俺の本音
すみれが居なくなってから1週間が経とうとしている。
最初はすみれの自作自演だと俺は思っていた。
だが、最初のメッセージから後は何も送信されて来ないのだ。
電話も架かって来ない。
俺からメッセージを送っても既読にすらならない。
電話にも出ない。
最初は苛立ちだけだった。
家事を担う人間が居ないのだ。
困った!と思った。
それだけのはずだった。
「紬は何を考えてるんだ!
あいつ………家庭を壊す気が無いと言いながら……。
奥さんを変える? 俺はそんな気が無いって知ってるはずだ。
俺はこのままがいいんだ。このままが………。
紬もそう言ってたのに、なんで……急に変わったんだよ。
………………すみれ……いったい、何処に居やがるんだ。
行く先が無いはずなんだ。
どっかに居る。どっかに……。
……………何が不満で出て行ったんだ?
生活で困ることなど無かったはずだ。
なのに………どうして出て行ったんだ?
あのメッセージは何なんだ!
あんなメッセージ! すみれ、お前もう帰って来ないのか?
もしかしたら……知ったのか?
……………………なぁ………すみれ………帰って来いよ。
俺だけだろ? お前の家族は………。
帰って来いよ。なぁ、すみれ………。」
家の中は変わってしまった。
すみれが居た頃とは違ってしまった。
物が散乱し、カップ麺の容器やコンビニ弁当の容器もゴミ袋の中に溜まっている。
洗濯も掃除も全て何もしなくて良かったすみれが居た生活に、俺は早く戻りたいと思った。




