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図書館の一階受付は、図書カードの再発行の業務も行っていました。



『身分証明書を発行するところって、普通役場とかでしないの?』



『あくまで身分証明書の再発行が図書館でもできるってだけ。図書カードを兼ねているから。他の役場仕事はちゃんとした所がやっているよ』


たしかに他の国では珍しいかもね。


そう言って近づく受付には、係りの人間がうなだれていました。



「え……」


ピヨーネを受付前ロビーに置き、ココアは駆け寄ります。


そういえば、三つある受付が二つ閉まり、人の気配がしない。



窓口の受付嬢は顔を伏せ手を力なく伸ばして突っ伏していました。


「チューズさん!!」


赤い髪の女性はゆっくりと顔を上げます。


「あら、ココアさん。お久しぶり」


珍しいものを見た、そんな眼はクマとむくみで大変なことになっていました。


「あれ、あなた大けがしたって聞いたけど?大丈夫なの?」


「いやいや、僕の事よりどうしたんですか?その顔」


彼女は事務的笑顔を放棄し、だらりと答えます。



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