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夏
ある暑い日、ぼくはフィリペンダール*1のせまいいえでアイリとあそんでいました
「おにいちゃん!どうが!どうが!」とアイリはいいます
うるさいなあ、とぼくは思いながらアイリといっしょにねっとにみせるどうがをとりました
「うぇいどうもアイロでーす」
「今日は金のシゲキックスをたべていきたいと思いまーす」
「銀のシゲキックスをたべるどうがはさぶチャンネルで」
「たべたかんそうは、くちのなかが…すっぱくなることでした————」
「おにいちゃんどうがとめた?」「うん。しっかりとれたよ」
さいきんはこんなことばかりしてます。はぁ、なんだかなあ。
じぶんでいうのもなんなんだけど、ぼくは少しかしこい方だと思う。
テストの点数もいつも100点だし、0点なんて一回もとったことがない。
ぼくにはさいきんハマってるゲームがあって、そこで知りあったネットのしりあいとあそぶのがシュミだ。
ほんとうはアイリとなんか遊んでるヒマないのに。
「アイロ。」
「なに?ママ。」
「お父さんが」
*1(今で言うところの、アケボノの汚い街並み)