわ』



「……僕自身が嘘くさいとまで言われて。この子、毒舌が過ぎます」



『あなた絶対モテない』



 心配そうだったリンの顔が、安堵に緩みます。



「ココアさんは、仕方ないわ。年齢不詳、性別不詳キャラだもの」



「リンさんまで」



ココアはフォローの無さにため息しか出ません。

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