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[#9-不要な気質]

[#9-不要な気質]


ちと、、言い過ぎちゃったかな⋯。イゾラス、ヒナの言葉で何だか⋯ぐらぐらぁ、ぐらぐらぁ⋯してるように感じちゃった⋯⋯。

あれ、もしかして⋯もしかして⋯だけどさぁ⋯、『要らないオトコ』のやつ、攻めすぎ⋯、、、、!?!!!?!!


いやぁ⋯あそこはあんぐらい、女が解放させた“オトコの部分”を出した方が、ギャップ?ってやつ???それが良いんじゃないの!??


⋯⋯ヒナだってさ、、分かってるよ。もちろん!だから、他の人に聞こえない程度の声で言ったし、万が一のこともあるからイゾラスの耳元で言うようにしたんじゃない。


それが⋯⋯⋯この有様だよ。



その日、イゾラスがヒナと帰宅をする事は無かった。

イゾラスの方から、『今日はごめんティヒナ。一人で帰るよ⋯』と言ってきた。

ヒナはそれを、受け入れた。正直な所を言ってしまうと、イゾラスからそのような言葉が来るのではないか⋯と予想していたからだ。そして案の定、一人で帰る宣言が発出されたので、ヒナは迷わず、イゾラスの意見を尊重。ヒナだって分かっていた。今のイゾラスには一人になる時間が必要なんだ。でも、傍で見守っていたい。今のイゾラスにこそ、ヒナのような存在が必要なの。⋯⋯でも、あそこまで眼球を尖らせ、ヒナの瞼を切り裂くような鋭利な視線のままじゃあ⋯ヒナはそこまで、イゾラスの意見を否定する余裕は無かった。


「そっとしておこう⋯⋯⋯⋯」


なんでだろうね。

今日の出来事、、なのに、イゾラスからなんて言われたのか、一から十まで覚えてないや。『一人で帰るよ』⋯的な事を言ってきた事は記憶している。なんかでも⋯もっと他に言っていたような気がするの。

⋯⋯⋯あああ、なんだっけ⋯⋯。ぜんっぜん思い出せない。たったの数時間前だよ?

いやいや、数時間どころか、一時間前の出来事だって。


現時刻は、17時。

授業が終了したのは、15時だから⋯⋯⋯二時間じゃん!?

ヒナ、そんな断片的に記憶が抜け落ちるぐらい、酷い感じになってんじゃん。

⋯⋯こりゃあ、結構食らっちゃったかもだ⋯。

ヒナ⋯⋯⋯ダメかも⋯もう、ヒナ、、、イゾラスが近くに居ないと、しあわせを紡げないのかもしれない。イゾラスの言葉が、もっと欲しい。あれじゃない。

イゾラスからの言葉で本当に欲しい言葉は、最新のものじゃない。あれには、ヒナが求めているものは無かった。


イゾラスは本当に、一人で帰ってるのかな⋯。

ホームルームが終わって、真っ先にイゾラスはヒナの元へ来て、上記の文言を言い放った。その時も、クラスメイトはヒナ達の方へ視線を向ける。⋯と言うよりも、イゾラスの行動に全員が注目していた。そしてイゾラスは颯爽と教室を出る。僅かして、教室のベランダから顔を覗かせると、イゾラスの姿が校門前にまで差し掛かっていた。校内から校門前までの距離はさほど近い、と言えるほどでは無い。

きっと階段を急いで降りて、学校から校門までのエントランスエリアをダッシュしたのかもしれない。ヒナに特殊能力でもあれば、イゾラスの心の中を覗き込む事が出来るのになぁ⋯。



ヒナも一人で帰ろう⋯。そう思っているが、たぶんその願いは叶いそうに無い。イゾラスが駆けるように教室から出ると、クラスメイトの視線はヒナの方にシフトチェンジ。別にヒナの方を向いても何も無いのに⋯。

ヒナだって⋯⋯フラれた側の人間なんだからね⋯⋯⋯。けっこう恥ずかしい立場の女なんだよ⋯⋯。


「ティヒナ?」

「⋯⋯⋯⋯⋯」

話し掛けてくれたのは、“ファイウェル”。ヒナがこのクラスの中で一番に仲の良い女の子。多くの⋯あ、全員か。クラスメイト全員の視線が熱く痛々しい中で、勇気を持ってヒナに近づいてくれたファイウェル。彼女の接近に関しては警戒心を持たなくても良い。彼女は単純に、ヒナの現在を不安に思ってくれているようだ。それは彼女の顔を見ていればよく分かる。

そんな彼女からの名前呼びには嬉しさと、悔しい気持ちが重ね重ねになってしまい、その結果、上手く応答する事が出来なかった。それでも彼女の目とヒナの目が合ったのは確かだ。ヒナ達にとってはそれだけで十分。

お互いの心の状態は眼の動作だけでたっぷりと伝わる。


「⋯⋯⋯はい!みんなもう帰ろう!」

ファイウェルは、ヒナの顔を見るとその様子を不安視したのか、ファイウェルはクラスメイトの注目をティヒナから逸らすよう、喚起を行う。ファイウェルはヒナと同じぐらい、クラスだけでは満ち足りず、学年全体のトップに君臨している一軍メンバーの一員。ヒナはそこまで拘りは無いんだけど、どうやらヒナもその一軍メンバーの中に加入しているみたい。認めざるを得ないが、確かにヒナはこの学年の中でも友達は多い方だし、信頼度も高い。男子からの注目を他の女の子と比較して桁外れだし、数え切れない告白を受けて来た。それ故に、イゾラスとの関係性に怒りを覚える男子が多いんだろうね。


⋯⋯そんなん知らんがな⋯って事なんだけどね。ヒナからしてみれば。


「ティヒナは私と一緒に帰る。そんでもって後ろから付いてくるような事をするクソバカがいるんだったら⋯タダじゃおかないからね」

「ファイウェル⋯⋯⋯」

「さっ、行くよ」

「ワッポもいくーぅ!」

「はいはい、あんたも来い来い」

ファイウェルがヒナの腕を引っ張る。右腕だ。そんな余った左腕を⋯という事なのか、同じくヒナの友達リスト上位にある“チスポー”が左腕を引っ張ってきた。強制的に教室から出されるように連れられ、二人の引力のまま(思うがままに)昇降口へ行く。


「ささ、早く早く」

「そなの!ヘェんな男たちついてくるかもしれんきゃらね!」

「二人とも⋯⋯⋯」

嬉しい。こういう時、友達ってホント、頼りになる存在だと思う。自分自身、友達とか、仲間とか、知り合いとか、ヒナを囲う存在に乾いた事は無い。次々と新しい人がヒナの元へやって来るからだ。

『ティヒナと喋りたい』

『ティヒナちゃんと喋ってみたい』

そんな男女が常日頃、ヒナの元を訪れる。同学年にもなればほぼ全員と会話を遂げた事があるから、高三にもなると、実質的に下級生の子達と触れ合う事になるね。



校門から出る。急いで。結構走らされた。ファイウェルとチスポーの威圧が功を奏したのか、ヒナ達三人を追ってくる人達はいなかった。⋯⋯⋯今んとこ。

カーマ・ノドンス高等学園から少し離れた先、廃線となった鉄道の廃駅がある。ヒナ達はよくそこに屯っている。これはファイウェルとチスポー以外の女の子友達も周知の場所。ヒナが鉄道好きな事は、多くの友達が知ってるんだ。仮にヒナ達をストーキングしている人がいるとするなら、恐らくこの場所は予想の範疇にあるかもしれない。

でもヒナはここが落ち着くんだ。

無機質な空間。

何も無い⋯だけど、何かある。何かがあった場所。

その名残もあるし、なんだったらヒナにとってはまだ、この古びた線路の上を走行中の鉄道があるんじゃないか⋯って、思ってるんだ。線路の上を走る電車が接近し出して来ると、次第に地響のような聴覚を劈く音が聞こえてくる。

ヒナはそんな音が好きだ。


『あ、やっと来た⋯』って。

この一つの車両に乗れば、別世界に行ける。まだヒナの知らない、新しい世界に勝手に連れてってくれる。

“廃線”となってるからには、当該線路を走る電車なんて存在しないもので⋯。それに、もしまだ使用中の線路ならヒナ達が立ち入る事なんて出来ないし⋯何せ、、、本当はこんな事しちゃダメだしね。不法侵入だし、、、、(おおめにみてよね!!!ヒナ、好きなんだもん!)


ヒナの趣味嗜好を気にしてくれたから、二人はここへ一目散に走ってくれた。ヒナも、今日はここに来ようと思っていたし、ファイウェルとチスポーが一緒なら、この時間も楽しいはず!⋯⋯固まった証明は出来ないけど⋯。



「二人とも、ありがと⋯」

「まぁ、ここまで来れば大丈夫⋯と思ってっけど、まぁティヒナがここ好きなのほぼみんな知ってっし⋯」

「直ぐにバレちゃうかもね!」

ファイウェルの推理、チスポーのハツラツな笑顔ながらも、ヒナと同じ事を考えているのが、改めて頼りになりつつも、『まぁそうだよなぁ⋯』と思わざるを得なかった。


「ティヒナ、あんたすごいね」

「ファイウェル⋯ヒナ、そんなにおかしいかな?イゾラスの事、好きなの、、、」

「男を好きになるのは当然だし、それを否定はしないよ。それにティヒナの好みなんだったら、それに外野が文句を言うのはお門違いだしな。⋯でも⋯⋯⋯だからと言って⋯アイツはなぁ」

「わっぽもそう思お。イゾラスくんって陰の権化みたいな感じだし⋯ほんと、どこを見て好きになったのかまっっったく⋯」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯(そんなに言わなくてイイのに⋯二人ともヒドイよ⋯、、、)」

「おいおいおいチスポー⋯それは言い過ぎなんじゃね?」

「ウェ?」


ファイウェルとチスポーの瞳に映るは、チスポーの言葉で完全に“食らってしまった”ティヒナの姿が。ティヒナは廃線に向かって、ブツブツと想い想いの言葉を吐露。二人にはギリギリ聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で。


「ぁぁぁゴメンゴメソ。別にイゾラスを否定⋯してる訳じゃ無いんだけど⋯」

「いやチスポーあんた、だいぶと辛い言葉言ってたよ?」

「ウソ、、、もお、ファイちゃんがもっと早く注意してくれたら良かったんじゃん!」

「はぁ?あんたが予測不能なことツラツラ言うからだろうが」

「それはわっぽのいつもの事でしょっチ!その上で、『わっぽ、もしやこんな今にそぐわねえ事言うんじゃないがぁ?』って予測を立てるのが、ファ・イ・ウェ・ル・ち・や・んの!シゴト!」

「勝手に人のやる事成す事ぜぇぇえんぶ決めてんじゃねぇぞーー!!」

「わっ!怒ったわ!わ!怒ったわ〜!」

「いつもいつもフワフワ陽気になりやがって!お前はもう高校三年生なんだよ!いつまで経っても、ガキみたいな喋り方と対応すんな!!」

ファイウェルがチスポーの事を追い掛ける。鬼の形相になった瞬間を見て、チスポーがすかさずその場から緊急回避を実行したから、現在が生まれた。ヒナ⋯⋯二人の絡み、大好きなんだ。こんなの日常茶飯事なの。


チスポーはいっつもこんな感じ。お茶目で活発で、まるで一年後には大学に進学するとは思えない程に子供か高校三年生。対するファイウェルは真面目でめちゃくちゃに美人。(あ、もちろん、チスポーもめっちゃ可愛いよ。“美人”って感じでは無いかな。男子からしてみれば、美人なのかもしれないけど)

ファイウェル周りの事をよく観察している。鋭い洞察力をお持ちの方だ。ロールプレイングゲームだとヒーラータイプのような前線では活躍せず、物事を俯瞰で見て、その時々に合った選択を出来る落ち着きのある女の子。⋯かと言って、ファイウェル。凄いのが、ガツガツリーダーシップも取れちゃうから、ソルジャータイプもガンナータイプも、ものすっごく!オールラウンダーな女の子なんだよね!

(あなんか、、、ファイウェルへの褒め言葉がチスポーと比べて、めちゃくちゃに少ない気がするけど⋯⋯⋯⋯まいっか!)

─────────

『ヨガぁ!無いわァ!!!!ティナちゃん!!』

─────────


ウェ!?!今⋯なんか頭ん中でチスポーが蠢いた気がする⋯。ヒナの頭で創造していたチスポーが暴走しただけか⋯。⋯⋯はぁもう⋯そんな現実味のある過ぎる演出しないでよ⋯⋯。


「ファイちゃん!ファイちゃんがどんな気持ちで、ティナちゃんの事を連れ出したのか知りゃあごぜぇやせんが、わっぽの方が、ティナちゃんコトすこすこのすこだし」

「私はあんたと違って同性愛紛いな感情で学園からエスケープしたんじゃないですう。それに一応言ってぉっけど、私の方が圧倒的に、圧倒的に、ティヒナの事好きだから!」

「わっぽの好きだし!!」

「私の方が好きなの!」

「わっぽ!!」

「私!!」


「はーーい、ストッーーーーープ!」


「ティヒナ」「ティナちゃん⋯」

「二人とも、ヒナへの愛が強い事はもうたっぷり味わい尽くしました。ありがとね、ファイウェル、チスポー」

「⋯まぁア?ティヒナにそれが伝わってるのであればいいわよ」

「わっぽも、ティナちゃんに伝わっちょるんが一番だから!」

「うん!二人とも大好き!」


そう言い、二人の身体を抱き寄せたティヒナ。ティヒナの両腕にはファイウェルとチスポーがおり、二人の温かさがこれでもかと伝わってきた。どうやらお互いがティヒナへの愛を叫んだ事で、身体に熱がこもりすぎたみたいだ。

「ティナちゃん、なんか今日すごい大胆だね」

「え?そう??」

「周りから見られたら、レズビアンだと思われちゃうかもしれないぞ?」

「ヒナは別にいいよ?二人の事、本当に好きだし」

「わっぽも!」

「私もだ」

「あ!ファイウェルもチスポー仲直りしてくれた!」

「フン、今のは流れ上仕方の無いもんだ」

「もおファイちゃん、いい加減素直になっちゃらどうなんニョ?」

「あんたはそのガキみたいな喋りグセ直せ!それと舌っ足らずもな!」

「しょうがないでしょーが。これは生まれつきなの!ファイちゃんが警告してもどうにもこうにも矯正出来るもんじゃないんどっせ」

「なぁにが、“どっせ”だ。気持ちわりぃ⋯ティヒナもそう思うだろ?」

「ヒナはそんな事思わないよ」

「あァ?」

「もお!ティナちゃんだいす⋯」

──────

「ほら⋯」

──────


【むにむに…】


「ティナちゃん?」

「こんなに可愛い女の子にプラスアルファの“クセ語”もあるなんて⋯チスポーはどんだけ可愛くなればいいの?」

ティヒナはチスポーの両頬を自身の両手で支える。そして、むにむに⋯とティヒナのリズムで触り続けた。ただ触るのでは無く、痛みが生じない程度に引っ張ったり、上下の揺らし?たり、ティヒナの思うがままに、頬を独占されたチスポー。これには流石のチスポーもティヒナの事をふあんし⋯⋯


「ティナちゃんもっちょ触っちぇ⋯」


チスポーは天国に居るかのような愉悦に満ち満ちた顔面を形成。大好きで大好きで堪らない女友達からのほっぺむにむにが、どれだけ幸福なる事か⋯。チスポーにしてみれば、エクスタシーにも結びつくことになり得る可能性を秘めた所業でもあったのだ。


「おい⋯お前ら⋯なにやってんだ⋯」

当空間で正気なのはファイウェルのみ。


「ファイウェルの番ももうじき回ってくるからね」

「ふ、、ふざけるな!わ、私は別にそんなの興味無い!」

「まっ、これぐらいにしとくね」

「エェ、ティナちゃんの手ェもちもちしてて気持ちたぁ。もっとしてほしし」

懇願する眼差し。チスポーのクリクリとした眼球がこれでもかと、銃撃のように発射されていく。ティヒナはそれはまじまじと受けざるを得なかった。


「てかさ⋯⋯ヒナの事、慰めに来てくれたんだよね?」

「んちゃ」

「うん、そうよ」

「はぁ⋯まあ別に良いけどさ、ありがとね二人とも。ヒナの事気遣ってくれて」

さりげなくヒナはチスポーの頭を横にズラし、両手からの解放を実施。最初、微動だにせず『銅像かよ!』とツッコミたかったが、ここで直接的に触れてしまうとまた、チスポーとの“絡み”が始まってしまう。別に全然嫌いじゃないんだけど、これじゃあまた同じ繰り返しの会話になってしまうので、完膚無きまでにここは⋯無視!


微動だにしなかったチスポーの頭を筋肉バキバキで横へスライド。ヒナの視界はようやく、チスポーのどアップ顔面から脱却を遂げた。(⋯⋯なんかごめんねチスポー。ヒナの方からほっぺむにむにしたのに、ヒナの方から退却しちゃって⋯⋯さすがにずっとは飽きちゃうみたい⋯⋯⋯)


「やっぱここ落ち着く。ファイウェルとチスポーの思うがままに、ここへ来たけど、実はヒナも⋯⋯」

「此処に来ようと思ってたんだろ?」

「ファイウェルは探偵さん?」

「まぁな。というよりも、こんな安易な答えに導くのに、推理する必要性も無いわ」

「チスポーも分かってた?」

「わっぽも」

「そっか⋯⋯⋯。二人が聞きたい事は判ってる。別に隠すつもりは無かったんだ」

「あの感じを見ればそうなんだろうな。でもイゾラスは隠したがっているように感じたんだが⋯」

「うん。『オレと一緒に居るとこ見られるの嫌でしょ?』とか言ってきてさ⋯ヒナ、まったくそんな事思ってないのに。でも結局、一緒に朝通学もしてるし、帰ったりもしてるし、疑問形で言ってくるだけで大体は、ヒナの思い通りになってたの。でも、今日は違った」

「『独りになりたい』⋯とかか?」

「うわぁ⋯⋯ファイウェル凄い⋯」

「ファイちゃんイゾラスくんの気持ち判んのる?」

「あーいう性格の男が行き着く思考なんて簡単に予想出来るよ。イゾラスは気に掛けてる。凄く気に掛けてる。それはティヒナが好きだから」

「うん⋯⋯それは、イゾラスの顔を見たら判るよ。優しい顔なんだ⋯。みんなには見せないだけで、本当は凄くほがらかな表情、たっくさんしてくれるの。かっこいいんだ⋯」

「ティナちゃんには申し訳ナッシングだけど、わっぽにはイゾラスくんの良さがあまりわからねぇ⋯。一緒の学園におるのに、ウワサのウの字も聞いた事無い。まるで今年になって転入してきた人みたい」

「確かに。イゾラスの素性は謎が多すぎるな。ちなみになんだが、もちろん、告白パートはあったんだよな?」

ファイウェルは凝視する。それにならってチスポーも、ティヒナを凝視。

『Lil'in of raison d'être』

『Lil'in of raison d'être:Elliverly's Dead Ringers』

『Lil'in of raison d'être:Kallistō Of The Souvenir』

他、三作の新作スピンオフ同時企画中。


今年もよろしくお願いいたします。


明日は私の誕生日です。

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