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まず、身分証明書を受け取る。
『しかし、広いわ。この図書館。世界一と言われるだけあるわ』
保護施設にピヨーネを送る。
『無駄に豪華な作りね。図書館にこんな装飾はいるのかしら?もっと本にお金かければいいのに』
その後、報告書まとめて。
いやいや、通常業務もあるし。
良く騒ぐ少女の横でココアは思考を巡らします。
どうすれば報告書を効率よくまとめ、通常業務をそつなくこなし、この少女問題を解決できるか。
「だめだ、得体のしれない少女問題の先行きがあまりに見えない……」
「何してんだ。お前」
と、半裸でパンツルックの男がココアたちに向かってこちらに向かってきました。
「シンヤ」
彼は緑色の瞳の眼球をきょろきょろ動かし、周りを伺います。