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03

 廊下と図書室を隔てる窓。

 一斉にこちらを睨み付ける利用者の視線に、ココアはたじろぎ我を取り戻します。


 仏頂面の少女の手の中には明るい紫色の猫が抱かれていました。


「……リンさん」


 彼は視線を獣と合わさず指を指します。


「なあに?」



「図書室に、動物はダメです」



 ぽけっと少し考え、彼女は大きく頷きました。


「そうだったわね。すっかり忘れてた!」


「あなたが女王室騎士隊長じゃなかったら、ここ出禁になるレベルですよ……」


 彼女はのんびりと軽く答えます。


「じゃあ、次から気を付けるね」


 ……大丈夫なのかなぁ、うちの国の王室警備。



 ほんわかと笑う彼女に、彼は国の危機を感じずにはいられませんでした。



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